「サニー 32」を観てきました。
ストーリーは、
仕事も私生活も今ひとつの中学校教師・藤井赤理は、24歳の誕生日に2人組の男に誘拐されてしまう。誘拐犯の柏原と小田は、「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれ世間を騒がせた少女サニーの狂信的な信者で、赤理を「サニー」と呼んで監禁するのだが・・・。
というお話です。
中学校教師の藤井赤理は、ストーカー被害に悩まされていた。いつも覗かれているようで、スマホに連絡が入る。警察にも相談しているが、今だ捕まってはいない。不安な毎日の中、24歳の誕生日に、ストーカーから”会いに行く”との連絡が入り、その場から逃げ出し、家に着くと、警察がストーカーを捕まえたと言い、同僚の教師を逮捕していた。これでストーカーの問題は終わったと安心したその時、後ろから頭に袋を被せられ、意識を失う。
目を覚ますと、見知らぬ場所に居て、目の前には男が二人。赤理の事をサニーと呼び、可愛い殺人者と呼ぶ。サニーとは、11歳の小学生が同級生をカッターで切り付けて殺したという事件の加害者であり、とても可愛い少女だった。赤理は、そのサニーでは無いと訴えるも、取合っては貰えず、サニーだと決めつけられて、サニー信者に取り囲まれる。監禁され、暴力を振るわれて、言われるがままにロリコン衣装を着せられ、サニー信者の好きにされる赤理。そんな信者の中に、一人、マトモそうな人物を見つけ、助けて欲しいと頼むのだが、助けてくれようとしていた彼を、赤理を殺そうとした信者が間違って殺してしまう。赤理を殺そうとした男は、サニーに妹を殺された兄だった。
マトモそうな男は死に、被害者の兄だった男は拘束され、何とか逃げ出す手立てを探す赤理だったが、そんな奇妙な生活をドローンで撮影し始めた人間がいる。そしてそのドローン撮影男が彼らの前に現れ、ウェブの閲覧数が上がるんだと誇らしげに話す。そして仲間割れし始めた信者を撮影し、赤理にカメラの前に立って欲しいと話す。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
サニーという「史上最も可愛い殺人犯」として話題になった11歳の女の子。あまりにも可愛かった為に、それから14年経ってもファンが絶えずに、拉致されてしまうというお話なのですが、確かに、面白いです。出だしも面白いし、一気に盛り上げる感じがたまらなく楽しめるのですが、段々と狂気じみてきて、どこに向かうのかなぁと思ったら、ちょっと変な方向に行ってしまうんですよね。
ちょうど半ばくらいかなぁ。そこから、宗教になっちゃうんですよ。そこから面白さが、私には失速したような気がしたんです。開き直るのは、まぁ、解るような気はするのですが、救いとか何とか、キレイごと言われると、それまでの残酷な感じが一気に冷めちゃうんです。そこで残酷なのが終わる訳では無いけども、でも、サニーがこうなっちゃうとねぇ。普通だったら、訳分からない内に拉致されて、サニーでしょって言われて、理不尽な事を強要されたら、反発するよね。そこで救ってあげるみたいな宗教の教祖になろうってなるかなぁ。赤理の心の変化が全く描かれていないというか、表現出来ていないので、はぁ?ってなっちゃったんです。
赤理役の方、見た事が無いのですが、あまり美しい女性では無く、平凡な感じで、犯罪史上最も可愛い殺人犯として納得出来ないんです。子役の子は、目が大きくて本当にカワイイのですが、その子がこの女性になったんだと言われると、イマイチ、受け入れられなくて、その彼女に、リリーさんやピエールさんが執着するというのもねぇ。ちょっと不思議な気がしました。
この映画、私は、お薦めしたいと思います。が、期待しないで行ってください。でないと、ちょっとガッカリします。最初の方が、とっても面白いので、後半の失速に疲れますが、全体的に見れば、まぁ良いのではないかなと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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