「はじめてのおもてなし」難民って最初は怖いけど同じ人間同士。仲良くなれますよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「はじめてのおもてなし」を観てきました。

 

ストーリーは、

ミュンヘンの閑静な住宅地に暮らすハートマン家。教師を引退し生き甲斐を見失った母アンゲリカは、難民の受け入れを宣言する。夫の反対を押し切り、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に住まわせることに。家族は初めてのおもてなしに張り切るが・・・。

というお話です。

 

 

ドイツ・ミュンヘンの閑静な住宅地に住むハートマン家。教師を引退したアンゲリカは、やる事が無くなり、悩んだ挙句、また教職に復帰しようと友人の行っている語学学校に雇って欲しいと頼みに行くのですが、教師は足りていると言われ、断られてしまいます。その学校で語学を習っている難民たちを見て、自分の家も難民を受け容れようと考えます。医師の夫に相談しますが、夫はどちらかというと差別主義者であり、妻の考えを否定するが、アンゲリカは、勝手に受け容れを宣言してしまう。

 

ナイジェリアから来た難民の青年・ディアロが自宅にやってきます。ディアロは気を使って、受け入れて貰えるように清潔にして、好青年のような身なりにして訪ねてきます。家族の方も、少し緊張しながらも、初めて迎える難民の青年に対して、おもてなしをしなければとはりきり、家を綺麗にして、万全に整えます。そしてとうとう御対面。最初は、どちらもぎこちない態度ですが、段々と馴染んでいきます。

 

 

アンゲリカの家には、夫婦の他に、弁護士の長男・フィリップと彼の息子、学生の長女・ゾフィが住んでおり、5人家族です。そこにディアロがやってきて、6人になるのですが、問題は山積み。夫のリヒャルトは高齢の為に引退して欲しいと病院から言われているのですが、ガンとして受け入れず、仕事に通っています。弁護士のフィリップは、仕事に夢中で息子の面倒をほとんど見ていません。学生のゾフィは、今まで、何をやっても最後まで続かず、今の学校も途中で投げ出してしまいそう。

 

 

ディアロは、自分を歓迎してくれる家族たちがバラバラなのを心配しながらも、自分の難民申請が許可される事を祈っています。しかし、ディアロが難民キャンプで仲が良かった人物が、テロリストの疑いで目を付けられていて、彼と一緒に居たディアロも疑われてしまいます。そして難民申請は却下され、彼を心配すr0うアンゲリカ家族は、彼の為に奔走し始めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、ドイツが難民を沢山受け入れているという事実を上手く映画に取り入れて、家族の再生を描いています。ちょっとドタバタコメディ風なのですが、心に沁みてくるような温かいものが描かれており、とても良い映画でした。

 

 

日本では、こんな事、あまり聞いたことが無いのですが、お国柄なのですかね。家庭に難民を受け入れて生活を共にするという、面白い制度があるんだなと思いました。うーん、日本の家庭では、彼らを受け容れるのは難しいかなぁ。だって、日本の文化って、やっぱりヨーロッパとか中東と違うでしょ。彼らに日本の常識を受け容れろというのは難しそうな気がします。もちろん、仲良くはなりたいけど、一緒に暮すのは難しそうだなぁと思いました。

 

 

テロの心配もあるから、簡単に難民として受け入れる事は出来ないんだろうけど、この難民問題、難しいなぁと思いました。自国は護らなければならないし、かと言って逃げてくる人達を見捨てておくわけに行かないし、難しい決断ですよね。でも、やっぱり困っているなら受け入れてあげたいなぁと思います。

 

日本も、中国や韓国などから労働者を受け入れるのを止めて、難民で困っている人達を受け容れてあげるべきじゃないのかな。既に、自国での産業が立ち上がっている国から受け入れる必要は無いでしょ。困っている人を受け容れて、仕事を覚えて貰って、自国に帰る事が出来るようになったら、その仕事を自国で出来るようにしてあげるのが人助けってもんじゃないの?

 

 

話を戻して、この家族、父親と息子は、とても利己的で、あまり家族の事を考えているように見えず、母親は、そんな男たちを冷ややかに見ていて、娘はちょっと引き籠りっぽい感じかな。まぁ、良くある家庭ですよね。でも、医者と弁護士と教師が居る家庭だから、外から見れば、結構、鼻に付くようなイヤな家庭かもしれません。そんな家族が、一人の難民青年によって、自分たちの幸せに気が付くんですよ。今まで、何も無い、つまらない生活だったのが、本当はとても色鮮やかで、楽しいものだったんだって解るんです。

 

人の不幸を見て、自分の幸せを感じるって、あまり言いたく無いけど、でも、そういうのって、あるんですよね。とても感じました。私も、自分の生活に不満を言うのは贅沢な事なんだって感じました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。とても良い映画でした。感動作です。派手な出来事は起きないけど、日常の中で気が付く幸せを感じさせてくれます。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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