「OVER DRIVE」を観てきました。
ストーリーは、
真面目で確かな腕を持つメカニックの兄・檜山篤洋と、世界ラリー選手権へのステップアップを目指す天才ドライバーの弟・檜山直純。篤洋の助言を無視して、無謀で勝気なレースを展開する直純はラウンドごとに篤洋と衝突を繰り返し、いつしかチームにも険悪なムードが漂い始めていた。ある日、直純の新しいマネジメント担当として、ラリーの知識がまったくない場違いな遠藤ひかるがやってくる。そんな彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そしてチーム全員を巻き込む試練だった。
というお話です。
スピカレーシングファクトリーのチーフメカニックとして活躍をしてきた兄・檜山篤洋と、ドライバーとして活躍する弟・檜山直純。篤洋は、長く、このチームで働いているが、弟の直純は新しく入ってきたドライバーである。世界最高峰のラリー競技WRCへの参加資格を得る事が出来る、日本のレース・SEIKOカップラリーシリーズに参戦しているスピカは、ライバルチームとの熾烈な戦いを繰り返していた。
篤洋は、メカの事を思い、持続性があるように整備をするのだが、直純の走り方は、怖いもの知らずという走りで、車に無理をさせるばかり。その為に、篤洋と直純は、どうしてもぶつかってしまう。そんな二人を周りは心配しながら見守るしかない。そんな状態でも、何とかレースを勝ち進み、ライバルチームとトップを争っていた。
何度もレース中に無茶をして車を壊してしまう直純に、篤洋は抑えて走る事を指示するのだが、直純は怖がっていては負けてしまうと言って全力で走り、車体はボロボロになってしまう。そんな車を深夜までかかって治す篤洋は、2人が子供の頃に、一緒に自転車で走っていた事を思い出し、変わってしまった自分たちの関係を寂しく思う。
あるレースで、いつも通りの走りで飛ばしていた直純の車の前に、事故車のドライバーが飛び出してきて、避けた直純の車は、湖に落ちてしまう。このレースで、明日、走れなければ、このシリーズでの優勝は無くなってしまう。悔しさを隠す直純を見て、篤洋は決意をして、ある作戦に出るのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。
青春スポコンものと言って良い様な、気持ちの良い映画でした。でも、私みたいなひねくれものは、そんなに上手く行く訳無いじゃん!ってツッコミを入れてしまいましたが。(笑)上手く行きすぎちゃうんですよ、この映画。笑ってしまうほど、都合が良いの。でもね、スポコン映画なら、当たり前よね。主人公が勝たなくちゃ、そりゃ、スポコンじゃないもの。だから、良い映画だと思います。
ハッキリ言うと、ちょっと昔のヒーロードラマっぽいかな。兄弟だと、必ず仲が悪くて、一人の女の子を取り合うっていう、鉄板の設定です。そして、もちろん、この兄弟、天才です。うーん、そんなに都合よく、兄弟二人とも天才なんてありえないんだけど、ドラマ中だから、あり得るんですよぉ。
メカニックの兄ちゃんですが、何かねぇ、車のナンチャラっていうメカを開発して、それを製品化して、沢山の車に使われているっていう説明をしていたんだけど、私は、車の部品とか、チンプンカンプンで、とりあえず、特許でお金持ちになったのねっていうことくらいしか解りませんでした。帰ってから、夫に聞こうと思っていたんだけど、家に着くころには、そのメカの名前を忘れちゃって聞けませんでした。ま、いいけど。(笑)
篤洋役の東出さん、最初の頃、何となく演技がぎこちなく見えて、違和感があったんだけど、最近、これがこの人の味なんだって思うようになってきました。この朴訥とした雰囲気が、他の人には無いかもなぁと思うようになりました。
相対して、直純役の新田真剣佑さんは、正統派の演技ですね。最近は、表情も豊かになってきたし、身体もカッコいいし、お父さんがやりたかった事を実現しているんだなぁと感心しています。お父さんの千葉真一さんは、若い頃から海外で活躍したいと動いていた方らしいですもんね。私、子供の頃、「里見八犬伝」で千葉真一さんを観て、カッコいいなぁと思った覚えがあります。それにしても、真剣佑さんの身体、超作り込まれていて、カッコいいですね。女子はめろめろです。
スポーツマネジメント会社の担当として、森川さんが出演していました。彼女の役は、ゴルフ選手の担当をしていたのですが、ハズされて、このレーシングチームの担当になったんです。最初は、チームに対して、何の関心も示さなかったのですが、前の担当選手が、自分よりも他の担当を信用している事を知り、自分の勘違いに気が付くんですよねぇ。彼女の役も良かったです。
そういえば、ここの映画にも、吉田鋼太郎さんが出演されていました。うんうん、部長ったら、今回は”はるたん”じゃなくて、女の子を両手に抱えていましたよ。どんな役をやっても、上手いよなぁ。映画を引き締めてくださるのは、鋼太郎さんのような重鎮です。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ハッキリ言って、内容は無いけど、頭を使わないで楽しめる映画で、最期に気持ち良くなるので、元気になれると思いますよ。これは、親子でもカップルでも、友人同士でも、誰とでも楽しめる映画だと思います。但し、深い内容を求めないでください。とっても薄いです。でも、楽しいからイイじゃないですか。女子は、真剣佑さんの胸板を観に行ってください。素晴らしいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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