「名前」孤独だった二人が絆を深め、新しい道を見つけていく。良い映画でした。感動作です。 | ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。


テーマ:

「名前」の完成披露試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

中村正男は経営していた会社が倒産し、茨城の地にやってきた。周囲にさまざまな偽名を使い、なんとか体裁を保ちながら自堕落な暮らしを送っていた。ある日、正男を「お父さん」と呼ぶ女子高生・葉山笑子が突然現れる。正男は笑子のペースに振り回されながらも、親子のような生活に平穏な時間を見出していく。しかし、笑子が正男のことを生き別れた父親だと思っていることに気づき、自分が消してきた過去について考え始めるが・・・。

というお話です。

 

 

ある飲み屋で楽しんでいる、一見、会社の上司と部下の男女に見える一団。ある程度楽しみ、もう一軒行きましょうという部下に、明日から出張だからと言って帰る上司らしき男性。しかし、話を聞いていると、会社の同僚でも何でもなく、飲み屋友達らしく、出張と言って帰った男性に飲み代を払って貰っていただけのよう。若い方の二人は、あの人、どんな仕事してるんだっけ?なんて話しながら去っていく。

 

 

一人、家路に着く男は、中村正男。彼は離婚をし、経営していた会社も倒産し、茨城の知り合いのいない場所にやってきて、幾つもの偽名を使い、体裁を保ちつつ、生活をしていた。現在は、廃プラ工場で働き、その会社には、妻が病気でこちらの病院に入ったから、自分もこちらで仕事を探して、いつでも病院に行けるようにしたいと話していて、融通を聞かせて貰っていた。しかし、ある日、会社の女性が、中村の妻が入院していると話していた病院に知り合いが勤めていて、中村の妻が入院していないと工場長にチクったらしい。全部嘘なのかと工場長に迫られた中村に、お客さんが来ていると他の社員が呼びに来る。入口に行って見ると、見た事も無い女子高生が、「お父さん、早く病院に行こう。お母さん、転院したんだから。」と話す。呆気に取られて、見送る工場長を尻目に、女子高生と一緒に会社を出ていく中村。

 

会社を出たところで君は誰だと聞くと、笑子と言い、絶体絶命だったから助けてあげなきゃと思ったのと話す。助かった中村は礼を言い、それから何となく、笑子と時間を過ごすようになる。嫌に懐いてくる笑子を、娘のように可愛がり始める中村。実は、中村には、娘を亡くしたという過去があった。

 

 

女子高生の笑子は、母親と二人暮らし。母親は水商売で、いつも夜は出かけていて、寂しい時間を過ごしている。父親は分からない。学校では、友達と仲良くしていたのだが、ある日、名前だけ登録していた演劇部から、人数が足りないから演劇をやってみないかという誘いが来て、ちょっとやってみようかなという気持ちになって行く。そんな時、親友の彼氏が彼女と別れ、笑子が好きだと告白してきた。親友は怒り、笑子をハブにし始める。孤独だった笑子は、もっと孤独になり、中村に依存していく。

 

中村は、そんな笑子の様子を見て、何か悩みがあるんだろうと思い、力になろうとし、どこかに連れて行ったりしていたのだが、ある日、中村の家にスマホを置いたまま、ちょっと外に出かけた笑子のスマホに、自分のスマホの番号が”お父さん”と登録してあることを知ってしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、直ぐにどうっていう内容では無いのですが、心にじーんと染みてきて、最期に清々しい気持ちになる映画でした。誰もが消し去ってしまいたいという過去を抱えて、新しい自分で生きられたらと願うのですが、自分が持っている過去は消えないし、それから逃げていても、何も変わる事が無いんです。全てを受容れて、失敗を繰り返さないように新しい道を歩き出すしかない。そして、そのチャンスは、必ず何度でも巡ってくるということが描かれているんです。

 

この中村は、きっと会社を経営していたような人だから、見栄もあり、虚栄心も人一倍あったのでしょう。でも、失敗してしまった。それが恥ずかしくて、認めたく無くて、逃げ回っていたんだと思います。でも、ある少女と出会った事で、心も柔らかくなり、自分の事だけでは無く、守りたいと思える人を見つけて、また一歩踏み出すというお話なんです。

 

 

この作品、直木賞作家の道尾秀介さんが友人たちと飲んでいたら、自分たちの地元で映画を作りたいけど、何かお話を書ける人いないかなぁという話になったらしいんです。彼らは茨城の青年会に属していて、飲んでいる時は道尾さんが作家だと言う事が全く頭に無かったらしく、道尾さんが、”オレが出来るかも”と言って、この作品の原案を書いて下さったらしいんです。で、この企画が大きくなっていったようです。

 

津田さんが、初主役と言う事で話題なのですが、今まで、あまりにも沢山の作品に出演されているので、え?今更?って感じで、驚きました。名バイプレーヤーなので、どの作品でも、重要な立ち位置に居て、主役は忘れても津田さんが出てたことは忘れてないことって、結構ありますもん。大好きな役者さんです。大好きと言えば、私の大大大好きな”浪岡一喜”さんが出演されていました。にゃーん、嬉しいよぉ!今回は、工場長さんでした。もっと見たかったな。

 

 

そんな津田さんとダブル主演をしている若手の新人、駒井蓮さん。すごく頑張っていたと思います。透明感があったし、今の若い子にありがちな、媚びてすり寄ってくるような演技ではなく、素直にスッとしたような演じ方でした。まだ、上手いとまでは言えないけど、これから女優として頑張ってくれたら、良くなって行くかなと思います。楽しみですね。

 

社会の片隅で、偽名を使っていても問題が無いような関わり方しか出来なかった男性が、若い女の子の素直な姿を見て、段々と、昔の自分に向き合って、新しい道を歩き始め、その少女も、自分の道を見つけていくというところが、何とも、良かったなぁ。感動しました。今の時代、SNSなどで交流をして、本名で顔を突き合わせて話をする事って、減っているじゃないですか。そんな世の中で、やっぱり、人と心を通わせていく大切さを教えてくれているような気がしました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。良い映画なんだけど、やっぱり単館系なので、誰にでも受け入れて貰えるという感じではありません。派手な映画では無いし、大きな動きも無いけど、本当に良い映画なので、ゆっくり感動して貰えると思います。単館系が好きで、落ち着いて映画を観て下さる方、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

名前|映画情報のぴあ映画生活

 

 

 

ゆきがめさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス