「エヴァ」悪女というけど彼女は仕事をしているだけ。変態は男の方でしょ。ほとんどストーカーよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「エヴァ」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

ベルトランは他人の戯曲を盗作して作家デビューを果たし、成功を手に入れた。周囲から2作目を期待されるものの思うように筆が進まないベルトランは執筆の場である別荘に到着した。するとそこには吹雪で立ち往生した男女が勝手に窓ガラスを割って部屋に侵入し、くつろぐ姿があった。怒り心頭のベルトランはバスタブでくつろぐ娼婦エヴァに文句を言うために近づくが、一瞬にして彼女に心を奪われてしまう。

というお話です。

 

 

ある有名作家の家で介護をする青年・ベルトラン。その作家は、ベルトランに好意を持っており、一緒にお風呂に入ろうと誘うのだが、心臓発作を起こしてしまい、助けてくれと言いながら浴室で亡くなってしまう。彼の遺作である戯曲を盗んだベルトランは、その作品を自分の作品と偽り、発表してしまう。

 

大評判となったその戯曲は、舞台化され、ベルトランは一気に有名作家となり、周りからちやほやされ始める。富豪の娘であるカロリーヌとの婚約も決まり、2作目を期待されるのだが、1作目は盗作だったため、2作目など書けるはずもない。ベルトランは、何とか戯曲を執筆しようと考え、カロリーヌに別荘を借り、静かに執筆に専念しようとするのだが、別荘に着くと、窓が割られており、知らない男女がくつろぐ姿があった。車が事故ってしまい、仕方なく借りたというのだが、別荘に勝手に入っていた男女に怒るベルトランは、男を別荘から放り出し、女もと思うのだが、浴室で寛いでいた女性を見て、あまりの美しさに何も言えなくなってしまう。

 

 

彼女は、エヴァという高級娼婦であり、彼女を気に入ったベルトランは、彼女とのひと時を愉しみ、その後も、エヴァに固執するようになってしまう。しかし、婚約者との結婚は近づいており、彼の戯曲を認めてくれた編集者は、段々と彼の才能を疑い始める。前金も渡して、彼の2作目を待っていた編集者だったのだが、行動がおかしいベルトランを疑い始め、彼の婚約者も、彼の行動を疑い始める。

 

 

ベルトランは、2作目など結局、書ける訳もなく、高級娼婦であるエヴァにのめり込んでしまう。エヴァは、ある犯罪で捕まってしまった夫をたすける為に高級娼婦をしてるのであり、どんなに誘惑されても、夫以外の男に心が揺らぐことは無い。あくまで商売でやっているのだ。そして、エヴァに執着するベルトランに気が付いた婚約者はショックで自爆放棄になってしまい、彼に期待していた編集者も居なくなってしまう。何も失くしたベルトランは・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、悪女の話として描かれているようなのですが、どう考えても、ベルトランや、相手の男たちが、勝手に盛り上がり、狂って行くだけで、エヴァ自身は、何も悪くないのではないかなと思いました。だって、エヴァは高級娼婦として働いているだけで、そこに群がる男たちは、欲にまみれていると思ったけど、彼女自身は何も問題はないでしょ。それが商売なんだから。仕事として、娼婦をしているだけで、責められる言われはないと思うんです。

 

 

そりゃ、エヴァが男たちに、法外な料金を請求したり、仕事以外で何かをねだったり、利益供与があったのなら問題だとは思いますが、何も無いんですもん。エヴァは悪くないんです。ただ、彼女に夢中になる男が悪いんです。

 

ベルトランは、有名作家の作品を盗んで、自分の作品として発表するのですが、それが間違いでしょ。どう考えても、凡人が天才の作品を自分の作品だとして発表したら、次が続かないとバカでも判ると思うのですが、それを理解せずに、自分の作品として発表してしまった時点で、破滅は目に見えているんです。それなのに、お金が手に入って、いい気になって、金持ちの婚約者を作ったにも関わらず、高級娼婦にまで手を出してしまう。そりゃ、誰が見ても、”バカだなぁ。”って思いますよね。身の程を知れと思うのですが、身の程が解らないからこそ、こんなバカなことをしてしまったのだと思いました。

 

 

この映画を観ると、頭が悪い奴は、何処までも成功しないんだなって思いました。どんなに取り繕って、何かずるい事をして名声を手に入れても、必ず地に落ちることになってしまう。狼の皮を被って、どんなに頑張っても、しょせん、羊は羊なんです。戦う事は出来ず、結局は潰されていく。最初から羊として地道に頑張って行けば、牧場も広げられたし、ある程度のお金も手に入って、幸せに暮らせただろうに。高級娼婦と出会う事も無かったのだと思うけど、無理して高いものを手に入れようとしたばかりに、全てを失う事になってしまうというバカな男の話でした。あまりのバカさ加減に呆れてしまいました。エヴァも、そう思ったのではないかと思います。

 

 

エヴァの立場とすれば、夫の為に保釈金などを用意する為に高級娼婦として働き、夫への愛はあったとしても、客への愛は無かったと思います。お客様としての愛はあったとしても、男女の愛は、何もなかったと思います。ただ、夫の為に、働いていただけなんだと思うので、誰に何を誘われても、それを楽しいと思う事も無く、付き合っていたのだと思いました。女は、好きな人の為なら、何でも出来るんです。それが悪い事でもね。そこを責めないで上げて欲しい。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。私、男性の夢は崩してしまうかも知れませんが、女性は、商売で男性に近づいた場合は、そこに愛はありません。お金を払ったからと言って、愛など生まれませんから、勘違いしないでくださいね。もちろん、ホストクラブのホストさんも、商売で女性に近づいているだけで、そこに愛はありません。こちらも勘違いしないように。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

エヴァ|映画情報のぴあ映画生活

 

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