「名もなき野良犬の輪舞」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
犯罪組織のトップに成り上がるという野望を抱くジェホは、刑務所で野心的な若者のヒョンスと出会う。周囲の人間を誰も信じずに生きてきたジェホだったが、ある時、ピンチを救われたことでヒョンスを信頼するようになる。出所後、チームを組み、犯罪組織を乗っ取ろうと企てるジェホとヒョンス。しかし、それぞれの動機が次第に明らかになっていき、そのことから信頼で結ばれた2人の関係が変化していく。
というお話です。
裏の社会で生きるジェホは、犯罪組織のトップに成り上がる野望を持っており、刑務所の中でも、その手腕を使い、看守をも手玉に取っていた。そこへ、新しく入ってきた若者のヒョンスと出会う。彼は根性があり、敵わなそうな相手にでも向かって行くような男だった。ある時、ジェホが刺されそうになったのをヒョンスが助け、ジェホは彼を信頼するようになる。
刑務所の中でジェホを殺そうとした男を捕まえて問い詰めると、ある人間がジェホを目障りだから消したいと思っている事を知る。そしてジェホは、刑期を終え刑務所から出所する。元居た組織に戻り、ボスに仕えているが、いつも隙を狙っていた。そして、ヒョンスが出所することになり、ジェホは彼を迎えに行き、自分の片腕として彼と動き始める。
勢力を拡大していくジェホは、ボスの寝首を掻くべく、動き始め、ヒョンスもそれに従っているのだが、どうも彼の動きが怪しく見える。彼は、実は・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、あらすじも書きにくいし、感想も書きにくいというか、書けないですよ。だって、実は・・・って言う部分が多過ぎて、感想を書くと、何を書いてもネタバレになってしまうんですもん。これ、レビュアー泣かせの映画だと思います。何度も表裏が入れ替わり、誰が誰を騙していて、誰が誰を信頼していてっていうのも、何だか、くるくる回転していくんです。困ったなぁ。
良く言うハードボイルドもの、フィルムノワールって奴らしいです。私、この意味、良く判って無いんですけどね。(笑)昔のヤクザ映画っぽい、義理人情が入り乱れるって事なのかしら。確かに、そういう作品ではありました。
一番最初の場面は、ヒョンスが出所するところから始まり、彼が何の罪で収監されていたのか、どれくらいの任期で入っていたのかは、全く解りませんでした。ま、それはこの映画の内容に関係無いので、触れられなかったのだろうとは思います。でも、まぁ、出所して、ジェホの信頼を勝ち得ているので、豪勢な出迎えがあった訳です。
で、ジェホの所属する組織の一員になるのですが、ボスからは良い顔をされず、ジェホが使うのならという条件の下、組織に属することになったのだと思いました。そして・・・。ジェホは、ボスにあまり良く思われていないんです。頭がキレ過ぎるのも良く思われず、それが段々と大きな問題となって行くんです。
ああー、もう、ネタバレしないで感想なんて書けませんよ。だって、始まって直ぐに、表裏が変わったりするんですもん。もう、ネタバレしないで感想なんて、書ける訳が無いんです。何度も良い人、悪い人が入れ替わるので、覚悟して観て下さいね。
「殺人者の記憶法」で驚くような演技を見せたソル・ギョングさんが、ジェホを演じていて、素晴らしいです。この作品では、超カッコいい男性を演じています。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。この映画は、ハードボイルド小説などが好きで、義理人情で動く人々の事が理解出来る人には、感動を与えられると思いました。普通の方には、どうかなぁ~。難しい所です。裏切りなんて日常茶飯事でしょって思う方には、彼らの行動はちょっと理解しがたいかもしれませんが、私は、たとえ仕事上の関係でも、自分を信頼して、自分を助けてくれる人は、もし、敵になったとしても裏切れないと思います。そんな人間の悲しい末路が描かれていると思ってください。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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