舞台「ザ・空気 Ver.2 誰も書いてはならぬ」を観てきました。
ストーリーは、
ネットテレビ局「アワ・タイムズ」の代表・井原まひるは、中央官庁の記者クラブの屋上に居た。「アワ・タイムズ」はテレビ局として記者クラブに加入したいと話したのだが認められず、記者クラブには加入出来ていない。なので、今、屋上に居るのは、不法侵入なのだが、デモの撮影をするには、この場所が一番だったので、背に腹は代えられないと言う事で、忍び込んだのだ。
カメラを設置し、撮影のタイミングを待っていると、記者の及川がやってくる。リベラル系全国紙の政治部記者らしい。誰かと待ち合わせをしているらしく、何故か、パラソルと椅子まで持ち込んで、寛いでいる。そこへ、大手国営放送の政治部記者・秋月が訪れる。及川は密談をしたいから二人にして欲しいと井原に話し、井原は裏の方へ移動し、及川と秋月は、密談を始める。
及川が秋月に送ったコピーは、実は記者クラブのコピー機に挟まっていた物であり、今日、行われる首相への質問への問答集であった。何故、質問をする側の記者のコピー機に、質問への問答集のコピーが挟まっていたのか。記者クラブにあったと言う事は、どこかの記者が仲間を裏切って、政府側を助けていたことになる。及川は秋月に、この書類を作った人間に心当たりは無いかと尋ねると、もしかしたらと言い、心当たりがあるようだ。
そこへ、解説員でコラムニストの飯塚が現れる。そして・・・。
後は、舞台を観て下さいね。
この舞台、前回に観た「ザ・空気」という舞台の続きでは無いけど、内容が繋がっているお話でした。前回は、記者たちの内部での話で、今回は、記者クラブと政府との関係の話で、楽しめました。キャストも、配役も、前作とは全く変わり、安田成美さん、眞島秀和さん、馬淵英里何さん、柳下大さん、松尾貴史さん、の5人が出演されていました。専門用語が飛び交い、政府とマスコミの関係が描かれていて、どちらも持ちつ持たれつで、結局、重要な事は刺さないというのが鉄則のようでした。
まぁ、解りますよね。何か、どうでも良いような事はいつまでも騒いでいるけど、そこは知りたかったなぁというところは、途中で断ち切れてしまって、解らずじまいという事が多いですもんね。無理矢理、話題から消されてしまう感じがあって、何かが裏で動いているんだろうなぁなんて考えたりして。
そんな闇の部分を、あっけらかんと話しながらも、描いていて、とても楽しめました。眞島さんと松尾さんと馬淵さんの掛け合いがおかしくて、それを横で見ている安田さんは、きっと、一般の人達と同じ立場なんだろうなぁと思いました。きっと、実際も、こんなアホな話をしているんでしょうね。もし、私たちが聞くことがあったら、こいつら、バカなのかなっていう顔で見ている安田さんと同じ顔になったと思います。
コメディで描かれているのですが、本当の内容は、とてもダークで、全てが繋がっているから、真実なんて暴かれる訳が無いという事が描かれていて、良かったです。
このシリーズ、とっても面白いので、ぜひ、またあったら、観に行ってみたいと思っています。出来たら、前作の田中さんの役が復活して、ネットテレビ局とかとつるんでくれたら面白そうだなぁと思いました。
この舞台、ぜひ、時間があったら、観に行ってみて下さい。東京は終わってしまったと思いますが、これから地方を周りますので。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ザ・空気 Ver.2 誰も書いてはならぬ」
http://www.nitosha.net/kuuki2/
![]() |
ザ・空気
1,512円
Amazon |