「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」そりゃ夫が悪いでしょ。奥さん可哀想。成敗してくれるっ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」を観てきました。

 

ストーリーは、

熟年離婚、無縁社会に続く今回のテーマは主婦への讃歌。平田家の長男・幸之助の妻・史枝がコツコツ貯めていたへそくりが何者かに盗まれてしまった。史枝が落胆する一方で、「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と心ない言葉を口にする幸之助の姿に史枝の我慢が限界に達し、ついには家を飛び出してしまう。掃除、洗濯、朝昼晩の食事の準備など、これまで平田家の主婦として史枝がこなしてきた家事の数々をやるハメになった平田家の人びとは大混乱となるが・・・。

というお話です。

 

 

あの家族はつらいよの3作目です。が、話は全てが続いていると思わない方が良いかも知れません。だって、2作目で亡くなった方が、また出演しているんですもん。笑ってしまいました。同じような役なのですが、職業が違ったり、名前が違ったりするので、あまり厳密に言わないでくださいね。

 

平田家の長男・幸之助の妻・史枝は、家族の為に、いつも一生懸命。夫の幸之助を世話しながら、義父母と息子二人の面倒も見て、時々訪ねてくる義妹夫婦の世話と、義弟夫婦の心配までしてくれている。そんな面倒見の良い主婦・史枝が、ある日、いつもの通りに掃除をしていて、ちょっとウトウトした隙に、家に泥棒が入ります。史枝は、2階の掃除をしていて、1階に降りてきたところで、その泥棒に遭遇してしまい、驚いて、腰を抜かしてしまいます。泥棒は直ぐに逃げ去ったのですが、幾つかの被害が出てしまいました。

 

 

警察が来て、事情聴取をするのですが、財布の現金と時計、そして冷凍庫の中にコッソリしまってあった、史枝のへそくりが盗まれてしまいます。結構な額が入っていたので、史枝はガッカリ。驚いた家族がみんな集まってきて、騒いでいる所に、出張に出ていた幸之助が帰ってきて、史枝のへそくりの話を聞き、大激怒。平田家は、給料を夫が管理する習慣であり、妻は夫から毎月のお金を貰って、家事をしていたんです。自分が稼いできたお金を、妻がへそくりしていたことに驚き、毎月のお金が足りないと言っていたのは何だったんだと史枝を責めてしまいます。あまりの剣幕に驚いた史枝は、悪いと思いながらも、何故、そこまで怒られなくてはいけないのかと反発してしまい、家を出て行ってしまいます。

 

 

一家の大黒柱?が居なくなり、平田家は大騒ぎ。家事などした事が無い幸之助と父親の周造は、何とか家事を熟そうとするのだが、全く上手く行かない。母親の富子が頼りだったが、持病の腰痛が出てしまい、動けなくなってしまっていたのだった。何とか、誤魔化しながら洗濯や掃除などを熟し、周造は、友人の角田と飲み屋のママを呼んで、家事をしていた。

 

幸之助に、史枝を迎えに行くべきだと家族全員が訴え、重い腰を上げて、史枝が居る実家に向かう幸之助。しかし、今まで、何がっても我慢してきていた史枝が出て行ってしまったのだから、簡単に帰ってくるとは思えない。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うん、これは、夫が悪い!ムカつきました。何なの、この偉そうな幸之助はっ!史枝さん、面倒を見過ぎです。そんなの、適当に自分でやらせて、主婦にも自由を貰わなくちゃ、割に合わないでしょ。とにかく、この平田家の男たちはダメダメなのよねぇ。次男の庄太は、まだマトモだけど、父親の周造もダメ、幸之助もダメなのよ。お金をご主人が管理するっていうのは、別に、悪い事じゃないと思うけど、ある程度は融通してあげないとねぇ。ちょっと酷いと思いました。だって、史枝さんが、ブランド物を買い漁るとか、化粧品を買い捲るような人じゃない事は解っているでしょ。お友達と遊びに出かけるとか、習い事をするくらい、許してあげるのが当たり前じゃないの?どんな夫だよ。我が家なら、直ぐに離婚だわっ!

 

 

妻は、夫の所有物では無いし、子供の世話係では無いし、老人のヘルパーじゃないんですよ。お金を稼いでるのは自分だとか言ってたけど、それって、妻が家事をしているから出来る事でしょ。何なの、あの言い方っ!あー、怒りが冷めやらない私でした。まぁ、私は、妻ではありながらも、現在は主婦業をほとんどしていないので、文句をいう権利はありません。本当に、史枝さんのような妻が欲しいくらいです。この史枝さん、家事のエキスパートですよね。これ、お金に換算すると、凄い金額だと思いますよ。

 

家事って、本当に大変だと思います。私、母を見ていて、本当に思うもん。家の事は、ほとんど頭に入っていて、あれは何処にあるとか、何時に出るなら何時に起こさなくちゃとか、家族のタイムスケジュールも把握して、その上、お金の管理もしている訳でしょ。そりゃ、感謝するべきでしょ。

 

 

それに、ちょっとムカついたのが、いつも史枝さんを”ママ”って呼ぶところ。二人の時は、名前で呼ぶとか、君と呼ぶとか、何か出来ないのかしら。主婦業からいくと、母親も仕事だから、いつでもママって呼ばれたら可哀想でしょ。何歳になっても女なんだから、時々は名前で呼んであげて欲しい。それって、大切な事だと思うよ。

 

主婦が虐げられている感じが、良く描かれていて、この映画を観て、世の中の主婦が、どれだけ大変な思いをしているのか、思い知るべきだと思いました。でも間違っちゃいけないのが、政治家がギャーギャー主婦の権利を叫んでいるのは、自分の知名度の為だけですからね。あの人達、主婦業なんてした事無いんだから。主婦は、主夫がしてくれているんですから、感謝すべきなんです。自分たちの権利のように言うなっつーの。

 

 

このシリーズ、まだまだ続きそうですね。面白かったもん。次は庄太の家に子供かな。そろそろ介護の問題も扱って欲しいかな。最後には、必ず出てくる問題ですもんね。介護まで、妻に押し付けっぱなしなんて夫だったら、本当に離婚になりますよ。次回が楽しみです。

 

最期に、皆さん、上手い方ばかりなのですが、林家正蔵さんが、トボけていて良いですね。彼が居るおかげで、キツい事も、ちょっと和むというか、雰囲気が柔らかくなるような気がしました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。とても楽しめました。でも、学生たちは、あまり身につまされないかな。ある程度の年齢になると、この問題、超!気になるんですけどね。いやぁ、本当に面白かった。これは、広い年代の方が楽しめる映画だと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII|映画情報のぴあ映画生活

 

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