「ワンダー 君は太陽」生きて行くために大切な事を、ちょっと変わっているオギーが教えてくれる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ワンダー 君は太陽」の試写会に行ってきました。auスマートパスの招待でした。近所のシネコンで観れたから嬉しいです。

 

ストーリーは、

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。

というお話です。

 

 

10歳のオギー・プルマンは、それまで学校というものに行ったことが無かった。遺伝子の疾患により、その顔は人とは違っていて、27回もの手術を受けて、ある程度、普通と言われる顔を手に入れたのだ。その手術のため、オギーは学校に通う事も出来ず、自宅学習を続けていた。

 

母親のイザベルは、オギーを5年生の初日から学校に通わせようと考え、夫のネートのまだ早いという言葉を振り切り、学校と交渉をして、通わせることに決める。オギーは、初日の前に、イザベルと学校へ行き、校長先生と会って、大丈夫だという力強い言葉を貰い、同じクラスになる生徒3人に学校の中を案内してもらう。同じ年のジャック・ウィル、ジュリアン、シャーロットは、オギーの作られた顔を見て、興味を持ちながらも校長先生から言われた通り、オギーに嫌な事を聞くことなく、学校の案内をする。自分に普通に接してくれる友人たちを見て、学校も大丈夫かもと思ったオギーは、初日から、学校に通う事になる。

 

 

そんなオギーを心配している、母親のイザベルと姉のヴィアと父親のネート。新しい場所に期待と恐怖を感じながらも、オギーは、学校に通い始める。そして、子供たちは、大人のように遠慮が無いので、見た目が異様なオギーを遠巻きに見るか、醜いと言って虐めるようになっていく。孤立してしまったオギーだが、子供たちは、オギーが見た目は違っても自分たちと同じだという事を段々と理解し、彼の明るさに惹かれて、周りに人が集まり始め、友人が出来るようになっていく。しかし、最初の案内をしてくれたジュリアンは、いつまでも嫌がらせを辞めずに、オギーを虐め続ける。そして・・・。

 

 

そんなオギーを大切に思っている姉のヴィアだが、子供の頃から両親は弟に付きっきりで、自分は何でも一人でやってきた。高校に入学し、大切な幼馴染の親友・ミランダと、これからも楽しくやっていけると思っていたのだが、ミランダが突然、高校デビューしてしまい、それまでとは違う髪型やメイクになって、自分から離れてしまう。一人になってしまったヴィアだが、演劇クラスのジャスティンという青年と出会い、癒されていく。

 

オギーの両親も、姉も、そして周りにいる人々も、彼の無垢な気持ちと、素直さに触れて、色々な事件が起こりながらも、その絆によって、乗り越えていく。1年が経ち、5年生の最後の日が近づいてくる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、良かったなぁ。とても良い映画でした。オギーという少年は、27回の手術により、人の顔に近くなってはいるのですが、やはり作りものなので、とても違和感がある顔をしています。脳に障がいは無いので、頭は良いし、性格も優しく、とても良い子です。ただ、見た目が、最初は怖いだけ。よく障がい者を見て、あまり見ないようにしようとか、関わらないようにしようとする方がいらっしゃいますが、オギーに対しても、最初、学校の生徒たちはそういう態度でした。でも、そこは子供たちだから、オギーの顔に慣れて行くんです。

 

人って、解らないものは恐いから、どうしても近寄らないようにしてしまうのですが、一度、近寄って、触れ合ってみて、何も変わらないことが解れば、普通に友達になれると思うんです。だから、最初は、じろじろ見たり、どうしてそうなったのか聞くのは仕方が無いと思うんです。最初は興味から入って、相手を知ることにより仲良くなっていくのだから、最初は、聞いたり見たりするのを許して欲しいんですよね。出ないと、どうしても近寄りがたくなってしまう。そこら辺は、解って欲しいと思いました。

 

 

オギーのご両親ですが、決して諦めないんです。学校に行かせたら、息子が嫌な目に合う事は解っていたと思うのですが、それでも、未来の為に、沢山の人々と交流出来るようになるために、行かせるんです。最初は、ヘルメットを被って行くのですが、学校の入り口で取って、その顔を出して、通わせるんです。そりゃ、恐いし、助けたいと思ったと思いますが、これから成長していくオギーの為に、どうしても乗り越えなければならない事だと考え、学校に通わせます。これ、凄い事だと思いました。不登校とか引き籠りを悪いとは言いませんが、虐められても、必死で通い続けたオギーを見ていると、ご両親の育て方と、オギーの心の強さを感じました。凄い事ですよね。

 

このオギーが、こんなにも強く、賢く育ったのは、やっぱり環境が良かったのかしら。ご両親も素晴らしいけど、姉のヴィアも素敵なんです。そしてその友達のミランダも、ジャスティンも。出てくる人、みんなが、このオギーの内面の美しさに打たれて、きっと恥ずかしくない人間になろうと思うからなのか、良い人になっちゃうんです。これ凄く解るなぁと思いました。心が綺麗な人に会うと、自分の醜さが露わになって、本当に恥ずかしくなるんですもん。今どき、子供だって黒い嘘をつくし、人に嫌がらせをしたりするのに、そんな時代に、このオギーみたいな子が目の前に立ったら、そりゃ、心が洗われちゃいますよ。

 

 

この映画で気が付いたのは、子供たちは残酷に見えるけど、真っ直ぐに対することで、相手を理解し、仲良くなることが出来るのだと思いました。その反対に、大人は、頭が固いので、自分の未知のものを理解しようとせず、関わらないようにしてしまう。自分の前から排除しようとしてしまうという事です。オギーのクラスメイトの親がこの行動をし、その子供は、理解しようとして切なそうな顔をする場面があり、可哀想でした。子供同士の世界には、大人が一番の害ですね。

 

そういえば先日電車の中で、ベビーカーに座っている子供が人を蹴っていても謝りもせず、電車の中で電話をかけている母親を見て、本当に常識が無いなと思いました。蹴っているのを判っているのに知らんぷり。相手が払うと、子供に”怒っているからね。”と言ったんです。はぁ?と思いました。まず、迷惑をかけた相手に謝って、子供を叱るべきでしょ。こんな親が子供を育てるんだから、まともな人間に育たないなと思いました。まぁ、その親も、まともな教育を受けなかったんだろうけど。こういう親がいるのに対して、この映画のオギーの両親は、素晴らしいと思いました。悪い事は悪い、良い事をしたら褒める、そうあるべきでしょ。

 

 

話しを戻しまして、この映画、超!お薦めしたいと思います。最近、良い映画に当たっているなぁ。これ、誰が観ても感動すると思います。観ていて、こちらの心が洗われる気がするんです。見た目なんて、慣れてしまえば、何の問題も無いんです。問題なのは、教育と性格ですよ。親がしっかりした知識と基準を持ち、良い悪いの判断を子供に教えることが出来ていれば、きっと、どんな障害があろうとも、仲良く出来るのだと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S : オギーが大好きなスターウォーズのキャラクターが映画の中に何度も出てきます。チューバッカやダースシディアスや他にも。スターウォーズファンの方は、ぜひ観てみてね。

 

 

ワンダー 君は太陽|映画情報のぴあ映画生活

 

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