【フランス映画祭】「CUSTODY/カストディ」DV夫からは何としてでも逃げなければいけません! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭「CUSTODY/カストディ」を観てきました。

 

ストーリーは、

ブレッソン夫妻は離婚し、11歳になる息子の親権内容を争っている。元夫に子供を近づけたくない母ミリアムだったが裁判所は夫アントワーヌに息子への面会の権利を与える。彼は面会の度に息子ジュリアンから母の居場所を聞き出そうとするが、ミリアムは電話に出ず住所さえ伝えない。母親を守るためジュリアンは必死に嘘をつくがアントワーヌに嘘を見破られてしまい、彼が家に乗り込んでくる。

というお話です。

 

 

ブレッソン夫妻は離婚し、11歳の息子ジュリアンの親権内容を争っている。裁判所には、元夫妻と弁護士が同席し、裁判官が、その両方の言い分を聞いている。母・ミリアムは、息子も嫌がっているし、自分も会わせたくないと言うが、父・アントワーヌは、真面目に仕事もしているし、息子との関係は悪くないと訴える。息子・ジュリアンの主張は、父親とは二度と会いたくないと言う事だが、母親に言わされている可能性もあると裁判官は判断し、父親に息子への面会の権利を与えてしまう。

 

 

父親のアントワーヌは、非常に暴力的でカッとなり易く、高圧的態度を家族に取ってきた。そんな夫に嫌気が差してミリアムは離婚したのだ。子供たちも母親を殴る父親を嫌がっており、上の娘は既に18歳を迎えているので、親権は関係無くなり、会いたくなれば自分で会っても良いのだが、父親には会いたくないと言っている。もちろん、ジュリアンも、母親に暴力を振るうし、自分にも厳しい事を言って脅す父親を嫌っている。アントワーヌは、面会の権利を手に入れ、ミリアムの家の近くにアパートを借りる事にし、面会としてジュリアンを連れに来る。

 

 

アントワーヌは、ミリアムとジュリアンが、新しく住んでいる居住区の事を知人から聞き、今住んでいる所を聞き出そうと、ジュリアンを締め上げる。脅されたジュリアンは、何とか誤魔化そうとするが、あまりの父親の怒り具合に恐ろしくなり、涙ながらに家を教えてしまう。新しいマンションに押し入ってきたアントワーヌは、ミリアムに復縁を望むが拒否され、暴力を振るいそうになるのを何とか押しとどめて去っていくのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

ちょっとぉ~!この映画、DV夫から逃げる妻と子供のヒューマンドラマかと思っていたら、通り越して、ホラーじゃん!もぉ、最期の方、耐えられませんでした。心臓が壊れるかと思ったよ。すっごく怖くて、もう、やめてぇ~!って叫ぶほど恐ろしかったです。

 

 

あのね、まず、夫のDVで、離婚したんですよ。殴った診断書が無いし、証拠が無いと言っても、精神的なDVもあるでしょ。こんなに傲慢で、自分勝手で、暴力的な夫なのに、裁判所では借りて来た猫のように見せていて、自分は変わったからとか言っちゃって、変わる訳が無いでしょ。裁判官も、本当に人間を見る目が無いんです。不思議よねぇ、映画を観ている誰もが、コイツ、ダメなヤツだって感じているのに、裁判官だけは、良い人かも知れません的な考え方で、子供を面会させるように手配しちゃうって、どーいうことっ!

 

ジュリアンの手紙で、父親とは会いたくない嫌いだという内容が、直筆で書かれているにも関わらず、母親に強要されたかも知れないとか言っちゃって、DVで危ないって言ってんのに面会しろって話になっちゃうのよね。酷いったらありゃしない。こんな酷い事、あっちゃダメですよ。裁判所だって、ちゃんと子供の話を聞けっつーの。

 

 

マジでトンデモナイ裁判官でした。でも、あんな裁判官、日本にもいるんだろうなぁ。なんか、裁判官って、普通の生活をしていなさそうだから、一般常識的な判断って出来ないんじゃないかって疑ってしまいます。実際のところ、どうなんでしょ。

 

話を戻して、マジでDV夫、許せね~!こんなきち〇い、病院に入れて出さないで欲しい。絶対にダメだよ。例えば、ヤクをやっていて、周りが良く分からなくなっちゃって暴れてDVをするっていうなら、ダメだけど、まだ仕方ないと思えるけど、自分の思い通りに行かないからって、いう事を聞かせる為に暴力に訴える奴ってのは、マジで最低な人間だと思います。こういう奴に限って、良い仕事に就いていて、お給料も良いんですよね。自分は家族の為に頑張って稼いでいるんだから、家族は自分の為にいう事を聞いて、従うべきだと思っているのよ。

 

 

それにしても、この映画、怖かった。観た後、劇場を出ても、心臓がドキドキしてましたもん。これは心臓に悪いです。でも、映画としては、上手いなぁと思いました。そして、考えさせられる映画です。もし、夫がDVをするような男なら、直ぐに逃げて下さい。暴力を振るった後に、謝りながら優しくされても、また同じ事を何度も繰り返すので、許さずに逃げて下さい。それは病気なんです。親族に相談し、行政の保護施設などを利用して、関わりを断ってくださいね。でないと、自分だけでなく、子供たちも犠牲になり、ゆくゆくは生死をかけることになってしまいます。気持ちでなく、冷静に判断してください。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いです。ヒューマンドラマかと思っていたら、DV夫の恐ろしい部分を良く描いているので、ほとんどホラーになっています。なので、とっても生々しくて、人間の恐ろしさが良く分かります。この映画は、2019年1月に公開が決まっているので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

カストディ(英題)|映画情報のぴあ映画生活