「悪女/AKUJO」これ程に哀しく美しい殺し屋がいただろうか。男に振り回され、散っていく・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「悪女」の試写会に行ってきました。Fan's Voice さんの独占試写会に招待されたんです。

 

ストーリーは、

犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、いつしか育ての親ジュンサンに恋心を抱き、やがて2人は結婚するが、ジュンサンが敵対組織に殺害される。怒りにかられたスクヒは復讐を果たすが、国家組織に拘束されてしまい、国家の下すミッションを10年間こなせば自由の身になるという条件をのみ、国家直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。やがて、新たな運命の男性と出会い、幸せを誓ったスクヒだったが、結婚式当日に新たなミッションが下され・・・。

というお話です。

 

 

父親を殺され、中国朝鮮族マフィアのジュンサンに引き取られて育てられたスクヒ。父親を殺した男に復讐するという目的を持ち、育ての親・ジュンサンに殺し屋としての教育を施されて、その才能に火が付き、素晴らしい殺し屋に成長する。そんなスクヒはジュンサンに恋心を抱いており、ジュンサンもスクヒに好意を持っていたようで、二人は結婚をする事になる。

 

 

ドレスを用意し、結婚式を行い、新婚旅行に旅立った二人だったが、ジュンサンに緊急の電話が入り、ジュンサンは、スクヒをホテルに残して出かけてしまう。暫くしても帰ってこないジュンサンを心配したスクヒは、彼を探そうとするが、そこへ部下の男がやってきて、ジュンサンが殺されたとスクヒに告げる。ジュンサンの顔は潰されており、息は無かった。ジュンサンの復讐に燃えて、敵のアジトに特攻したスクヒは、次々と敵を倒し、ボロボロになりながらも、その復讐を成し遂げる。しかし、外に出たところで力尽き、警察に包囲され、捕まってしまう。

 

目を覚ましたスクヒは、警察では無く、国家情報院が密かに運営する暗殺者養成施設に収監されていた。情報院の教育係のクォン幹部に指導され、国の暗殺者として生まれ変わるスクヒ。彼女は、収監された時、既にジュンサンとの子供を妊娠しており、施設で出産をする。そして暗殺者としての教育が終り、娘のウネと一緒に施設から出て、郊外で新生活を始める。

 

 

娘と新居に移り住み、当局から連絡があると出動するという生活が始まる。新居に引っ越しをしていると、隣の部屋にも同じ日に男性が引っ越してくる。嫌に馴れ馴れしい男性だと、最初は嫌がっているのだが、娘も懐き、とても良い人だと言うことが解ってくる。隣家の男性・ヒョンスは、実は当局から彼女を監視する為に派遣された男性だが、彼は、彼女が施設に入った時から一目惚れをしており、彼女に恋をしていた。そして二人は近づく内に、お互いを愛し始める。

 

ある日、スクヒに新しいミッションが伝えられる。それは、ヒョンスとの結婚式当日であり、ドレスを着たまま、狙撃をしようとし、ターゲットを狙うと、そこには殺されたと思っていたジュンサンの姿が・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、凄かった。この主人公のスクヒが凄いのよ。ウルヴァリン顔負けの身体能力を駆使して、100人切り的な殺し方をするんです。女でウルヴァリンですよ。もう、驚いたっつーか、最後の方、楽しくなって笑ってしまいました。それが、映画開始直ぐに続きます。もう、一気に盛り上がって、きゃ~!面白い~!って感じになるんです。そこで映画に呑まれてしまうと、もう止まりません。グイグイと映画に引っ張られて行きます。

 

まだ幼いスクヒを引き取ったオッサン=ジュンサンは、おじ様と呼ぶ可愛い女の子を殺し屋に育てて、結婚するんですよ。おいおい、オッサンの夢を叶えてんじゃないよっ!と思ったのは私だけですか?自分の好みに育てて、美味しくいただいてしまうって、どーいう男だよっ!そして、男の夢を叶えたオッサンは、新しい夢を叶えに何処かへ消えてしまいます。酷過ぎるっ!

 

 

悲しむスクヒは、彼女を慰めてくれる優しい男に惹かれて行き、幸せを手に入れたと思ったら、壊されそうになるって、本当に可哀想なお話でした。そりゃ、悪女にもなるわなぁ。でもね、彼女は好きで悪女になった訳じゃないんです。全て、男が悪いんです。酷い男に出会わなければ、彼女は素敵な人生を送れたハズなんです。

 

とんでもない結末に進んで行く訳ですが、ちょっと、あまりに凄くて、ネタバレとか言う前に、書けません。これは、書けません。うん、酷かった。あまりの展開に、ちょっと呆気に取られるってこういう事なんだって感じでした。これは言葉では伝えられませんよ。

 

 

それにしても、彼女、カッコ良かった。凄いアクションでした。それに、戦い方がカッコ良いんです。ビシッと決まるし、美しいんです。特に、ウエディングドレスでスナイパーとして敵を狙っている姿は、本当に美しいと思いました。マジでカッコイイです。確か、「ニキータ」でも、こんな場面有りましたよね。ニキータのアジア版と言って間違いはないと思います。あれよりも凄かった。

 

いや、もう、書いていると際限なく感想が出てきてしまうので、そろそろ辞めないと終わらん。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、面白いし、楽しいし、ハラハラドキドキすると思います。血が噴き出すけど、汚くないから、スプラッターがダメでも観れると思います。何と言っても、美しいアクションを、是非観て欲しいと思いました。「殺人の告白」の監督作品です。私は、この映画、大好きです。面白い!つーか、憧れます!ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

悪女/AKUJO|映画情報のぴあ映画生活

 

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