【フランス映画祭】「グッバイ・ゴダール!」巨匠のオッサンが若い女のコに手を出したって事かな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

フランス映画祭「グッバイ・ゴダール!」を観てきました。

 

ストーリーは、

気鋭の映画監督ゴダールと恋に落ち、彼の新作『中国女』の主演を飾ることになった学生のアンヌ。
仲間たちと映画を作る刺激的な日々、そしてゴダールからのプロポーズ。初体験ばかりの毎日を彼女は夢中で駆け抜けていくが―。

というお話です。

 

 

19歳のアンヌは、世界中から注目される気鋭の映画監督ジャン=リュック・ゴダールと出会い、恋に落ち、彼の新作『中国女』の主演女優に抜擢された。今までは触れ合わなかった新しい仲間たちと映画を作る刺激的な日々、そしてゴダールからのプロポーズを受ける。

 

ノーベル文学賞受賞作家フランソワ・モーリアックを祖父に持つアンヌと、ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人であるゴダールの結婚は世間から注目され、まるでアイドルのようにメディアにも追いかけられる。パリのスタイリッシュなアパルトマンで、新婚生活をスタートする二人。どこへ行き、誰に会い、何をして何を食べるか、すべて決めるのはゴダールだったが、生まれて初めての体験ばかりで、アンヌはあらゆることを夢中で吸収していく。

 

 

時代は1968年。街では革命の気運が日に日に激しくなり、ゴダールも映画制作よりも、学生や労働者と肩を並べて機動隊に石を投げたり、学生たちとの討論会に興じたりする事が増えていく。そんな中、アンヌは友人の映画プロデューサーのミシェル・ロジエから、カンヌ国際映画祭へ行こうと誘われる。だが、現ド・ゴール政権下の映画製作を批判するゴダールは、映画祭を中止すべきだと主張。カンヌ映画祭に行ってみたい気持ちを抑えきれないアンヌは、初めて夫に反抗し、ミシェルと共にカンヌへ出かけ優雅なバカンスを満喫する。一方のゴダールは、フランソワ・トリュフォー、アラン・レネ、クロード・ルルーシュらと共にカンヌに乗り込み、映画祭を中止へと追い込んでいく。

 

 

パリへ戻ったゴダールは、“ゴダール”の名前を捨て“ジガ・ヴェルトフ集団”を結成。全く新しい映画を撮ると宣言してみたり、ベルナルド・ベルトルッチから誘われたローマでの映画会議で、ベルトルッチと激論を交わした末、絶交してしまったりと、我が道を進み続ける。アンヌは、それまでとはまるで違うゴダールに戸惑い、段々と気持ちが離れていく。そんなアンヌの元に、イタリアの奇才マルコ・フェレーリ監督から新作出演依頼が届く。アンヌは女優としてのステップアップを決意するのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、私は、ちょっとダメだったかなぁ~。このあらすじも、公式サイトから持ってきた内容を少し変えただけなのですが、あのね、私、ゴダールもトリュフォーも観た事が無いんです。古い映画に興味が無くて、全く観ていないんですよ。だから、ヌーヴェルヴァーグとか言われても、( ゚Д゚)ハァ? って感じなの。そんなの映画好きじゃないよって言われちゃったら、そうなのかも知れません。別に、そこら辺はこだわらないんですけどね。

 

 

でね、このゴダールさんがヌーヴェルヴァーグの巨匠らしいのですが、このヌーヴェルヴァーグってなんぞやと思って調べたら、しっかり解っている人が少ないんじゃないかなぁ。凄く曖昧にしか書かれていないのですが、とりあえず3大要素である、即興演出、同時録音、ロケ撮影中心というのは理解しました。それに加えて、流れの中に突然関係無いカットを入れ込んで勝手に考えてくれって内容だったり、現代だと、どの監督も自然にやっている事だと思うんですけどね。それ以外に、決定的にこれがヌーヴェルヴァーグだよって説明出来ているサイトが無いので、まぁ、現代には当てはまらないと思っておけば良いのかな。

 

 

で、映画に話を戻しますが、そんな巨匠が、若い女の子を好きになっちゃって、結婚しちゃうって話かな。でも、計算してみたら17歳しか違わないから、それ程、とんでもないロリコンって訳では無かったようです。でね、無垢な彼女は、ゴダールに連れ回されて、色々な事を覚えていって、やはり、段々と自我が目覚め、めんどくせー親父だなぁってことになって、他に若い男を見つけちゃったりして、バイバイって事なんです。こうやって書くと、簡単で、酷い女に聞こえるけど、でも、これが現実ですよね。

 

 

大体、ゴダール自体が、誰かに面倒を見てもらわなきゃいけないような子供のままの人なのに、その人が、子供の面倒なんて見れる訳が無い。アンヌは、まだ子供と一緒なんです。最初の頃は、言われるがままについて行って、言う事も聞いているんだけど、段々、嫌気が差してくるのよ。大体、年下の女性に我儘を言うなっていうの。若い女を連れ歩きたいなら、我儘を言わせてあげないと、付いてこないっしょ。天才だから、若い女だって我儘を言わせてくれると思ったら大間違い!おおらかで、何でも言う事を聞いてくれるオッサンじゃなきゃ、若い女は付いて行かないよ。付いて来て欲しかったら、年上のオバサンにしなさいって。それだったら、我儘を聞いてくれるから。

 

これ、ゴダールとか、その時代の状況や、映画業界を知っている人には、とても楽しめると思いますが、私は、ただ、上に書いたように、若い女と結婚したけど、嫌がられて捨てられちゃったオッサンの話にしか見えませんでした。ゴメンナサイ。巨匠の事をオッサン呼ばわりでゴメンナサイ。でもね、私にとっては、只のオッサンなのよ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、私のように、映画が好きでも古い映画に興味が無い方や、ヌーヴェルヴァーグとかゴダールとかの名前は知っていてもそれ以上を知らない人には、ちょっと眠くなっちゃうような映画だと思います。アホなオッサンのコメディとしても面白いけど、本当は巨匠ゴダールを知っていて、こんな人だったんだって感動してくれる人に観て欲しいのだと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

グッバイ・ゴダール!|映画情報のぴあ映画生活