「ラッキー」お爺さんの日常を描いているんですけど、何か感じさせるものがあるんです。

「ラッキー」を観てきました。

ストーリーは、

神など信じずに生きてきた90歳の男ラッキー。ひとりで暮らす部屋で目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコをふかし、なじみのバーで常連客たちと酒を飲む。そんなある日、自分に人生の終わりが近づいていることに気付いた彼は、「死」について思いを巡らせる。子どもの頃に怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍の中で微笑んだ日本人少女。小さな町の住人たちとの交流の中で、彼は「それ」を悟っていく。

というお話です。

いつもは、ここから映画の解説をして行くのですが、この映画、上に書いてあるあらすじで全てなんです。これ以上の事は無く、ただ、お爺さんのラッキーさんが、毎日、同じ生活を繰り返しながらも、過去の事を思い出したり、新しい事にちょっと驚いたり。そんな日々の中、ある日、突然に意識を失い倒れてしまいます。そこから、自分にも「死」がやってくるんだなぁと思い、またもぼんやりと考えるのですが、考えたって、どうなるもんでもない。死がやってくるまで、生きるしかないと言う事なんです。そして、また、いつもと同じ時間を過ごして生きて行くって事かな。

誰にでも「死」はやって来るのだから、どうしようと思って焦っても仕方がない事なんですよね。なるようにしかならないんだから。もちろん、病院で苦しむとかが無く、ぽっくり行ければ、そんなに嬉しい事は無いと思うけど、こればっかりは解らないもんね。

若くたって、いつ事故に合うか分からないし、病気になるかもしれない。でも、そんな事を心配していたら、何も出来ないし、生きている意味が無くなっちゃう。このラッキーさんを見ていると、あるがままを受容れて、何も心配していないんです。今が大切なんだよって言っているようで、うん、ちょっと、最期、歩いているだけなんだけど、感動してしまいました。

なんだか、とっても不思議な映画でした。ただ、老人の姿を追っているだけの映画なんですけど、そこに、色々な事を感じさせるんですよ。うーん、私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、普通の映画とはちょっと違うので、単館系の映画が好きで、時間が余ったから、ゆっくりしながら観ようかなっていう感じで観られる人にだけお薦めします。でないと、はぁ？って言われるかもしれないから。でも、良い映画でしたよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

・ラッキー|映画情報のぴあ映画生活

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