「あなたの旅立ち、綴ります」を観てきました。
ストーリーは、
ビジネスで成功し、何不自由ない生活を送ってきた老婦人ハリエット・ローラーは、80代になって孤独と死への不安を抱くようになり、自身の訃報記事を生前に用意しておこうと考える。地元の若い新聞記者アン・シャーマンに記事執筆を依頼したハリエットだったが、わがままで自己中心的なハリエットを良く言う人は誰もおらず、出来上がった記事は理想とはほど遠い内容だった。そこでハリエットは「最高の訃報記事」ができるように自分を変えることを決意。愛され、尊敬される人物になるよう奮闘する。そんな何事にも強気なハリエットと正反対な性格のアンは、しばしば衝突するが・・・。
というお話です。
ハリエット・ローラーは、仕事で成功し、不自由の無い生活を送る80代女性。性格は勝気で、全てが自分の思い通りに運ばないとイライラしてしまい、何事も人に任せられない性格です。そんな彼女も、そろそろ死を意識し始め、ある日、新聞に載っていた訃報記事を読み、自分の訃報記事はどう書かれるのかと気になり、自分が出資している地元の新聞社へ出向き、訃報記事の記者に会いたいと話します。
ハリエットは、訃報記事の記者、アン・シャーマンに会い、自分の訃報記事を書いて欲しいと頼みます。変な顔をするアンに、生前に自分の記事を知っておきたいというのでした。アンは、ハリエットの関係者を教えてもらい、取材を始めるのですが、彼女を良く言う人は全くおらず、良い記事が書けません。そんな記事を見たハリエットは、アンの言う、”友人に愛される事””同僚から尊敬されること””誰かの人生に影響を与える人物であること””人の記憶に残る何かをやり遂げること”の4つの要素をやろうと決意します。
少しづつ、自分の事を変えて行くハリエットを見るアンは、本当は、彼女がとても優しい人物で、その表現の仕方が下手なだけだと言うことが解ってきます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
最初、ハリエットが出てきた時は、強烈なババアだなぁと思っちゃいました。何でも、他人がやっている事にガマンが出来ずに、取り上げて自分でやり始めちゃうの。私も、結構、似た性格だけど、年を取って、人にやらせることが大切だと言う事に気が付いて、どんなに満足なモノでは無くても我慢をすると言う事を学びました。やらせないと、下の者も覚えないものね。手本を見せて、教えなければいけないんです。
でも、アンとの出会いによって、段々と自分が間違っていたことに気が付き、子供の面倒を見るようになったり、適格なアドバイスを与えてやらせることが出来るようになっていきます。さすが、ビジネスで成功した人だけの事はあります。でもね、このビジネスの成功も、彼女の性格ゆえに、問題にぶち当たって・・・と言う事もあったのだと言うことが、後から解ってきます。本当は、とっても熱い女性で、利益を求めるだけの会社にしたくなかったのだと思います。でも、時代の流れもあったりしてねぇ。仕方ない事もありますよ。
アンも、とっても可愛いくて、順風満帆に見えるのですが、実はそうでは無く、色々な悩みを抱えています。本当は訃報記事を書くだけの記者になりたい訳では無かったんです。まぁ、若いから、これからの未来があるとは思いますが、やっぱり、どこかで踏み出す勇気を持たないと、ただ流されて、やりたい事は出来ませんよね。そんな彼女の後押しをしてくれるのがハリエットです。ムカつくバアさんなんだけど、本当は、とっても温かい人なんです。でも、口はトコトン悪いけどね。
でも、解かるなぁ。女で、トップで仕事をしていて、男とやり合っていたなら、口が悪くなくちゃやって行けませんよ。綺麗ごと並べてやれるもんじゃないですもん。ハリエットの時代なら、男性は女を卑下する言葉を投げてくるし、セクハラもバンバンするし、男の嫉妬って根深いんですよ。だから、ハリエットの苦労も分かります。私も昔は苦労したもん。もちろん、セクハラには倍返しのセクハラで戦いましたけどね。面白かったけど、今は言えません。訴えられますから。(笑)
そんな女性の苦労が見え、そして若い女性に夢を与えて行く姿が、素晴らしいと思いました。やっぱりシャーリー・マクレーンさん、上手いなぁ。マジで感動しちゃったし、素敵なお婆ちゃんだなぁ、こんな風になりたいなぁと思っちゃいました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは、ぜひ女性に観て欲しいと思います。今、随分と力を持ってきた女性たちですが、昔の女性は、本当に苦労して、トップに上がったということが分かります。そんな昔に戻らないよう、もっと女性も頑張らないとね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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