「ラプラスの魔女」どーもスッキリしない進み方で、イマイチ期待外れだったかしら。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ラプラスの魔女」を観てきました。

 

ストーリーは、

遠く離れた場所で起きたふたつの不審死。同じ自然現象下での“硫化水素中毒死“で死亡したふたりは知人同士だった。警察から調査を依頼された地球科学者の青江修介は自然科学的見地から事件性を否定するが、青江の前に次々と自然現象を言い当てる女が現れる。

というお話です。

 

 

妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。地球化学を研究している青江は、温泉の組合から硫化水素が危険なほど発生するのかの調査を依頼され、事件現場を調ることになる。そして気流の流れを予測し、事件現場に硫化水素が拡散せずに滞留する時間を計り、人をそこに連れ出すなど、無理だと判断し、殺人事件としてはあり得ないという判断を下す。

 

捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、青江は事件性を否定した。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。この二人は、映画関係者で、ある映画監督で繋がっていた。その男の名は甘粕才生。

 

 

二つの硫化水素による事故が連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の女・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。驚いた青江は、彼女の要請に応じて、彼女が探す男性・甘粕謙人一緒に探すことになる。事件の被害者に繋がる甘粕才生の息子だ。

 

 

円華と行動を共にするが、屈強なボディーガードに阻まれ、ある大学の研究センターに連れて行かれると、円華の父親が待っており、迷惑をかけてすまないという詫びと、そのセンターで研究されている事に付いて説明を受ける。それは、ある手術を受けると、脳が活性化され、ラプラスの方程式で証明されたとおり、自然現象の予測が出来てしまうようになるというモノだった。そして、その手術を、甘粕謙人と羽原円華が受けた事を青江は知る。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

私、これ、原作を途中まで読んでいて、最期まで読み切らずに映画を観に行きました。原作だと、青江先生が主人公では無く、円華のボディーガード(高嶋さんが演じていた役)が主人公的になっているんですよ。これから後半を読んでいく予定ですが、うーん、原作の方が面白いかな。

 

映画だと、何となく、自然現象が起こせる感じに見えちゃってたと思うのですが、そういう事が起る場所が判って、どうなるのかが予測出来るという事なんです。脳の中にスーパーコンピューターが入っている感じで、風圧から角度から全てが計算されて、その物質がどうなるかが判るんです。でもね、悪魔でも、それを起せる訳じゃないんです。だから、実際にはあり得ないんですけどねぇ。うーん、東野先生、ちょっとムリじゃないの?

 

 

だって、視覚と触覚から脳に送って計算する訳でしょ。雲の中とか、気流とか、全てが見えるか、感じられていないと無理だとなると、透視能力とかも必要じゃないかなぁ。建物が壊れる予測だって、構造が分からなければ、どれ程の力で壊れるか分からないでしょ。ちょっと、この能力、あり得ない能力なのよねぇ。だって、1秒先を計算するのに1秒かかったら、既に未来は終わっているでしょ。ま、とりあえず、映画の中では、100歩譲って出来たとしましょう。

 

 

それでも、この映画、あまり面白いとは手放しで言えないかなぁ。面白くない訳じゃないですよ。でもね、サスペンスとしてどうなのよって事になると、謎解きが無いのよ。ただ、超能力でやっちゃっただけってことになっちゃう訳。ま、誰が、何の為にと言う部分は、確かに、謎でしたよ。でもね、どうやってって言うところが、はい、超能力でしたって言われちゃうと、あまり面白くないんだよなぁ。

 

 

いや、あのね、超能力を使ったSFとかのサスペンスもあるけど、この作り方だと、突然出てきた男と女の超能力者によって、起こされたんだよってだけになっちゃう。原作だと、ちゃんと円華の研究所での描写とか、どれ程普通じゃないかって事も描かれているし、きっと甘粕の描写も細かくあると思うんだけど、映画だと、ぽっと出の超能力者みたいになっていて、そこが鼻に付くというか、そんなに簡単なのかいって感じで、感動が無いのよね。

 

無理に桜井さんを主役にする為に、そっちの描写ばかりを増やしちゃったせいで、他の部分に違和感が出てきたんじゃないかしら。原作が長いんだから、バランスを考えて脚本を作らないと、原作が描きたかった事と違ってきちゃうと思いました。ま、私も、まだ原作をラストまで読んでいないので偉そうなことは言えません。ごめんなさい。

 

 

まぁ、でも、出演者は良かったし、楽しめたので、私は、お薦めしたいと思います。イマイチ、スッキリしないけど、うーん、三池監督じゃ無かったら良かったかもね。三池さんだと、主役とかを目立たせるのが上手いから、細部に話しが振れないので、描き方がピラミッド型になっちゃうんですよねぇ。満遍(まんべん)なく描いてくれる監督だと、キャラは目だって来ないけど、話しが分かり易くなって、面白いんだけど。ま、今回は、こうだったってことで。とりあえず、ドン臭い役の桜井さんと可愛いすずちゃんと、カッコいい福士くんを観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ラプラスの魔女|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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