「ニワトリ★スター」を観てきました。
ストーリーは、
東京の片隅にあるギザギザアパート。このアパートで場末の生活を送る草太と同居人の楽人は、深夜のバーでアルバイトをしているが、秘密裏に大麻の密売も行い、生活していた。そんな2人の周囲を、街の不良たちを陰で操るヤクザ、DVの恐怖にさらされながらも愛だけを支えに生きる未婚の母と子など、個性的な人びとが取り巻き、目標もなく中途半端な人生を送ってきた2人は、まったく予測ができない不測の事態へと巻き込まれていく。
というお話です。
東京の片隅にあるギザギザアパート。そのアパートに住み、そのアパートの1階にある深夜のバーでバイトをしている草太と楽人。草太が借りている部屋だったが、楽人が転がり込み、大家のオバちゃんと上手く話をつけて、一緒に暮らすことにしてしまったのだ。
草太は、楽人の知り合いであるラッパーから大麻を卸して貰い、チンケな大麻のバイヤーをしていた。末端なので、怖い事は無いだろうと思い、ダラダラと続けていたのだが、ある日、ラッパーに呼び出され、ある仕事をするから、一口乗れと言われてしまい、大麻を卸して貰っている手前、断れず、ズルズルと引っ張られ、とうとうヤクザと絡む事になってしまう。
このままではヤバイと感じた二人は、早々に足を洗うことにし、草太は売人を止めて、実家の大阪に戻る事にする。楽人は、付き合っている女もいるし、上手く関わらないようにして生活するとして、二人は別々の道を歩き始める。
草太は大阪のお好み焼き屋を継ぎ、お好み焼きを焼く毎日を送っていたが、楽人は、付き合っていた女が、実はドラッグ中毒で、ヤクザからドラッグを買っていた過去があり、今は止めたのだが、ヤクザが彼女を見張っていて・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、私は凄く好きでした。うん、楽しかった。不条理極まりないけど、ちゃんと筋は通っているし、別に、おかしくは無いんです。オイオイと思うような展開もするけど、ま、こんな事もあるよね~的な感じでスルー出来て、楽しいんですよ。
ここまで強烈にやられてしまうと、逆に清々しいほど楽しめて、残酷な場面も、それ程、目を背けないで観れました。というか、楽しかったと言ってしまおうかな。だって、そんなに楽しそうに人を殴るって、どういうこと?顔を殴る時は気を付けて殴らないと、相手の歯で自分の手が傷ついちゃうよ。などなど、酷い事をしているのに、ついアドバイスをしたくなるほど、楽しんでしまいました。自分の残酷さ加減に驚くほどです。でもね、この映画を観ていると、人間を殴っている感覚が無くなっちゃったんですよねぇ。不思議と、おかしな世界に生きているような気分で観れてしまい、マジで楽しかったんです。
飲み屋の叔父さんたちが、オネェ言葉で浮気するなとか言い合いをしている場面も、大笑いしてしまいました。真面目にやっているんだけど、どーもおかしくて、この映画、何をやっている場面も、つい、笑いが出てしまうような感じで、良かったなぁ。
感想が、楽しいとか、面白いとかしか出てこないんです。だって、内容を説明しても、上手く説明出来ないし、きっと言葉で言っても伝えられないと思うんです。映画の中に、独特な空気が流れているような感じで、この空気感をどう表現して良いのか解らないんですよね。
だって、最期、お好み焼き屋のおっちゃんが宇宙に飛んで行くんですよ。東京でグダグダしていた人達が、どうして宇宙旅行に行くことが出来るようになるのか、どんな展開をしたらそうなるのか、凄く観たくなるでしょ。そうなんです、観たら驚くような展開なんです。面白いですよぉ。バイオレンス・ラブ・ファンタジーってチラシに書いてあるけど、強ち嘘じゃないんです。愛があれば、麻薬の売人をしていても、宇宙に行けるようになるんです。(笑)
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画、私は大好きですが、人によっては、はぁ?って言われちゃうかも知れません。それくらい、賛否別れると思いますが、もし、気になったら、ぜひ、観てみて下さい。あまり細かい事をツッコまないでくださいね。適当にスルーしながら観て下さい。そうすると、何か、清々しく気持ち良くなっていきます。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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