「LBJ ケネディの意志を継いだ男」影に隠れていた彼の方が能力が高かったように見えました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「LBJ ケネディの意志を継いだ男」を観てきました。

 

ストーリーは、

リンドン・B・ジョンソンは民主党の院内総務として精力的に活動していたが、1960年の大統領予備選挙で、党の大統領候補としてジョン・F・ケネディが選出され、ケネディは米大統領に当選を果たす。43歳の若きケネディの副大統領となることに同意し、その職に就いたジョンソンだったが、副大統領の執務が国政の蚊帳の外に置かれていることに気付いてしまう。しかし1963年11月22日、ダラスで暗殺されたケネディ大統領に代わり、ジョンソンは大統領に昇格。ケネディの遺志を尊重し、公民権法を支持するジョンソンは長い間敵対していたロバート・F・ケネディ司法長官や、師弟関係にあったリチャード・ラッセル上院議員と争うことになる。

というお話です。

 

 

リンドン・B・ジョンソンは、大学卒業後、高校の先生などを経て、政治家へ転身し、秘書を経験し、下院議員に当選した。下院議員時代にルーズベルト大統領に目をかけて貰い、その政治力を伸ばし、上院議員に当選する。

 

1960年、大統領候補となるが、民主党大統領候補としてはジョン・F・ケネディが選出される。選挙で大統領となったケネディは、南部の保守票を手に入れようと考え、ジョンソンを副大統領に任命し、ジョンソンは副大統領など何の力も無いと分かっていながら、それを受ける事とする。

 

 

1961年、ケネディは人種差別問題に切り込み、大統領雇用機会均等委員会の委員長にジョンソンを任命し、ジョンソンは、その手腕で人種問題も、他の執務も精力的に粉して、ケネディの影に隠れてはいたが、彼の功績は大きかった。特に、ジョンソンが、南部の大物議員であるリチャード・ラッセルを口説き落とし、人種差別問題を解決に導いて行ったことは大きかった。

 

1963年、ケネディはテキサス州で遊説をすることになり、ダラスでのパレードが開催される。ケネディの2台後の車に乗っていたジョンソンだったが、ケネディが狙撃され、SPに保護されながらケネディが運ばれた病院へ行き、ケネディの死亡が確認されると、直ぐにエアフォースワンに移動し、機内にて大統領宣言がなされて、ジョンソンは大統領となった。

 

 

大統領となってからは、ケネディ大統領の意志を継ぎ、彼が成し遂げられなかった問題に挑んで行った。そして1964年に大統領選挙が行われ、ケネディの意志を継いで活動していたジョンソンは選挙に勝ち、ジョンソンとして大統領となる。

 

しかし、ベトナム戦争が泥沼化し、段々とケネディとは違う方向へ動いたジョンソンは、人気が無くなり、次の大統領選には立候補しなかった。大統領が2期目に立候補しなかったのはジョンソンが初めてだった。

後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、ジョンソンが、何度も昔の事を回想しながら進んで行くという構成なので、時間が前後して、途中でウトウトすると、ちょっと、今どこにいるのかしらという感じでした。ジョンソンの政治的な手腕を描いていて、とても力のある方だったのだなと言うことが分かりました。

 

ジョンソンの目線から見ているので、ケネディ兄弟がとってもズルいように見えてしまうのですが、実際にそうだったのかもしれません。ケネディは、見た目は良くて人気があったかもしれないけど、それほど能力がある人物では無かったような気がしました。だって、良い家のお坊ちゃんで、ほとんど苦しんだことが無いんでしょ。それに比べて、ジョンソンは、南部の田舎で育って、叩き上げで政治家になった人だから、口は悪いし、性格も曲がっていたかもしれないけど、でも、どうしたら人を動かせるかという事を考える能力には長けていたような気がします。

 

 

特に、この映画でも描かれているのですが、人種差別問題に関して、南部の議員とやり取りする部分は、面白かったです。「明日から奴隷と一緒のテーブルで食事をしろと言うのか」と言う政治家に、口八丁手八丁であーだこーだ言って、黙らせていく姿は、やるなぁと思ってしまいました。新手の営業マンっぽい感じで、相手が反論出来ないように、段々と追い詰めて行くところが、何とも良かったと思います。

 

ウディ・ハレルソンが、特殊メイクで頑張っていました。それほど、ご本人様には似ていないかなぁと思いましたが、演技が上手いので、段々と見えてきちゃうのよねぇ。トイレで扉を開けたまま用を足しながらスタッフと議論していて、その後、臭いを書類で扇いでいるのに笑っちゃいました。ウディさん、上手いなぁ。

 

 

大統領として選出されてからのジョンソンは、ほとんど描かれていません。言葉で解説されるだけでした。この映画で描かれているのは、大統領候補としてケネディに敗れて、ケネディに副大統領に任命され、そして大統領を引き継ぐところまでが中心に描かれています。今、このジョンソン大統領の功績が、結構、取り上げられているそうです。確かに、ケネディは人気はあったけど、ほとんど政策としては何もやらずに終わってしまい、ジョンソンが後を引き継いで、沢山の法案を通して、アメリカを軌道に乗せたと言って良いという事らしいです。私も、あまりジョンソン大統領の事は調べていないし、知らないのですが、素晴らしい方だったようです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白い映画なのですが、大きな動きは無くて、歴史を淡々と描いていく感じの映画なので、ちょっと眠くなりました。確かに、セリフ劇は面白いのですが、イマイチ、焦点が絞り切れていないような感じがして、何処に視点を置いて全体を見たら良いのか分からないんです。でも、政治的な駆け引きは面白かったですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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