「静寂を求めて 癒やしのサイレンス」の試写会に行ってきました。
ドキュメンタリー映画なので、内容は、
経済成長や技術革新によって都市の拡大が進み、都市部では一時たりとも無音状態がないと言われている現代。交通機関や街頭の騒音は、大気汚染に次ぐ公害とも指摘されている。騒音から逃れ、1年間の沈黙の誓いを立ててアメリカを横断した「サイレント・ウォーカー」の青年グレッグ・ヒンディや、独創的な無演奏の曲「4分33秒」を発表した作曲家のジョン・ケージ、森林浴で都会人の免疫機能が向上することを発見した日本の宮崎良文教授らの取り組みや意見を紹介しながら、人々があらゆる音に囲まれて暮らす現代で、健全に生きるための方法を探究する。
という内容です。
友人に誘って貰い、試写会に行ってきました。コンサート付の試写会で、素晴らしい歌声とピアノ演奏を聞けて、嬉しかったです。
映画についてですが、ドキュメンタリー映画なので、直ぐに感想に行きますが、ゴメンナサイ、これ、どう評価して良いのか、私には解りません。確かに、美しい映像だし、自然の音を拾いながら、騒音がどれ程、人間の生活を壊しているのかという事を、少しづつ描いているのですが、だからと言って、何がどうなの?って思ってしまいました。
確かに騒音に人間が苦しめられている部分も多々あると思いますが、その騒音を作っているのは人間であり、騒音があるからこそ、今の便利な生活が成り立っているのではないかなと思うんです。電車だって、飛行機だって、車だってそうでしょ。人間が、便利に生きる事を捨てれば、騒音は減ると思いますが、それが出来るでしょうか。私は出来ません。
それに、音って、集中すると聞こえなくなるんですよね。私、仕事で集中すると、ロック音楽をかけていても、ある時点から聞こえなくなっていて、ふと気が付くと音楽が終わっていたりするんです。そして仕事も終わっている。人間の脳は、とても便利に出来ていて、自分が不要だと思ったものを消す事が出来るのだと思います。だから、騒音が嫌だと思ったら、何かに集中すれば良い。本を読むとか、音楽を聞くとか、仕事をするとか、何でも良いんです。嫌な音を消すには、何かに没頭する事、それが一番だと思っています。
静かな場所に行って、自然の音に耳を傾け、心を穏やかにすることで精神的に健康になれるという研究結果があるそうです。森の中で木々が揺れる音などを聞いていたら落ち着くし、気持ち良くなりますよね。でも、私は、それ以上に、どこかから虫が出てくるんじゃないかとか、雨が降ってきたらどうしようとか、そんな事を心配してしまい、それがストレスになり、落ち着けません。静寂に向き合うのは良いし、自然の音に耳を傾けるのも良いですが、私は、外では落ち着いてそんな事が出来ません。もしやるのなら、防音壁で固めた部屋で、一人静かにソファで横になるのが一番かな。周りに何も置かず、真っ白な壁でね。そう思うと、病院が一番なのかもしれません。
私は、この映画を観て、こんな考えになってしまったのですが、私のように正確がひねくれていなければ、素直に、この映画に向き合えて、自然の中でゆっくりするのが一番だよねって思えるのではないかなと思います。スミマセン、私がひねくれているばかりに、こんな感想でゴメンナサイ。
でも、良く考えてみて下さい。何もかもが騒音となる現代、人の話し声も、子供の笑い声も、鳥や犬の声も、空調の音も、冷蔵庫の音も、洗濯機の音も、何もかもが、騒音でしょ。と言う事は、生きるなら騒音と一緒に生きる事しか出来ないでしょ。それなら音に鈍感に、何事も、そんなに気にしない自分を作って行くしかないのではないかと思いました。ちょっとした事で、イライラして文句を言うのでは無く、気にしない努力も必要なんじゃないかなと思います。
私は、この映画、あまりお薦めは出来ないかなぁ。観ていて眠くなってしまい、ウトウトしちゃいましたもん。ドキュメンタリーで、まして音も少なく、同じ風景を長まわししたりされたら、やっぱり、眠くなりますよね。でも、寝ても良いと諦めると、その映像が良いリラックス用の映像になり、気持ちが良いです。だから、この映画は、リラクゼーション用の映画と思えば、素晴らしいかなと思いました。気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・静寂を求めて -癒やしのサイレンス-|映画情報のぴあ映画生活
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