白石加代子さんの「百物語」シリーズのアンコール上演 三遊亭圓朝「牡丹灯籠」を観てきました。
ストーリーは、
死んだと聞いた思い人のお露が萩原新三郎の前に現れる。
人相見の白翁堂勇斎が萩原新三郎宅を訪ね、死相が出ていると告げる。お露が幽霊であることがわかり、仏像とお札で幽霊封じをする。
飯島平左衞門の妾・お国、平左衞門の留守中に隣家の息子・宮邊源次郎と密通。
伴蔵と妻のお峰、百両で萩原新三郎の幽霊封じの仏像とお札を取り外してやる、と幽霊のお露に持ちかける。
飯島平左衞門の金百両が何者かに盗まれる。
伴蔵と妻のお峰、幽霊から百両を受け取り、萩原新三郎の身辺から仏像とお札を取り去る。
萩原新三郎死亡。
萩原新三郎の葬儀を済ませたのち、伴蔵と妻のお峰は悪事がばれるのを恐れて、伴蔵の故郷・栗橋に引っ越す。
伴蔵は幽霊にもらった百両を元手に荒物屋「関口屋」を開き、成功し、料理屋の酌婦と懇ろになる。酌婦は、飯島平左衞門の元妾のお国だった。伴蔵は、お国との仲を咎めた妻のお峰を騙して殺す。しかし・・・。
というお話です。
私が知っていた”牡丹灯籠”とは違って、原作通りのお話をしてくださいました。私は、幽霊が会いに来るという場面しか知りませんでした。こんなに長くて深い話があったんですね。迎えに来る部分は、ほんの一部で、主人公は他の人で、敵討ちの話だと知りました。
やっぱり白石さんの幽霊話は怖いなぁ。分かってはいても、やっぱりゾッとしました。何となく周りの温度も下がったような気がして、怖かったなぁ。でもね、幽霊の部分が終り、人間の恐さの部分になったら、怖くてゾッとするのではなく、人間ってなんて汚いんだろうという思いが重なって、ちょっと頭に来てしまい、温度が上がりました。だから、最期には、丁度良い温度だったかな。(笑)
感想は、素晴らしい、面白い以外に何もないので、書くのは簡単です。また、観に行きたくなる、また、会いに行きたくなる、白石さんの舞台でした。
もし、白石さんの舞台が観れるような機会があったら、ぜひ、一度は観てみるべきだと思いますよ。言葉では言い表せないほどの感動と、色々な感情が芽生えて、更に観たくなる舞台ですから。ぜひ、行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
白石加代子さんTwitter https://twitter.com/hyaku_shiraishi