イタリア映画祭2018「いつだってやめられる-名誉学位」を観てきました。
3日目の3作目です。
ストーリーは、
神経生物学者のズィンニをリーダーに、不遇な研究者たちが集結した素人ギャング団はスマートドラッグの製造に成功。その腕を買われて警察から秘密裏にドラッグの蔓延防止という真逆のミッションを与えられる。それをクリアかと思いきや、新たな強敵が出現。強敵はヤバい犯罪を計画していて、窮地に立たされるズィンニたちは、それを防ぐべく知恵を絞り奔走する。
というお話です。
2作目でドラッグ組織は壊滅したのに、結局、減刑して貰えなかった教授たち。刑務所に戻されてしまいます。そしてドラッグの事件時に盗まれたクロマトグラフは見つからず、このままでは、大量神経ガスが製造されてしまいます。このクロマトグラフを盗んだヴァルテル・メルクリオは、チヴィタヴェッキアの研究所跡にこの機械を運び込む。
それから1年後、服役中のピエトロ・ズィンニは、神経ガスによるテロが起きると訴えていたのだが、誰も取り合ってはくれない。このままでは、大量殺戮が起きてしまうと考えたズィンニは、なんとか仲間を一つの刑務所に集めて、一緒に脱獄し、テロを止めようとするのだった。
仲間の弁護士に手配をさせ、一つの刑務所に入った九人は、クロマトグラフを盗んだメルクリオ教授の同僚だったムレーナを仲間に入れて、一緒に脱獄をしようと考える。このムレーナ、1作目で犯罪組織のボスだった敵なのだが、彼も有名な科学者だったのだ。メルクリオとムレーナは同じ研究所で働いており、そこにはメルクリオの恋人もいた。予算が少なくされ、劣悪な環境での実験を続けたため事故が起こり、メルクリオの恋人は死んでしまう。恋人の事故の責任を押し付けた、大学関係者や政府に対して、メルクリオは復讐をしようとしているのだ。
24時間以内に帰れば大した罪にならないといって、10人で無理矢理に脱獄を成功させ、現場へ向かおうと考える。テロの現場は、メルクリオの恋人に事故の責任を押し付けた大学関係者や政府関係者が集まる授賞式なのではないかと考えたズィンニたちは、刑務所から大学施設へ移動しようと考えるのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、マジで面白かった。というか、1作目から一気観したいっ!去年、2作目を観た時、最期、モヤモヤしてスッキリしなくて、面白かったのに、どうなっちゃったのぉ~!って気持ちが残っていたのですが、今年、3作目を観て、スッキリしました。ここにたどり着くんだったのね。やっとクロマトグラフの利用価値が解ったわ。
今回は、テロを阻止する為に、必死で動き回るのですが、一番の見どころはやっぱり脱獄部分かな。もう、彼ら天才の頭脳を結集して脱獄するから、大笑い出来るんです。それぞれの得意分野を酷使するんだけど、仕えてねーぞって奴もいたりして、大笑いなの。もう、お腹が痛くなるほど笑いました。だって、頭良いんだけど、頭悪いんだもん。(笑)
ある理由から、どうしてもホルマリンが必要になって、一人が”あるよ”と言って、大学を進んで行くと、解剖学の部屋で、ホルマリン漬けだった献体された死体からホルマリンを抜けば良いじゃんって言うんですけど、みんな、嫌そうな顔をするんです。そりゃ、死体からホルマリンを抜くのはイヤよねぇ。だって、内部に溜まっているのを取るんだから、開かなきゃダメだもんねぇ。笑えました。
も一つ、脱獄の時に爆弾が必要になって、プラスチック爆弾を作るんだけど、チューインガムと混ぜて、壁に貼るんですね。で、必死で沢山のガムを噛んでいると、一人が爆弾の材料を混ぜたガムを飲んじゃうのよ。最後の最後まで、ずーっと騒いでいるんだけど、このガム、出せたのかしら。結局、この問題だけは解決せずだったので、監督にこれを聞きたかったんだけどなぁ。だって、映画はこれで完結だから、あのガム、分からないままなのよ。下剤を飲んで出したよぉ~って言って欲しかった。
この作品、2作目が5/26に公開されるから、出来たら、直ぐに3作目も公開して欲しいなぁ。でないと、みんな、モヤモヤした気持ちで、3作目の公開を待たなくちゃいけなくなるんです。何とか、3作目もお願いします。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。3作目、ちゃんと結末付きました。スッキリしました。もちろん、作ろうと思えば続きは作れるだろうけど、一応、3部作は綺麗に終わりましたので、気持ち良いです。これ、マジでみなさんに続けて3作を観て欲しいなぁ。というか、私ももう一度、続けて観たいです。配給会社さん、考えて下さい。お願いいたします。ぜひ、皆さんも、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
イタリア映画祭 2018 http://www.asahi.com/italia/2018/
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