「黒い箱のアリス」SFサスペンスなのですが、そのやり方だと時空が曲がって行っちゃうと思うよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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未体験ゾーンの映画たち「黒い箱のアリス」をみてきました。

 

ストーリーは、

父親が起こした事故で母親を亡くし、自らも右腕を失った少女アリス。それ以来、彼女は周囲に対して心を閉ざし、人間の言葉を話す装置をつけた愛犬をママと呼ぶように。ある日、森で巨大な黒い立方体に遭遇した彼女は、その中から1通の手紙を発見する。手紙にはなぜか彼女自身の筆跡で「彼らを信じないで」と書かれていた。ほどなくして、森で倒れていたという姉弟を父親が家に連れて来るが・・・。

というお話です。

 

 

林の中に建つセキュリティ万全の家にアリスという少女と父親が住んでいます。アリスの右腕は無くて、業者が義手を持って訪ねてきます。アリスは義手を嫌がりますが、慣れなくてはいけません。訓練を始めます。彼女には、いつも白い大きな犬が付き添っていて、アリスはその犬の事を”ママ”と読んでいます。そして犬も、言葉を話せる装置を首に付けておりアリスと会話を楽しみます。

 

訓練が上手く進まないある日、父親が、森の中で少女と少年を保護してきます。少女は暴行を受けた様で、顔や身体に酷い傷がありました。直ぐに手当てをし休ませるのですが、少しづつ回復した少女と少年は、何故か不穏な空気を醸し出し、直ぐに出て行こうとしない。そして少女は父親を誘惑し始める。少年は言葉を発せず、何かがおかしい。

 

 

彼らを嫌がるアリスは、森の中に散歩に行くと、目の前に大きな黒い箱が現れる。生身の手で触れてみると、その箱の入口が開き、アリスにメモを渡す。そのメモには、「少女と少年を信用するな」と書いてあった。そして家に帰り警戒していると、侵入者があり、父親は殺されてしまう。そして侵入者と一緒に少女と少年は出て行ってしまう。

 

驚いたアリスは、箱が警告したとおりになったと思い、もう一度、黒い箱を訪れると、今度は大きな入口が開き、そこへ入ってみると・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

タイムスリップもののSFというのが正解かな。でも、細かい事を一切説明してくれないので、ちょっとSFに慣れていない方には辛いかなぁと思いました。だって、いきなり箱に入ったら過去に行って、で、自分と同じ空間に居る事になっちゃうんですよ。これ、普通ならダメでしょ。タイムパラドックスだから。だから、きっと、自分の時空間では、父親を助けられないけど、別の時空間に滑って、そちらの空間で父親を助けているんだと思うんです。でも、元の空間の自分は他の空間に移動しちゃっているから居なくなっている訳でしょ。それ、困ったことになると思うんだけどなぁ。

 

 

でね、説明が凄く適当なんだけど、どーも、事故で母親を亡くして、その時にアリスの右腕も無くなったようで、その事故の原因は父親だったらしいんです。ほとんど説明は無く、会話から何となく感じるだけなんだけどね。でね、その事故も止められると思うんだけど、もう、それやっちゃうと、完璧に未来が変わってしまって、今の自分たちも居なくなるから、そうなると、助ける事も出来なくなって・・・。完璧にパラドックスなんだけどなぁ。それを強行しています。

 

 

美しい少女が白い犬と行動し、雰囲気は不思議な感じで素敵でした。撮影している建物も、これ、きっと有名なデザイナーの作品だと思うのですが、私は知りません。見た事はある気がするんですけどねぇ。美しい建築物でした。なので、とっても気を使って撮影していて、雰囲気を大切にしたと言う事も解るのですが、ストーリーがねぇ。解りますけど、これだけ観る人に感じ取ってくださいと言わんばかりだと、もう少し、作り手も丁寧に説明して欲しいなぁと、ちょっと思ってしまった次第です。

 

 

私は、まぁ、お薦めしても良いかなぁと思います。とっても気になる映画だし、少女は美しいし、謎めいていて良いのですが、ストーリーの進み方と説明具合が、イマイチですかね。私は、こういうSF作品、嫌いでは無いのですが、好き嫌いが分れると思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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