「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」誰かが落ちなきゃ試験じゃないから全員でカンニングは無理! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の試写会に連れて行って頂きました。

 

ストーリーは、

小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン。テストの最中に友人のグレースをある方法で手助けしたリンの噂を耳にしたグレースの彼氏パットは、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが・・・。

というお話です。

 

 

小中学校で素晴らしい成績を収め、数学選手権などでグランプリを取ったリンは、教師の父親の薦めで、進学校に面接を受けに行く。一般校より授業料などが高い学校なので、リンは変わらなくていいと話すのだが、リンの素晴らしい頭脳を知った進学校の校長は、学校のレベルを上げる為、リンを奨学生として受け入れる事に決め、転入することになる。

 

それからも素晴らしい成績を収め、高校でもトップを走っていた。あるある日、仲良くなったグレースが、成績が悪く、今度のテストの数学で落第点を取ったら進級が出来ないかもとリンに泣きつき、勉強をリンに教えてもらうのだが、どうしても覚えられない。テストが始まり、泣きそうなグレースを見て可哀想に思ったリンは、つい消しゴムに答えを移して、グレースに渡してしまう。

 

 

リンにカンニングをさせて貰ったグレースは、無事に進級出来、一緒に新学期を迎える事が出来るのだが、グレースが彼氏のパットにカンニングの事を話してしまい、今度は、他の生徒にもカンニングさせて欲しいと頼まれる。そして、それぞれからお金を貰う事を提案される。リンの家は裕福では無く、父親に迷惑をかけていると思っていたリンは、お金を貰って、少しでも父親の助けになればと思い、カンニングの依頼を受けて、次回のテストで実行しようとするが、その手立てを考えなければならない。

 

一度のテストで、何人もに答えを伝える手立てはあるのか。悩んだ末、思いついたのは、ピアノの鍵盤を叩く仕草。癖で机を叩いている風を装い、その指の動きで4択方式のA~Dを知らせようというのだ。カンニングを受ける生徒を集め、レクチャーをして、テストに挑むのだが、配られたテストを見て凍り付く。そのテストは、ランダムに2種類のテストが配られていたのだ。タイプ1と2と、問題の数は同じでも、内容は違う。そこで、リンは、まず、自分が持っているタイプの回答を伝え、次に、もう一つの問題を近場の生徒と入れ替えて解き、また教え始める。

 

 

テスト中、リン以外にもう一人奨学生として入っているバンクは、近くの男子生徒が怪しい動きをしている事に気が付き、リンの回答を見ているように感じて、カンニングをしているようだと先生に言いつけてしまう。テスト後、リンともう一人の男子生徒は先生に呼ばれ、カンニングをしたのかと問いただされるが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、良く出来ていました。面白かったです。タイという国が、こんなにも学校の成績が重要で、良い成績を取る為なら何だってやるみたいなことが行われているのかなと思って、ビックリしました。確かに、カンニングって、どこの国でもあるだろうけど、何だか、凄かったです。あんなに大勢の人間に答えを伝えるなんてしたら、全員が同じ点数で、同じ回答で出す訳でしょ。絶対、カンニングしてるよねって解ると思うんですけど。例えば、全問正解でも、普段、半分しか出来ない人間が、軒並み満点だったら、教師たちだって疑うでしょ。有り得ないと思いました。

 

 

確か、司法試験の不正を日本で行った女性が、試験前に問題を貰って完璧な回答を書いたから、試験官はおかしいと思ったと聞きました。試験の時間内に完璧な答えをばっちり書き入れるなんて、普通なら無理なように作っていると思うんです。私だったら、少しは間違えておくけどなぁ。だって、国家試験って、大体、70%くらいが出来ていれば受かるんだから、それくらいにしておかないと、目立っちゃってダメだよね。本当に頭が悪いんだなと思っちゃいましたが、このタイのカンニングを見ると、笑ってしまうくらい有り得ない感じでした。みんなで、少しは間違えようね。それぞれが頭を使いましょう。(笑)

 

 

それにしても、カンニングのやり方が、プロフェッショナルでカッコ良かったです。でも、この学校のテストの後に、アメリカの大学に留学する為の世界各国で行われる大学統一試験”STIC”というのがあるらしいのですが、それでもカンニングを仕掛けるんです。それが、無茶なやり方なんですよ。学校でのやり方は、ピアノを弾く感じでカッコ良かったんですけど、この”STIC”でのやり方は、無茶だったなぁ。確かに、出来なくはないやり方なんだけど、そりゃ、無理だって。監視の目が多過ぎるし、学校の先生とは訳が違うもん。

 

 

いやぁ、でも、本当に面白かった。もう、ハラハラドキドキで、寝る暇なんて無く、130分あるんだけど、そんな長さは感じさせないほど、楽しめました。それに、映像がスタイリッシュなんです。この監督は、CMを撮っていた方らしく、映画を撮影しても、カッコ良いんですよ。一つ一つにショットがキマるんです。主演の女優さんは演技の仕事は初めてらしいのですが、カット割りが上手いので、初心者には全く見えませんでした。良かったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。超!と付けたいけど、実は、主役リンのライバルのバンクにムカついたので、止めておきます。でも、内容は、本当にお薦めしたい内容でした。公開されたら、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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