「タクシー運転手 約束は海を越えて」こんなに酷い事件が隠蔽されそうだったことに驚きました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「タクシー運転手 約束は海を越えて」を観てきました。

 

ストーリーは、

1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが光州で起こり、軍が厳戒態勢を敷いていた。ドイツ人記者ピーターはデモを取材する為にタクシーを貸切り、ソウルから向かうのですが、タクシー運転手マンソプは、金額に惹かれるが、あまりの酷い現場に逃げ出そうとする。

というお話です。

1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を”暴徒”とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。日本に滞在していたドイツ人記者のピーターは、光州の状況を見て、真実を伝えるべく、日本から韓国へ向かう。

 

韓国政府が情報統制をする中、何とか隠れて取材をし、その記事を公開するべくソウルから光州へ向かおうと、内通者に頼みタクシーを頼んでもらう。「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」と約束し、タクシーを頼むと、どうも、最初に頼んだ運転手じゃなさそうな車が来るのだが、光州へ無事に入れればとタクシーに乗り込む。

ドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手マンソプは、約束のタクシー代を受け取りたい一心で機転を利かせて検問を切り抜け、時間ギリギリにピーターを光州まで送り届けることに成功する。

 

留守番をさせている11歳の娘が気になるため、危険な光州から早く立ち去りたいマンソプだったが、ピーターはデモに参加している大学生のジェシクや、現地のタクシー運転手ファンらの助けを借り、取材を続けていく。取材は続き、とうとう激化するデモと軍の衝突が始まってしまう。衝突に巻き込まれてしまったピーターとマンソプ。そして光州の出来事を隠そうとする政府に追われ始めることとなってしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

この頃の韓国は、まだまだ自由が無い国だったんだろうなぁと感じました。観ていて恐ろしくなりました。だって、自分の国の国民をゴミのように殺していくんですよ。こんな酷い事をして、もみ消そうとした韓国政府って、酷い国だなぁと思いました。今はどうなんですかね。日本に対しては、酷い態度ばかりを取っている国なので、何とも信用が出来ませんが。

 

そんな中でも、国民はこんなにも温かい気持ちを持っていたのかと思うと、感動しました。仲間が、自分の国軍に殺されていくなんて、どんなに哀しかったと思いますが、そんな中でも、間違っている事は正さなければと思い、ドイツ人記者のピーターに、この出来事を伝えて欲しいと願いを託すところが、凄かったです。

タクシー運転手のマンソプは、何度も自分だけ逃げだそうとするのですが、どうしても見捨てることが出来ず、ピーターを助けに行きます。その気持ちが伝わってきて、とても人間的だなぁと思いました。逃げ出したいんですよ。そりゃ、恐いですもん。でもね、約束したことだから。それに自分が助けて貰った人たちが酷い目に合っていて、それを伝えて欲しいと願っているからと思って、頑張っちゃうところが、何とも言えずに感動でした。

でも、思ったのですが、ソウルはこんなに普通に動いていたのに、光州は戦場になっているなんて、驚きました。同じ国の中なのに、こんなに違っていたんですね。日本でも、震災などが起こった時に、同じ日本でも大変な事が起こっていると驚きますが、同じ国の中で、内乱が起きて人が殺されているという事に、頭の理解が追い付きません。やっぱり不思議です。なんで同じ国民が殺し合うのか、政治的な事とは思っても、気持ち的に理解したくないと思ってしまいます。

 

このお話、実話をもとに作られていて、本当に取材して報道をしたドイツ人記者の方が、最後に出て来て、一緒にソウルから光州に行ってくれたタクシー運転手さんを探していますということでした。

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画は良かった。本当に良い映画でした。感動いたしました。なんか、上手く伝えることが出来ないんですけど、この友情というか、事実を伝えて欲しいという気持ちと、取材しに来てくれた人を助けたいという気持ちが、軍にボロボロにされている光州の人たちから伝わってきて、感動すると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

タクシー運転手 ~約束は海を越えて~|映画情報のぴあ映画生活