「彼女が目覚めるその日まで」”8年越しの花嫁”と比べてしまい、感動は薄かったです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「彼女が目覚めるその日まで」を観てきました。

 

ストーリーは、

ニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナは、プライベートではミュージシャンのスティーブンと付き合いはじめ、公私ともに充実した毎日を送っていた。そんなある日、突如として物忘れがひどくなり、大事な取材で大失態を犯してしまう。さらに幻覚や幻聴にも悩まされるようになり、ついには全身が痙攣する発作を起こして入院することに。検査しても異常は見つからず、医師たちは会話すら出来なくなったスザンナに精神科への転院を勧める。しかし両親やスティーブンは、彼女の瞳の奥の叫びを感じ取っていた。

というお話です。

 

 

ニューヨーク・ポスト紙で働いているスザンナは、ミュージシャンの彼氏と付き合い、仕事も恋も充実していました。ある日、目眩に襲われ、それから頭がボーッとする事が多く、その後記憶を無くす事も多く、自分が自分では無い様な感覚に襲われるなど、身体に異変が多発してしまう。仕事場でも大きな失敗をし、その上、躁うつを繰り返し、おかしな言動をするスザンナを上司や先輩が心配し始める。

 

彼のスティーブンにもおかしな態度を取ってしまったり、奇行が目立つようになり、とうとうひきつけを起こして倒れてしまう。病院に運ばれたスザンナを心配し、離婚した両親の母親方に同居させられることになります。スザンナは沢山の検査を受けて原因を探すのですが、症状の原因は全く解りません。

 

 

医師たちは精神疾患だと話すのですが、それにしては普段のスザンナは普通だし、何か原因があるはずだと、両親とスティーブンは、諦めずに彼女の病気を探して貰えるように医師たちに働きかけて、その中の一人が、医師を辞めて教育側に周った専門医を訪ねて、スザンナの症状を話し、ぜひ見て欲しいと頼み込みます。そして幾つもの診察をし、彼女が「抗NMDA受容体脳炎」であることを突き止めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うーん、この映画、「8年越しの花嫁」を観た後に観ると、なーんだ、簡単に治ったんじゃんって気持ちになってしまうんですよ。”8年越し~”は、昏睡状態にまで陥って、記憶を無くしてしまった女性とそれを支えた方々の涙無くしては語れないようなお話なので、同じ病気でもこんなに違うのかと驚いてしまいます。このスザンナさんは、7ヶ月で復帰出来て、仕事を続けているそうなんです。もちろん、復帰出来て良かったと思うし、病気が早く治って良かったと思うんですけどね。

 

 

やっぱり、”8年越し~”の彼女は2006年に発病し、その時、まだ”抗NMDA受容体脳炎”という珍しい病気は、それ程、認知されておらず、治療法も解らなかったのかも知れませんね。このスザンナさんが発病したのが2009年だったそうで、こちらも病気の断定までには時間がかかったようですが、早めに病気を発見し、治療をすれば、こんなに早く復帰出来るほどに医学が進歩しているんだと、ちょっと嬉しくなりました。

 

 

この映画でも、両親と彼氏がとっても献身的に彼女を支えて、どんなに彼女がおかしくなっても、決して諦めず、その治療法を探し続けた事が良かったのだと思いますが、これ、解らずに精神病院に入れられていたら、そのまま亡くなっていたのでしょうね。恐ろしい事です。でも、これ、なにも知らなかったら狂ったとしか思えないと思います。「エクソシスト」のモデルになった実在の少年も、この病気だったらしいと伝えられているそうです。

 

 

それにしても、返す返すも、やっぱり「8年越しの花嫁」は凄い話なんだなと、この映画を観ても思います。同じ病気なのに、発症年代によって、こんなにも違ってくるのだという事ですよね。だから、日本の症例などもあって、研究されて、今だと、早く治療をすれば直ぐに復帰出来るようにまでなっていると言う事です。医学の進歩は嬉しいですね。昔、怖かった病気が、随分と理解されて楽になっている。幸せな事です。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。出来れば「8年越しの花嫁」と合わせて観ると、時代によって変わっていると言うことが解ると思います。そして、治られて、幸せになっている彼らを祝いたいと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

彼女が目覚めるその日まで|映画情報のぴあ映画生活

 

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