【演劇】「サマータイムマシン・ブルース&サマータイムマシン・ワンスモア」ヨーロッパ企画最高です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「サマータイムマシン・ブルース」と「サマータイムマシン・ワンスモア」を観てきました。この作品は、ヨーロッパ企画の20周年記念として、再演されるものです。

 

「サマータイムマシン・ブルース」

 

夏、とある大学の、SF研究会の部室。SF研究を一切しない部員たちと、その奥の暗室に居をかまえる、カメラクラブのメンバーたち。
そんな日常に、ふと見ると、部屋の片隅に見慣れぬ物体。
「これってタイムマシンじゃん!」どうやらそれは本物。興奮する一同。彼らは、部室にあった古いエアコンのリモコンを壊してしまい、暑い夏に苦しんでいた。そこへタイムマシンが現れ、壊れる前のリモコンを手に入れる為に、早速、3人が早速タイムマシンに乗り込み、昨日へと向かうが…。というお話です。

 

2001年初演。2003年の再演を経て2005年に本広克行監督により映画化されたヨーロッパ企画初期の代表作を13年ぶりに再演。

 

「サマータイムマシン・ワンスモア」

 

タイムマシンが現れた「あの夏の日」から、15年後。
SF研究会の元メンバーたちと、隣のカメラクラブの部員たちは、再びこの部室にやってきた。同窓会の後に立ち寄ったのだ。15年前と変わらぬ部室を懐かしんでいると、そこへタイムマシンが現れる。乗っていた彼は、2003年から帰って直ぐに、この時点に来たらしく、15年前と全く変わっていない。

 

すると一人が、もう一度、タイムマシンに乗りたいと言い出し、それぞれに時間の流れを変えないという条件なら乗っても良いという結論に達し、一人は出し忘れのレポートを前に戻って提出し、一人はカメラから出されてダメになったフィルムを前に戻って取り戻したいと言い、一人は学園祭に来ていたらしい若い頃のレディ・ガガに会いに行きたいという。どれも不確かな情報だが、歴史を変えない?ようなので、行くことになる。そして・・・。というお話です。

 

この「サマータイムマシン・ワンスモア」は、ブルースの続編となっています。

 

 

もう、このお話、本当に最高です。13年前の2005年に映画化されて、今思うと驚くようなキャストが集まり、凄く面白い映画だったのですが、それほど売れなかったのかなぁ。私は大好きな作品で、ぜひ、映画の元となった舞台を観たいと思っていたのですが、やっと観れました。本当に最高の作品です。

 

タイムマシンという過去にも未来にも行けるすんごい乗り物を手に入れながらも、何故か、昨日にリモコンを取りに行くという地味な提案をし、それによって、ワチャワチャしてしまうという、本当に面白い内容です。めちゃくちゃな事になるのに、最期に考えると、過去は一切変わっていないという、凄い辻褄合わせで、平和な一日だったねという事なんです。この面白さを伝えられないっす。本当に、これ、今、再度、リメイク映画を作ったら、ウケるだろうなぁ。そして、この続編の”ワンスモア”も続けて作ったら、本当に楽しいと思うんですよねぇ。

 

いや、まず、舞台だ、舞台。ブルースは、とにかく、今観ても、全く色褪せない、素晴らしい作品で、楽しめました。内容が素晴らしい事は当たり前なのですが、役者さんたちのテンポと掛け合いが上手いんです。良く、これだけ多くのセリフと動きがありながら、交差したり、重なったりしないよなと思って、驚きます。それほど、内容が多いんです。楽しくて楽しくて、大笑いしっぱなしでした。

 

 

ワンスモアは、ブルースから15年後、みんな、年を取って、社会に出て、ある程度の生活を送るようになったのに、中身は、なーんにも変わって無いんです。タイムマシンに酔う奴は相変わらず酔うし、考え無しに動いて、大変なことになったりと、イイ歳して何してんだよってツッコまれるような事を沢山していました。そんな中で、一人だけ、未来から来た田村くんだけは、相も変わらず大学生で、その上、親が・・・。ネタバレは出来ないので、これ以上は書けません。

 

ヨーロッパ企画さんは、多彩な方が多くて、色々な方面で活躍されているのですが、この間観た「ペンギン・ハイウェイ」は、ここの脚本家・上田誠さんが脚本を書いています。「夜は短し歩けよ乙女」も上田さんの脚本だったんじゃないかな。どの作品も面白いでしょ。ぜひ、これからも、色々なお話を書いて欲しいです。

 

最期に、2005年の映画版について書いておきますが、主演は瑛太さんで、上野樹里さん、真木よう子さん、ムロツヨシさん、佐々木蔵之介さん、ヨーロッパ企画の方々などが出ています。ムロさんは、これがメジャー初じゃないかな。

 

 

 

この舞台、私は、超!超!超!お薦めです。この面白さは、観て頂くのが一番なんだけど、既に、大人気でチケットが無いと思うんです。でも、当日券が少しはあるようなので、もし、気になったら、観に行ってみて下さいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

・サマータイムマシン・ブルース 2018

・サマータイムマシン・ワンスモア 2018

http://www.europe-kikaku.com/projects/e37-38/