「インサイド」妊婦は子供を盗もうとする女から胎児を守れるのか。女性には恐ろしい事件です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「インサイド」を試写で観ました。フランス映画「屋敷女」のリメイクだそうです。

 

ストーリーは、

出産を目前に控え、幸せの真っ只中にいた夫婦を襲った自動車衝突事故。夫はこの世を去り、生き残った妻のサラは補聴器なしでは耳が聴こえない障がいが残った。サラはお腹の子どもの誕生を心の拠りどころとして暮らしていたが、ある晩、見知らぬ女がサラの家に侵入。女は殺意をもって、執拗にサラを襲う。補聴器が壊れ、耳が聴こえなくなるという最悪のシチュエーションの中、サラに陣痛が始まってしまう。

というお話です。

 

 

出産を目前に控えた診察からの帰り道、サラのお腹を子供が蹴り、一瞬、前方から目を話した瞬間、前から車が来て、正面衝突してしまう。車は大破し、夫は死亡、サラは無事だったが、耳が難聴になってしまう。お腹の子供は無事であり、夫が居ない事は不安だが、子供を元気に産んで育てようと決心していた。

 

クリスマスイブ、夫の友人・アイザックが一緒に凄そうと誘いに来てくれるが、今年は祝う気になれないので一人で過ごすと断り、一人、静かに夜を迎えていた。すると突然、玄関ドアを叩く音が聞こえる。出ないでやり過ごそうと思うが、あまりにも叩くので、仕方なく声を掛けると、車が事故ったから電話を貸して欲しいという。悪いが貸せないと断ると、ドアを開けなさいサラと彼女の名前を呼んだ。何故、私の名前を知っているのかと不審に思い、警察に電話をして調べて貰うが、既に姿を消していた。

 

 

警察も返り、サラはベッドに入る。深夜、家に不審者が入り込み、サラの枕元に立って、何かの薬品をサラに点滴する。不審者は女であり、アタッシュケースの中には、医者が使うような器具が入っている。ふと目を覚ましたサラは、自分に点滴されている事に気が付き、ふらつく頭を叩きながら起き上ると、女が子供を一緒に産もうと話す。驚いたサラは、彼女から逃げて、浴室に逃げ込み、鍵をする。

 

女は執拗に彼女を追いかけ、子供を産ませようとする。点滴で入れていたのは陣痛促進剤だったのだ。段々と陣痛に苦しんで行くサラだが、外に出る訳に行かない。そんな時、アイザックが訪ねて来て、再度の誘いをしてくれるが、女は母親だと偽り、追い返そうとする、そこへサラの本当に母親がやって来て、アイザックは女が不審者だと気が付くのだが、女はすかさずアイザックを刺し、中に入った母親は、サラが間違って刺してしまう。2人の犠牲が出た事など顧みず、女はサラを再度追い詰めるが、またもサラは浴室に逃げ込む。

 

 

パトロールの警察が訪ねてくるが、女はまたも犠牲者を出して・・・。何故、そこまでしてサラの子供を手に入れようとするのか、真相は・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

これ、恐かった・・・。この怖さは、男性には解らないかも知れません。お腹の子供を盗もうとする女に追い詰められるなんて、そんな恐ろしい事ありませんよ。自分が殺されて済むなら、そこで終わるから良いけど、お腹の子供を盗もうとするって、考えられないでしょ。まだお腹に入っているんですよ。母親からしたら、自分の命よりも大切な子供をお腹から引きずり出されて、どうされてしまうのかって思ったら、死んでも死に切れませんよ。何としてでも守ろうとするでしょ。この怖さは、お腹に子供を宿せる女性でないと解らないのではないかと思いました。

 

 

浴室に追い詰められて、外からナイフでガシガシやられて、もちろん、命の危険も感じるだろうけど、それと同時に陣痛も来ちゃって、お腹が痛いわ、恐いわで、もう、酷過ぎるような状況なんです。色々な人が訪ねてきたりするんですけど、誰も、そんな状況を知らないから、いきなり刺されて殺されちゃうんです。クリスマスイブに、まさか、誰かの家に尋ねたら刺されるなんて思いませんよね。無防備な状態で、”は?”って思っている内に殺されちゃって、子供を盗むために、どんだけ人を殺すんじゃぁ~!って感じでした。

 

 

夫の友人のアイザックなんですが、近所に住んでいてゲイらしいんです。で、その彼が訪ねてきた時、女が母親の振りをして子供を養子に出すって言うんです。その時に、アイザックは直ぐにおかしいと気が付いたようなんです。そこで、本当の母親が来なければ、ドアを閉めて、おかしい事を確認して、もう一人と何か用意をして、サラを助けに来たかも知れないけど、女が直ぐに行動に出ちゃったからなぁ。きっと、サラの子供が生まれたら、アイザックたちが一緒に手伝うという約束をしていたんじゃないかな。だからこその、驚いた顔だったと思うんです。うーん、残念でした。タイミングが良ければ、ここで挽回出来たのに。

 

 

警察も、何だか、役に立たないんですよ。妊婦って解っているくせに、銃を向けたりして、何考えてんだろうって思っちゃいました。既に破水してるっつーの!もー、大変なことになってんのに、何やってんすか!警察が現状を直ぐに把握出来なかったらダメでしょ。直ぐに理解して行動することが出来る訓練してないの?全く、警察官に一番必要な部分だからね。驚いちゃったよ。

 

それにしても、この女、マジで怖かった。綺麗な顔をして、笑いながら子供を産ませようとするって、本当に恐い。その理由も、全く判らないんですよ。途中で、もしかしたら、あれが原因なのかなとは予想が出来るのですが、ゆっくり考えている暇もなく、叩き込むように襲ってくるので、苦しくなりました。これ、元気な女性だったら、もしかしたら対抗が出来たかも知れないけど、既に陣痛が始まっている女性ですからね。いくら何でも無理ですよ。サラは、良く対抗していたと思いますよ。いや、陣痛が起きているのに、この戦いは凄いっしょ。母は強しって奴だと思います。火事場のバカ力だったのかも知れません。

 

 

これ、私はお薦めしたいと思います。女性に観て欲しいかな。男性は、この大変さを理解するのは難しいかも。だって、陣痛も解らないし、お腹に子供を孕んでいるという状況も理解出来ないでしょ。お腹に人間が一人入っているんですから、それで戦う辛さ、重さ、そして守りたいっていう気持ちは、これから子供を産む女性、産んだ女性なら、解かると思います。でも、妊婦さんには観せたく無いかも。もし、この映画で産気ついちゃったら困るしね。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

インサイド|映画情報のぴあ映画生活