「追想」新婚初夜をテーマに描かれる映画って珍しいですね。ちょっと驚きでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「追想」を観てきました。

 

ストーリーは、

62年夏、結婚式を終えた歴史学者を目指すエドワードと若きバイオリニストのフローレンスは新婚旅行で、ドーセット州のチェジル・ビーチを訪れていた。ビーチ近くのホテルの部屋で食事をする新婚の2人は、初夜の興奮や歓喜、そして不安とさまざまな感情に襲われる。会話が緊迫してしまい、空気が気まずくなり、2人は口論を始めてしまう。ホテルを飛び出してしまったフローレンスをエドワードは追いかけるが・・・。

というお話です。

 

 

1962年夏、結婚式を終えたエドワードとフローレンスは、新婚旅行でドーセット州のチェジル・ビーチ近くのホテルに滞在していた。新婚の二人は部屋の中でも落ち着かず、どこから何をして良いのか、ドギマギしている様子だった。そこへルームサービスの食事が運ばれ、時間は早いが、仕方なく二人でテーブルに着く。ルームサービスのスタッフは二人が新婚だと知り、ちょっとナメた感じで給仕をし、部屋を出ると笑っているようだ。そんなスタッフを気にしながらも、エドワードはフローレンスに近づき、二人はベッドへと移動し、時間は早いが新婚初夜を迎えようとする。

 

しかしエドは童貞、フローレンスは処女で、性行為の経験は無く、上手く運ばない。本を読んで予習をしていたフローレンスは、書かれていた通りにエドの手助けをするが、エドは今までの交際中にずーっと我慢していた事もあり、挿入する前に達してしまう。初めて男性の精子を見たフローレンスは驚き、気持ち悪がり、服を直して、部屋を出て行ってしまう。取り残されたエドは、唖然としながらも、フローレンスを追って行く。

 

 

浜辺を歩きながら、フローレンスもエドワードも、結婚するまでの二人の経緯を思い出す。二人は社会運動の集いで出会い、惹かれ合った二人は付き合うようになる。フローレンスの父親は会社を経営しており、裕福な家庭だった。一方、エドワードの父親は学校の教師で、母親は脳に損傷があり普通の生活が困難な女性だった。フローレンスの母親は、エドとの交際をあまり良く思っていなかったが、フローレンスはエドを諦めず、父親の会社にエドを就職させるという約束で、結婚を許される事となった。

 

エドワードは、付き合っている時もフローレンスに触れたいと思っていたのだが、手を握る以上は許されず、ずーっと我慢させられていた。そして、結婚となり、初夜を迎えたのだが、失敗してしまったのだ。海辺の道を歩きながら、考えていたフローレンスは、エドワードに残酷な言葉を突きつける。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、原作の名前は「初夜」。初夜で失敗しちゃった二人のお話なのですが、この時代、やっぱり結婚するまではシちゃいけないって言われていたのかな。うーん、身体の相性もあるから、出来れば結婚しちゃう前にお試しをしておいた方が良いんだけどねぇ。それに初夜だと言って、それまで我慢していたら緊張するから、失敗するよね。特に、男性は、緊張で勃たなかったりってあるんじゃないかな。女は、反応するだけだから、それ程、問題は無いと思うけど。

 

結構、初めての失敗談とかってありますよね。穴間違えちゃったり、AVを見過ぎて顔射するものだと思っていたり、アホだなぁと大笑いしてしまいましたが、本人たちはいたって真面目なんだろうと思います。最近は、ネットでいくらでもヤッてる動画があるから、それで勉強してから初めてに挑んで欲しいわね。

 

 

それにしても、このフローレンス、結構、酷い女だなって思っちゃいました。それだけ我慢させといて、初めてで”汚い”とか言ったら、下手したらトラウマで、その男、勃たなくなっちゃうよ。フローレンスは、イマイチ、エドワードの事を低く見ている感じがあるんです。それは、彼女の育てられ方にもあるんだと思いますが、父親が、とにかく傲慢で娘を無理矢理従わせるような感じがあるんです。母親はツンとしている感じだし、そんな親に抑制されて、可哀想に見えました。

 

エドワードは、母親の奇行により苦労をしていて、あまり自分の事を人に話さないようになったようでした。彼の無口で、ちょっと不安定な精神が、二人の関係に影を落としていたこともあると思います。

 

 

付き合ったなら、お互いの事を良く話して、喧嘩もして、理解し合ってから結婚となると思うけど、初めて付き合ったりすると、どうしても自分の良い所を見せたいと思ってしまうし、嫌われたらどうしようっていう不安から相手に遠慮をしてしまうし、難しいですよね。だから、今時、付き合うのが面倒とかいう話を聞くと、解らないでも無いなぁと思ってしまいます。でもさぁ、やっぱり相手がいるとイイよぉ~。一人よりも、誰かがいると思うと、精神的に安定すると思うけどなぁ。ま、私も、結婚していながら、夫とずーっと居るのは面倒だなぁと思うタイプなんですけどね。適度な距離を保ちながらの結婚が出来るって、理想だと思うのですがねぇ。

 

 

映画の内容的には、若い二人の結婚というテーマのみなのですが、そこに、深いものがあって考えさせられます。面白いという映画では無いけど、男女の関係って難しいと言うことが描いてあるし、結婚というものは、本人同士だけの問題じゃないという事も、良く描いてあると思いました。まぁ、決定的な問題は、本人同士なんだけどね。ま、”初夜”に失敗するなんてよくある事だろうから、そんなに心配しなくて良いと思うけど、この二人にとっては、というか、エドワードにとっては、重要だったんだろうなぁ。あ、でも、二人は本当に愛し合っていたんだと思いますよ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、ハッキリ言って、面白いという映画ではありません。じんわりと結婚や、男女関係というモノを描いていて、考えさせられるという内容です。えげつない下ネタはありませんが、ちょっとカップルで行くと恥ずかしいかも。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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