「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」を観てきました。
ストーリーは、
4オクターブの音域と驚異的な声量を持つロック歌手シンは金も女も名声も手に入れスター街道を突き進んでいるかに見えたが、実は彼の歌声は「声帯ドービング」という掟破りの方法で作られたものだった。シンの喉は長年にわたる声帯ドーピングの副作用で限界に近づいており、声が出なくなる恐怖に常に悩まされていた。そんな折、シンは歌声が小さすぎるストリートミュージシャンのふうかと出会い、その姿にかつての自分の姿を重ねるようになっていく。
というお話です。
4オクターブの音域と驚異的な声量を持つロック歌手シン。だけど、彼の正体は「声帯ドーピング」によって作られたものだった。無理をして作られた声は、既に限界にきていて、このまま続ければ声は出なくなってしまう。しかし、彼の声を待つ人々の期待に応える為に、シンは歌っていた。
ある日、街中で歌っているストリートミュージシャンにシンは出会うのですが、そのミュージシャンは、声が小さすぎて、聞いている人に聞こえないという、何とも笑ってしまう状態でした。しかし、そんな彼女の姿に、昔の自分を見たシンは、女性・ふうかにもっと自信をもって、大きな声で歌えとアドバイスするのだが、そう簡単にはいかない。
事務所の人間に追われ、ふうかの住むアパートに逃げ込んできたシンは、新しい宣伝のポスターで半分素顔を晒したため、ふうかにも、アパートの住民にも、シンが、世界的ロックスターのシンだということがバレてしまう。たくさんの人に追われる事となってしまったシンだったが、そんな事はお構いなしに、ふうかを励まし、歌を歌えと言う。シンは、子供の頃に親に虐待を受けて声を出せなくなった過去を話し、ふうかは、なんとなくシンに共感し始める。しかし、追っては増えるばかりで、事務所の社長はシンの最後の声で一儲けしようと大勢で迫ってくる。そして・・・後は、映画を観て下さいね。
この映画、大笑い出来るし、面白いんですけど、ちょっと今までの三木監督の作品とは違って、日常の人々の生活を描くのではなく、トンデモナイ世界的ロックスターの話なので、イマイチ、あのハズれ具合と内容が、ちょっと今までと違うので慣れないなぁという感じがしました。今までは、どこかホッコリするような雰囲気が三木監督の作品にはあったので、ここまで飛んでくると、細かいネタまで拾い切れませんでした。
阿部さんがロックスターなのですが、結構、合っているなと思いました。そして吉岡さんのキャラクターも、良く合っていました。ストリートミュージシャンのくせに、自信が無くて声が出せないって、笑っちゃいますよね。既に、人前で立って歌っているのに、恥ずかしいって、意味わかんないっつーの。人前で立つだけの自信があるなら、歌えるでしょ。何だか、もう、変な女の子でした。
相変わらずのいつもの”大人計画”のメンバーが出ていまして、松尾スズキさんやふせえりさん、麻生久美子さんが最高でしたね。こちらも訳の分からないアイスクリーム屋だったり、医者？（女性版ブラックジャック）だったりして、楽しかったなぁ。岩松さんも参戦してました。今回は、田中哲司さんも社長役で出ていて、千葉くんと裸の付き合いをしていましたね。もう、大笑いでした。よく演じてくれましたね。これ、お尻丸出しでしたよ。もー、見境が無いんだからぁ～。（笑）
凄い細かい部分にこだわりが見えたんだけど、あまりにもパワーが強くて、終わるまで覚えていられなかったの。もう一度、観に行かなくちゃ分かんないわ。
内容に関してなのですが、もちろんめちゃくちゃなんだけど、ちょっと悲しい過去とかも見えて、最期は愛だったなぁ。愛ですべてが包まれて、何とも良い終わり方でした。これは、観ないと分かりません。ちょっと感動しちゃう、そんな内容でした。うん、愛だね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いですし、ジェットコースターのように流れていくお話で、付いて行くのが大変ですが、本当に楽しめます。ちょっと今までの三木監督作品のような、お茶の間のお話とは違って、ワールドワイドになっております。楽しいですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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