「舞台 文豪ストレイドッグス」を観てきました。
ストーリーは、
孤児院を追い出され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦は、鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それをきっかけに、敦は太宰が所属する探偵集団・武装探偵社が追う「人食い虎」の捜索を手伝うことになる。
太宰と共に虎の出現を倉庫で待つ敦に対して、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに異能「月下獣」で虎に変身して徘徊しており、それゆえに孤児院を追い出されていた。
敦は自分の能力を制御出来ず、太宰に襲いかかるが、太宰は相手の能力を無効化する異能「人間失格」を発動して、敦を鎮静化させ、さらに敦が武装探偵社に入社出来るよう尽力する。
入社試験を経て武装探偵社に入社した敦だったが、ヨコハマの港を縄張りにする兇悪なマフィア・ポートマフィアの構成員・芥川龍之介が敦を狙っていたのだった。
というお話です。
コミックで言うと、1巻目かな。中島くんが、自分が虎だと理解して、探偵社に入社するまでを描いています。
私、原作を読んでいて、好きなので観に行ったのですが、どうも2.5次元の舞台って、辛いかなぁと思いました。あ、でも「黒執事」はハマっているんですけどね。「黒執事」は、主演の古川雄大さんが、完璧なミュージカル俳優としてそこに在るので、彼から引っ張られてレベルが上がっていると思うのですが、どーも、他の2.5次元は、まだまだ遅れているのかなという感じが否めません。好きな方には申し訳ないのですが、いくつも演劇を観てきていると、どうしても比べてしまい、ダメなんですよ。ゴメンナサイ。
確かに、イケメンの方々は出ていると思いますよ。ビジュアルも原作wに近く作っているし、演出も考えられているとは思うのですが、やはりちょっとチープな気がしてしまいます。舞台を華美にして欲しい訳では無いのですが、こちらも、先日感想を書いた「小さな結婚式」と同様、舞台の中心で何もかも描こうとしているように見えて、違和感があるんです。大きく使っている事はあるのですが、いつも中心は真ん中。映像学の様に、安定する絵としての三角構図じゃなくて、色々な部分に頂点を持って行って良いんです。3点が観やすいのは当たり前なのですが、それが安定する三角である必要は無いんです。
最近、良い舞台とチープに見える舞台の違いがそれなのかなって思い始めました。だって、折角の生舞台なのに、映画と同じような絵を見せられても面白くないんですもん。それなら映像で観るって。生の舞台なら、全体で魅せて欲しいんです。
偉そうな事を書いてごめんなさい。でも、舞台って、映画とは違い、高い料金を払うでしょ。それに見合うモノを観せて欲しいと思うのは間違っているでしょうか。最近の舞台は、これであの値段なら安かったと思うような舞台と、金返せっていう舞台との差が激しいんです。それぞれ、沢山の方々が関わって作られている作品なので、ぜひ、考えて欲しい。良い舞台が観たいです。
あ、すみません、この「文豪ストレイドッグス」が悪い訳では無いですよ。それなりに面白かったと思います。ただ、演出の関係と、虎を映像で見せたのは、ちょっとイヤだったかな。映像でも良いんですが、ただ、あの影で観せるのはマンガのようでイヤでした。日本画のようなものだったり、墨絵で描かれたものだったりすると、もう少し怖さがあったかも知れないけど、影だけだとねぇ。残念です。
芥川の異能力の表現は、良かったかなと思いました。分かり易いですね。他は、手をかざすだけってのは、ちょっと寂しかったかしら。まぁ、仕方ないね。異能だからね。
私は、この舞台、お薦めしたいと思います。確かに文句を書いたけど、これから良くなって行きそうな雰囲気があり、期待出来るかなと思いました。私、出演者は全く知らないのですが、一人だけ、国木田を演じていた輝馬さんが、以前、「黒執事」に出演されていて思い出しました。太宰を演じている多和田さん、背が大きくてバランスが良いので、ちょっと変わった役も出来るかも知れないから楽しみです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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