【フランス映画祭】「Memoir Of Pain/メモワール・オブ・ペイン」有名小説家の自伝映画 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭「Memoir OF Pain/メモワール・オブ・ペイン」を観てきました。

 

ストーリーは、

1944年、ナチス占領下のパリ。若く優秀な作家マルグリットは、夫のロベール・アンテルムとともにレジスタンス運動のメンバーとして活動していた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕される。マルグリットは夫を取り戻すために、ゲシュタポの手先であるラビエと危うい関係を築き情報を得る。愛する夫の長く耐えがたい不在はパリの解放後も続き、心も体もぼろぼろになりながらも夫の帰りを待つマルグリットだったが…。

というお話です。

 

 

1944年、ナチス占領下のパリ。第二次世界大戦も佳境に入り、作家のマルグリットは、夫のロベール・アンテルムと一緒にレジスタンス運動のメンバーとして活動していた。ある日、夫・ロベールがゲシュタポに逮捕され、マルグリットは、ただ待つことしか出来ない。

 

そんなある日、夫の衣類を届けたいと思い、ゲシュタポの本部を訪ねていく。衣類を送る手配をしたいと話したところ、ラビエという男性が出てきて、自分がロベールを逮捕したと話し、衣類は自分が責任を持って送るようにすると言ってくれる。彼は作家であるマルグリットを気に入ったようで、親し気に話をするようになる。マルグリットは、それを利用し、夫の情報を聞き出そうと、ラビエと何度も会うようになって行く。

 

 

時間は経過し、夫の所在は何となくしか分からないまま。レジスタンスの仲間も心配して探してくれているのだが、簡単には情報が出てこない。そしてドイツの敗戦が濃厚となり、パリが解放されることになる。しかし、ロベールの所在は分からない。

 

マルグリットは、あまりにも長い間、夫を待っていた為に、段々と妄想が膨らんで、あやふやになってきてしまう。そんな時、突然、夫が生きているという情報が入るが、重体で長くは持たないだろうという情報も入って来てしまう。レジスタンスの仲間が収容所に連れに行き、ロベールを連れて帰ってくる。仲間は、マルグリットに会いに行くか?連れて来ても良いか?と聞くと、マルグリットの返事は・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

小説家、マルグリット・デュラスの自伝的映画です。マルグリット・デュラスと言えば、「愛人/ラマン」が有名ですね。それ以外は、読んだことが無いかも。その彼女が、戦争時代にどんな事があったのかを描いています。

 

この映画は、戦争中にナチスに捕らえられた夫を待つお話です。とにかく、ずーっと待っている状況が映し出され、待ちながら帰って来たらどうしようかとか、返ってこない妄想とか、良い想像から悪い想像まで、彼女の中で、色々な考えが駆け巡ることが描かれています。

 

 

そりゃ、愛する人が捕虜になってしまい、帰ってくるのか来ないのか、全く状況がつかめなかったら、ちょっと狂ったようになってしまいますよね。だって、何にも分かんないんですもんね。苦しい状況が良く描かれていました。

 

ちょっと面白いと思ったのは、ゲシュタポの人も、とっても人間的に描かれていた事です。フランス映画だと、もっとナチスドイツの人達って、冷たくて悪いイメージに描かれるのかと思っていたけど、今回出てきたラビエという人物は、小説も読むし、何となく人間的に思えました。

 

 

うーん、ゴメンナサイ、待っているだけなので、あまり感想が無いんです。でね、大きな動きが無いので、途中で疲れてきちゃうんですよ。良い映画ではあるんだけどね。

 

デュラスの自伝だから、歴史通りだと、重体の夫が帰ってきて、元気になるまで待って、離婚するってことなんだけど、その辺りは、あまり描かれていません。言葉で説明するだけです。きっと、夫が不在の間、戦争と言う何が起こるか分からない情勢の中、一人で待ち続ける間に、どんな心の動きがあって、どれだけ自分自身が不安定になって行ったのかと言う事を描きたかったのかなと思いました。あまりの心の葛藤があり、それを自分で解決していた結果、夫が帰ってきても、彼への愛が戻らなくなったと言う事なのかなと思いました。

 

 

確かに、ずっと居なくて、何の連絡も無かったら、死んだと思って、諦めるしかないですよね。もう、無かったものとして思った方が楽ですもん。長い間、どうしたのかしら、帰ってくるのかしらなんて思っていたら、気が狂っちゃいますよ。そんな心の動きを良く描いていました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、観ていて、凄く面白いという映画ではありません。辛抱強く、夫を待っている妻の心の葛藤を静かに見守る映画です。なので、単館系が好きな方でないと、途中で眠くなると思います。派手な映画が好きな方にはお薦め出来ないかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。2019年2月に公開予定です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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