フランス映画祭「モカ色の車/トマ」を観てきました。これは2本、同時上映です。
ストーリーは、
「トマ」
アンナのコーヒー・メーカーが故障した。それが彼女の人生を変えることになることを、アンナはまだ知らない。
「モカ色の車」
少しの荷物とお金、そして凶器を携えてスイス国境近くのエヴィアンへ向かったディアンヌ。目的はただひとつ。息子を事故に遭わせ人生を狂わせた、モカ色のメルセデスの運転手を見つけること。しかし真実への道のりは思いのほか複雑になってゆく。ディアンヌの探している人物はどうやら女のようだった。人をひきつける魅力をもつその女は、同時にどこか謎めいていて…。
というお話です。
「トマ」は、短編なので、上記のあらすじで全てです。何が起こるのかはお楽しみ。とっても軽くて、良いショートフィルムでした。ちょっとしたことで、大きな活路が開かれる事ってあるし、そういう偶然って、きっと起こるべくして起こるのだと思うんです。神様が、そうなるように道筋を作ってくれているんじゃないかな。そんな風に思えるお話でした。
ナタリー・バイさんも、素敵でした。明るくて、楽しそうで、だけど悲しみを隠している、そんな女性を演じていて、良かったです。ステキな短編映画でした。
「モカ色の車」
こちらも、長編映画ではあるけど、短めかな。とても面白い映画でした。
ディアンヌという女性の息子が交通事故で亡くなり、犯人は轢き逃げをしてしまいます。犯人が許せないディアンヌは、警察の捜査を待てず、自分で犯人を見つけようと、スイス国境近くのエヴィアンへ向かいます。目撃者の話では、犯人は、モカ色のベンツに乗っていて、運転手は金髪の女、助手席に男が乗っていたというんです。
モカ色の車のリストを手に入れ、エヴィアンで車を探して行くディアンヌ。何台かは、全く関係無い持ち主のようだったが、やっと目的の金髪の女と助手席の男という目撃に合う人物を見つけ出す。そして、金髪の女が経営しているコスメブティックに入り、何食わぬ顔で、女に近づいて行く。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画は、凄く面白かったです。短い時間にギュッと要素を詰め込んで、急いでいる感じの進み方では無いんだけど、スムーズに犯人を追い詰めて行く母親の姿を良く描いていました。
母親役をエマニュエル・ドゥヴォスが演じていて、あのギョロッとした印象的な目で、犯人と思しき女性(ナタリーバイ)を追い詰めて行くのですが、結構、怖かったなぁ。ストーカーとは言わないけど、でも、いきなり、知らない女性があんなに近づいてきたら、警戒するよねぇ。犯人と思われた女性が可哀想でした。
それにしても、この映画、良く練られていたなぁ。後から考えると、良くある展開なんだけど、大女優のぶつかり合いが凄くて、そちらに目が行ってしまい、当たり前のことに気が付かなかったりしたのよねぇ。とても楽しめました。
これ、日本公開は決まっていないようですが、この2作で公開してくれれば良いのに。面白いです。これは、大女優も観れるし、ストーリーも面白いし。楽しめると思うなぁ。
私は、この作品、超!お薦めしたいと思います。これは面白いです。誰が観ても、楽しめる作品じゃないかな。気軽に楽しめる短編と、ハラハラドキドキする展開があるサスペンス映画で、十二分に満足が出来ると思います。公開されたら、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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