【演劇】「ヘンリー五世」出演者、演出共に良いけど、話自体が単純なんですよねぇ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「ヘンリー五世」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

ハル王子はヘンリー五世となる。父、ヘンリー四世の死とともに、悪友たちときっぱり手を切ったハル王子。皇太子時代の放埒ぶりから改心し、立派な王、ヘンリー五世になった。フランス王位継承権を主張してフランス国王シャルル六世に使者を派遣する。

 

フランス皇太子ルイが「否」という返事とともに贈ってきたのはテニスボール。ヘンリー五世のかつての放蕩三昧を揶揄して「フランス領土を要求する前に、テニスボールで遊んでいろ」という意味も込めていた。それを受けヘンリー五世はフランスに進軍を開始。

 

ロンドンの居酒屋でピストル、バードルフ、ネル、ニム、小姓が、死んだフォールスタッフを偲んでいる。かつての放蕩無頼の暮らしを回想。やがて、ピストルたちは士気を高め、フランスへ出陣する。

 

ヘンリーは隊長フルーエリンらとともにフランス・ハーフラーの戦いに勝利。ハーフラー市長は恐れ、入城させて降伏。

 

フォールスタッフの部下だったバードルフとニムは教会で盗みをおかす。ヘンリー五世にとってはかつての遊び仲間。首つりを宣告するが、心中複雑だった?

 

アジンコートの戦いで五倍のフランス軍を破り勝利する。

 

ヘンリー五世はフランス王女キャサリンと婚約し、イギリスとフランスの二つの国を手中におさめる。エピローグでは説明役が、二人の息子ヘンリー六世の運命を憂い、幕を閉じる。

 

というお話です。

 

言わずと知れたシェークスピアの”ヘンリー五世”です。

 

 

このヘンリー五世なのですが、ヘンリー四世とヘンリー六世という、長く壮大な話の間なので、イマイチ、引き込まれないんです。この舞台がという訳では無く、内容的にです。ハル王子がヘンリー五世になってからの時間は、そんなに長くないんですよ。ヘンリー五世は、若くして亡くなってしまうので、結構、呆気なく終わってしまうんです。

 

ハル王子時代の放蕩ぶりと、父親との確執、王への執着など、王になるまでの彼の話は面白いのですが、王になっちゃってからは、とっても優等生な王様で、フランスに殴り込みに行って、少人数で勝って英雄となるのですが、本当に良くある、ドラマの王道ストーリーなんですよね。カッコ良くて、下の者の声も聞いて、フランスのお姫様と政略結婚するけど妻にはとっても誠実で優しくて、うーん、王様の王道でしょ。イマイチ、鼻につく奴なのよねぇ。

 

今回も、部下を思いやり、良い王様でしたよ。放蕩時代に遊び回っていた仲間との関係は、全く描かれませんでした。ピストルは出てきたけど、ヘンリーとは全く別の次元で戦っていて、一瞬、すれ違うくらいでしたね。ちょっと残念。

 

 

浦井さんのヘンリー五世、カッコ良かったです。舞台も、そんなに派手な装飾では無く、スッキリした感じで、見方によって、城にもなるし、戦場にも見えるような雰囲気でした。

 

とっても楽しめたのですが、内容がとても単純な時代のお話なので、感想の書きようがありません。良かったとか、通り一遍の感想しかないんです。すみません。このシェイクスピアシリーズ、既に、ヘンリー四世と六世は、舞台でやられたようですね。全然、知りませんでした。本当は、とっても長いけど、四世と六世が面白いんだよなぁ。

 

私は、この舞台、お薦めしたいと思います。但し、ヘンリー四世と六世を解った上で観ないと、あまりにも単純すぎて、あれ?って感じで終わってしまうかも知れません。既に、公演は終わってしまっているので、もし、DVDなどで観るようでしたら、他の作品と合わせて観られる事をお薦めします。ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

ヘンリー五世 新国立劇場  http://www.nntt.jac.go.jp/special/henry5/