「ルイの9番目の人生」誰かが気が付いてあげないと、いつも犠牲になるのは子供たちになってしまう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ルイの9番目の人生」を観てきました。

 

ストーリーは、

少年ルイ・ドラックスは、大変な難産の末にこの世に生を受けてから、毎年のように必ず事故にあい、そのたびに生死の境をさまよってきた。そして9歳の誕生日に崖から転落したルイは、ついに意識不明の重体になってしまう。担当医のパスカルは必死にルイを救おうとするが、両親やパスカルなど周辺の人々の身に、不可解な出来事が次々と起こり・・・。

というお話です。

 

 

9歳になるルイ・ドラックスは、産まれてから、何度も死に直面するという事故?に見舞われて来た。産まれて直ぐにベビーベッドの上に照明器具が落ちてきたり、食事をすると自分だけ食中毒で死にそうになったり。生死を脅かされる事故が8度もあったのだ。母親のナタリーはルイに、”猫は9つの人生を生きるから、ルイが猫なら今度は9度目の人生ね”と話す。

 

ルイの9歳の誕生日。家族でピクニックに出かけるが、母・ナタリーと父・ピーターが喧嘩になり、ピーターがルイを崖から突き落とし、逃亡してしまう。直ぐに警察が訪れ、ルイを救出するのだが亡くなってしまう。遺体安置所に運ばれる途中、突然、ルイが奇跡的に生き還るのだが、昏睡状態が続いている。目を覚まさないルイを心配するナタリーは、逃亡する夫から逃れる為に、病院の来客室で寝泊まりする事になり、ルイの担当医のアラン・パスカル医師とも親密になっていく。

 

 

ある日、パスカル医師は、昏睡状態のルイに付き添っていてベッドの横で居眠りをしてしまう。すると、ルイの意思が彼に入り込み、不思議な幻想を見せ始める。何度も事故を体験したルイの経歴を調べ、何かおかしい事に気が付いたパスカルは、ルイが通っていたシンリカウンセラーのDr.ペレーズを訊ね、それまでの経緯を聞き、ルイが目覚めない原因があるのではないかと考え始める。そして、眠るとルイの意思を感じるパスカルは、Dr.ペレーズに頼み、自分が眠っている時に、ある実験をして欲しいと頼む。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

ごめんなさい、ネタバレしないように書きますが、もし、何となく漏れちゃってたらごめんなさい。

 

 

この映画、良く出来ていたなぁ。最初、SFか何かなのかなと思っていたら、友人がサスペンスミステリーだよと教えてくれて、楽しみに観に行きました。うん、確かに、良く出来たサスペンスミステリーだと思いました。でもね、私、実は、この犯人というか、こうなった訳、結構、最初の方で解かってしまいました。何故なら、こういう事例の本を読んだばかりで、結構、無意識にこういう行動をしてしまう方っているらしいことを知っていたからです。最初は無意識なんだけど、その良さを知ってしまい、繰り返してしまうそうです。ゴメンなさいね、ネタバレ出来ないから、こんな風にしか書けません。でも、観た後に、この意味は解ると思います。

 

 

ルイは、とっても頭の良い子で、彼は全て解かっているのですが、やっぱり言えないんですよ。だから昏睡状態に入り込んでいたのだと思いました。そうやって逃げるしか無かったんです。でも、心の叫びは医師に届いて、解決につながったんだと思いました。そうじゃなきゃ、可哀想過ぎるよなぁ。

 

 

それにしても、確かにルイのママのナタリーは、超美人だけど、医者がそれにメロメロになって、特別扱いをするのは間違っているよなぁと思いました。だって、病院のゲストルームを貸すなんてありえないでしょ。それも無料だよ。警察に、自宅に帰らず、ホテルかどこかに暫く居て下さいって言われたら、即、医者がここに泊まればって、どーみても、狙ってんだろ~!としか思えませんでした。他の患者の家族から文句が出ると思うなぁ。それはやっちゃダメだよ。

 

最初、心理カウンセラーのドクターは、とっても怪しそうで、コイツ、悪いなんじゃなかと思ったら、一番、良く患者の事を見ている、凄い医者でした。ちょっと驚いたよ。適当にあしらっているのかと思ったら、そうじゃなかったのね。そういう部分も、作り方が上手いなぁと思いました。

 

 

この映画、最初の印象と、最期の真実が、真逆に変わって行くので、凄く面白いんです。最後、「うん、それなら辻褄が合って納得出来る。」という結末に辿り着き、驚きと感動、そして、怖いなぁ~という思いに駆られると思います。私はそうでした。これ、大きな問題にはなっていないけど、知っている人は知っている事件というか症例で、日本でも何度か聞いたことがあるお話です。誰かが気が付いてあげないと、本人たちは決して言わないので、悲劇に繋がってしまいます。この映画を観て、そんな事が周りで在ったら、気が付いてあげて欲しい。

 

 

そうそう、母親役のサラ・ガドンさん、世界で最も美しい顔に選出される女優さんで、私の好きな映画にも出演されています。アンチヴァイラルの究極の美貌を持つ女性の役とかね。ぜひ、彼女の他の作品も観て下さいね。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。最近、お薦め映画が多いけど、本当に良い映画が多いんですよ。何故か、毎年、アカデミー賞が近づくと、良い映画が公開されるよなぁ。このサスペンスミステリー映画は必見ですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ルイの9番目の人生|映画情報のぴあ映画生活