フランス映画祭「子どもが教えてくれたこと」を観てきました。
ストーリーは、
主人公はアンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアルの5人の子どもたち。彼らに共通するのは、みな病気を患っているということ。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。家族とのかけがえのない時間、学校で仲間たちと過ごすひと時。子どもたちの発する言葉、そして生き方に、勇気づけられ、幸せとパワーをもらえる奇跡のドキュメンタリー映画。それにしてもなぜ、子どもたちはこんなにも明るく、前向きに生きられるのであろうか。
というお話です。
解説は、
病気と闘いながらも今を懸命に生きる子どもたちを描き、フランスで23万人の動員を記録したドキュメンタリー。腎不全、動脈性肺高血圧症、神経芽腫、表皮水疱症など、それぞれが病気を抱えている5人の子どもたち。彼らは治療を続けながら、毎日を楽しく、精いっぱい生きている。自身も病気で娘を亡くした経験を持つアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督が前向きに生きる子どもたちの姿を映し出す。
というものです。
このドキュメンタリー映画、素晴らしかったです。難病の子供たちを追う映画なのですが、どの子もとっても元気なの。もちろん、難病だから、本当は大変なんですよ。でもね、出来る事を精一杯やらせて貰って、楽しく生きているんです。普通の子のようには出来ないけど、それでも、本当に楽しそうに遊んでいて、病気に負けてないの。
周りにいる御両親や兄弟、病院関係者の方達も、全然、普通に接していて、ガラス細工を扱うような接し方はしていないんです。何となく、何も知らない私なんかだと、走らせて大丈夫なの?とか、外に出ていいの?とか思ってしまうけど、彼らは、やりたい事をやらせて貰っているように見えました。もちろん、それは諦めてねって言われている事もあるだろうけど、極力出来る事は自分でやるし、遊びたい事は遊ぶんです。
そんな彼らですが、治療は続いていて、例えば、腎臓が悪い子は、透析をしなくちゃいけなくて、その管を鼻から入れる時に、突然、嫌になって泣いてしまうとかいう場面があるんです。そりゃ、そうですよ。入れる時は痛いし、そんなのを毎日のようにやらなくちゃいけない。何で僕だけやらなきゃダメなの?って悲しくなるよね。本当に泣けました。それでも我慢して、それをして、少し経ったら、すぐに忘れて遊び回っているんです。もう、抱きしめたくなりました。観ていても、何でって思うけど、こちらがそんな事を思っちゃいけないのかも知れません。だって、彼らは、それを受容れて、出来る事を楽しんでいるんですから。
そんな彼らの強さが、良く画面に捉えられていました。よく、彼らのこんな表情を撮影出来たなと思って、驚くばかりです。難病という辛い運命を背負っているけど、そんな事、感じさせないほど、元気で楽しそうで、明るく生きているんです。観ているこちらに幸せをくれているようでした。
日本でも、良く難病のドキュメンタリーを深夜にやっているのですが、暗くて、辛いんですって感じのものばかりなのですが、この映画は違います。どんなに難病を患っていても、大丈夫、元気に生きています。元気に遊んでいますっていう姿を見せてくれるんです。
この映画を観た事で、難病だからって可哀想な目で見るべきじゃないなって思いました。どうしても、可哀想ねぇって思って、当たらず触らずな事を言ってしまうでしょ。でも、普通に接して、その病気でも出来るの?って聞いちゃって、出来るなら一緒にやってもいいのかなって思いました。怖がって近寄らないのが一番悪いのかなと思いました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは良かった。この映画、出来たら子供たちにも観て欲しいな。学校とかで見せられないのかしら。子供の頃にこういう映画を観ると、難病だからって引いてしまう事がお互いに無くなる様な気がするんです。もちろん、病気の子を持つ家族の方や、関係者の方々にも、ぜひ観て欲しいです。彼らの明るい表情を観て欲しい。ぜひ、観に行ってみて下さい。7/14から、全国公開されます。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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