「明日にかける橋 1989年の想い出」を観てきました。
ストーリーは、
田舎町で暮らす30代のOL・みゆき。彼女の家族は弟の健太が交通事故で他界したことをきっかけに崩壊し、現在はみゆきが両親を支えて働く日々を送っていた。2010年の夏のある日、「夢がかなう」という明日橋を渡ったみゆきは、弟が死んだ1989年にタイムスリップしてしまう。若き日の両親や元気な弟、そしてかつての自分自身に会ったみゆきは、この時代で弟を救えば未来の家族を幸せにできるかもしれないと考えるが、その先には様々な困難が待ち受けていた。
というお話です。
田舎町で暮らす30代のみゆき。味気無い毎日を送っていた。昔、小学生だった弟の健太が交通事故で亡くなり、母親は精神的に病んでしまい、父親は酒浸りとなってしまった。今は、みゆきが両親の面倒をみながら働いている。2010年のある日、会社の同僚と飲んだ帰りに、「夢がかなう」と言われている明日橋を3人で走って渡って見る事にする。別に、何てことないと思っていたのに、気が付くと、1989年にタイムスリップしていた。
町の人に聞き、新聞を読むと、確かに1989年であり、それも花火大会の前、みゆきの弟が事故に遇う前だった。みゆきはその頃、親に反発し、先生に反発し、納得の行かない事ばかりで、その頃に知り合った彼氏と家出をしようとしていた時だった事を思い出す。周りに強い言葉を投げつける自分の若い頃を目の前にし、黙っていられずに口を出してしまうのだった。
SF好きの教師の力を借りて、弟の事故を止めようと動き出すみゆきたちだったが、事故は止められるものの、歴史を元に戻そうとする時代の力により、今度は弟が、その頃に起きていた誘拐の犠牲者になってしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、この映画、頑張ってはいると思うのですが、どことなく、昔の「狙われた学園」とか「謎の転校生」とかの、古い少年少女SFシリーズっぽいんです。それに、どう考えても、これ、タイムパラドックスが目一杯起きるはずなんですけど、それが全く起きないのよね。無理な事をガンガン進めていて、SF好きからすると、ちょっと笑っちゃう感じなんです。
それに、橋を渡っただけでタイムスリップしてしまうって言うんですけど、タイムスリップすると言う事は、何か間違いがあるから、時代が彼らを過去に送ったんだという理由付けが欲しいんです。タイムマシンで行くならまだしも、ただ、彼女の希望だけを聞いてタイムスリップというのは、他の人の過去を変えてしまう事にもなるので、時間が許す訳が無いんですけどねぇ。まぁ、いいや。
で、弟の事故を止めようとするんですけど、それ、止めちゃったら、居なかった人間が一人増える訳だから、影響を受ける人間が沢山出たはずで、きっと誰かが代わりに死んでいるハズなんです。そういう事、解ってんのかなぁ~って思っちゃいました。
出演者は、上手い方が沢山出ているんですよ。主演は鈴木杏さんだし、板尾さんや宝田さんも出演されていて、良いんですけど、話の内容がちょっとなので、イマイチなんですよねぇ。感動作とは思うけど、無理矢理が多いので、辛いんですよね。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁという感じです。悪い映画では無いと思いますが、観ていて楽しいかというと、ツッコミどころが多くて、特にSFが好きな方には、ええ~?って思っちゃう部分が出てくるので、うーん、腹立たしい部分があるかも知れません。でも、全体的には、感動作として作ってあるし、特に年齢の高い方には分かり易くて楽しめるかなとは思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・明日にかける橋 1989年の想い出|映画情報のぴあ映画生活
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