「ホース・ソルジャー」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
米同時多発テロ翌日の2001年9月12日、対テロ戦争の最前線部隊に志願したミッチ・ネルソン大尉は、わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧する任務に就く。反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍の協力が得られるものの、12人の部隊に対して敵勢力は5万人。加えて戦場のほとんどが険しい山岳地帯のため、馬こそが最大の武器だとドスタム将軍は言う。隊員のほとんどが乗馬経験のない中、ネルソン大尉らは馬に乗って厳しい戦いを強いられる。
というお話です。
米国同時多発テロが2001年9月11日に起った。米軍は対テロ策に動き始める。ミッチ・ネルソン大尉は任務期間を終え、休暇に入っていたのだが、任期終了前に自分が受け持っていたアフガニスタンのマザーリシャリーフがテロの拠点であることを知り、その地を制圧するならば、自分が率いていた部隊が状況などを一番解かっていると訴え、上司に掛け合う。既に任期を終えたミッチ部隊を現場に戻すのを渋っていたが、彼ら以上に現地を知る者はおらず、ミッチの部隊に再度の任務を命令する事となる。
マザーリシャリーフに向かう前、反タリバン勢力を率いるドスタム将軍の協力を得る事が出来るが、敵の数は5万人。こちらは米軍部隊12人と、ドスタム将軍の僅かな兵士たちだけ。その上、険しい山岳地帯のため、車両などで進む事が出来ず、馬が最大の武器だとドスタム将軍から馬を用意される。隊員たちは乗馬経験も無いが、仕方なく、馬に乗って山岳地帯を進み、戦いに挑む事となる。
タリバンは行く先で網を張っており、敵の罠を破る為に、12人の部隊を更に3つに分けて、敵の位置をピンポイントで探り、ドローンに爆撃をさせるという作戦を取るのだが、正確な位置を確定させるには、敵に近づく必要があり、見つかってしまえば、あっという間に制圧されてしまう。裏をかきながら進み、敵の位置を知ろうとするのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、あらすじを書きましたが十分ではありません。凄く説明が難しいんです。あっちに行ったり、こっちに入ったり、協力者と上手く行かなくなったり、良くなったりと、内容が盛り沢山なのですが、要約すると、テロ組織タリバンの出鼻を挫く作戦を彼らが行って、そこから、アフガニスタン紛争-イラク戦争となったと言う事です。実話を基に作られた映画ですので、このままでは無いでしょうが、似たような事が行われたのは事実です。
映画としては、私は、とても面白いと思いました。今、この現代で、馬でしか動けないなんて、酷いでしょ。ドローンが空をブンブン飛ぶ時代に、馬で”てくてく”歩いて行くなんて、イライラしそうだけど、それくらい酷い山岳地帯を進まないと、敵に攻撃が出来なかったんです。これが本当にあった事だと思うと、凄いなぁと思いました。
一つ言いたいんですけど、映画の中では、その地域の地図を見て、道なき道を進んで行くのですが、観ていると、段々、どこで戦闘をしているのか、今、何処まで進んできたのか、良く分からないんです。凄い激しい戦闘とか、難しい作戦を取っているので、気にならない方もいらっしゃるかも知れませんが、私は、その位置関係を分かり易く教えて欲しかったなぁ。
出来れば、公式サイトとか、チラシなので、マザーリシャリーフまでの道のりと、戦闘をした位置を教えて欲しかった。ある人物に先を越されてしまうかも知れないという緊迫した雰囲気の部分があるのですが、「え、向い側から責める人達はどうなっている訳?」とか、「あちらの方が近い訳?」とか、位置が良く理解出来ていないので、疑問が沢山出てきてしまいました。先に教えておいて欲しかった。
私が気になっただけで、あの凄い戦闘を見たら、そんなの気にならない人の方が多いのかな。凄い迫力の戦争映画でした。今の戦争って、こんな風に行うんだと言うことが、良く解かると思います。それでも、人間が怪我をするし、死ぬこともあるんです。いつになったら、人間が戦争をしなくなるんでしょうね。
クリス・ヘムズワース、カッコ良かったですよぉ。やっぱり大好きです。今回、ミッチ大尉役で、その妻役に、本当の奥様が出演しています。とっても美しいですよ。後ね、私のお気に入りのマイケル・シャノンが出演しています。ミッチ大尉の片腕となるハル准将役でした。他の兵士たちも良かったなぁ。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、こういう戦争映画というか、アクション映画、好きなんです。フィクションでメチャな進み方をする作品も楽しいけど、やっぱり、実際にあった事を基に、確実に敵を仕留めていくという戦争のやり方を描いていているのが、面白いと思うんです。でも、滅茶苦茶に楽しい作品では無いので、歴史的にこんな事があってイラク戦争に突入したんだという事に興味がある方には、お薦めしたいかな。現実に起こった戦争を、歴史として認識して欲しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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