「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」男女同権と声高には言わないけど、お互い尊重しあうべきですよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を観てきました。

 

ストーリーは、

73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転をかけていた。一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する。

というお話です。

 

 

1973年、テニス協会が開催するテニスの試合において、賞金が男子に比べて女子は8分の1という現状があった。女子世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングは、同じ様にチケット販売をし、試合を開催しているにも関わらず、何故、女子は、こんなにも賞金が安いのかと訴えるが、テニス協会の理事たちは、女にはパワーが無いのでテニスの試合も面白くないからだと言い放つ。怒った女子選手たちは、ボイコット運動をおこし、自分たちで「女子テニス協会」を立ち上げる。

 

 

女子テニス協会は、スポンサーも見つけ、テニストーナメントも開き、順調に稼働し始めたが、テニス協会は良く思っていなかった。そんな状況の中、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが女子のチャンピオンと戦いたいとビリー・ジーンに申し込んでくる。ビリーは、ギャンブル依存のボビーなどとは戦いたくないと断るが、その時期、体調を壊していたビリーはその期の優勝を逃し、マーガレット・コートがチャンピオンとなる。ボビーは、ここぞとばかりにマーガレットに試合を申し込み、男と女の対決と称して大々的に宣伝し、メンタルの弱いマーガレット・コートを叩きのめす事に成功する。

 

 

ボビーはギャンブル依存症で、妻に三行半を突きつけられ、追い出されていた。何とか妻と寄りを戻したいボビーは、彼女の目を引くためにこんな事を始めたのだ。調子にのったボビーは、男性の方が勝っているのだから当たり前だと男性至上主義を高らかに詠い、ビリーをフェミニストと呼んで引っ張り出そうとする。最初は取り合わなかったビリーだが、あまりの酷さに、挑戦を受けることに同意する。

 

ビリーは美容師のマリリンと仲良くなり、友人として見ていたつもりだったが、マリリンの思いは恋人としての相手であり、ビリーもその思いを受けてしまう。しかし夫への罪悪感から、段々とメンタルが落ちて来てしまい、試合への影響が出始め、マリリンは身を引く事にする。

 

そして、ビリーとボビーの試合は本決まりとなり、段々とその日程が近づいて行くのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

驚きました。キング夫人という名前は聞いたことがありましたが、こんな事があったなんて、初めて知りました。ビックリです。テニス界にこんな時代があっただなんて、本当に信じられません。

 

確かに、映画で観ていたら、昔はラケットが”木”だったし、ガットだって今みたいに強く無くて、機械で圧を図るなんてことは出来ていなかっただろうから、パワーが弱いのは判るんです。全て、人間の力頼みだった訳ですもんね。でも、十分に女子テニスも面白かっただろうし、1/8の賞金で満足しろなんて、良く言えたなと思いました。

 

 

このキング夫人のような方々が戦ってくれたからこそ、今、私たちの時代で、やっと男と肩を並べて同じ仕事が出来るようになったのかなと思うと、とても考え深いです。もちろん、まだまだ男女同権とは思っていませんよ、私は。でも、そのきっかけを作って下さった方々には、本当に敬意を表したいと思います。

 

この映画の時代から見ると、随分と女性の地位も上がってきてはいると思いますが、まだまだですよね。女性の管理職の数とか、政治家の数とか、全然、少ないですもん。もっと戦うべきだと思うのですが、可愛げのない女になるのも嫌なんだよなぁ。もちろん、男性にだって、可愛げがあって欲しいんです。

 

 

話を戻して、キング夫人って「LGBT」の運動をされた方だって事を知っていたのですが、呼び名がキング夫人だったので、普通の結婚をしているけどレズビアンなのかなと不思議に思っていたのですが、この映画を観て、やっと納得出来ました。確かに、この時代に同性愛を声高に叫ぶなんて出来なかったのでしょう。周りからの教育もあって、無理に気持ちを押し殺していたんですね。やっと自分の気持ちに正直になって、訴える事が出来るようになって本当に良かった。

 

本当に色々な事をやられた方だったんですね。うーん、マジで凄いっす。テニスという枠に留まらず、世界の性意識を変えていった人なのだと知り、驚く以上に尊敬しました。今も、こんな素晴らしい人が活躍してくださっているのかと思うと、心強いです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。映画としても、とても面白いです。試合にはドキドキするし、考えさせられるし、大笑いも出来るし、バラエティーに富んだ、素晴らしい映画だと思いました。誰が観ても、この映画は楽しめると思いますし、考えさせられると思います。ぜひ、沢山の方に観て欲しいと思いました。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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