「悪魔祓い、聖なる儀式」を観てきました。
ドキュメンタリーなので内容は、
世界で初めて悪魔祓いの現場を公開し、第73回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で最優秀作品賞を受賞したドキュメンタリー。映画「エクソシスト」で広く知られることとなった悪魔祓いの実際の儀式に潜入し、悪魔を祓うエクソシストの日常を記録した。シチリア島で有名なエクソシストカタルド神父。現代の医療が効かず、悪魔に取り憑かれたと信じる人々からの依頼が彼のもとに連日殺到していた。悪魔祓いの現場で繰り広げられる人間と悪魔のせめぎ合いの瞬間や、神父にすがるほか術がない悩みを抱えた人びと、そんな人びとのために日夜祈りを捧げる神父の日常が描かれる。
という映画です。
この映画は、キリスト教のカトリック教会系が行っている悪魔祓いを追っている映画なのですが、ここ近年、本当にエクソシストの要求が多いようです。エクソシストとは、悪魔を祓う為の教育を受けた神父様であり、その昔は、その教区の代表教会にしか居なくて済んだらしいのですが、最近はあまりにも悪魔祓いの要求が多く、多くの教会にエクソシストの教育を受けた神父を派遣しているそうです。
昔は、こんなにも多くの人が、悪魔祓いをして欲しい押しかけてくるような事は無かったらしく、教会側も慌てているような様子が見て取れました。まぁ、ぶっちゃけ、冷静に考えれば、そんなに悪魔が憑くわけがないんですよ。そんなにたくさん悪魔って居ないんですから。でも、誰もが自分には悪魔が憑いたから、こんなに辛くて苦しいのだと思い込んでいるようで、これは、人間自体が末期になっているのではないかと思ってしまいました。
人間って、思い込みの生き物だから、自分が悪魔に憑かれたと思ってしまったら、本当にそういう行動をしてしまうんだと思うんです。それを治そうと思っても治らないですよね。でも、信仰を重んじている人は、神父様に親身になってお祓いをして貰えれば治ると思っているからこんな事態になっちゃっているのかなと思います。
神父だって人間です。良くない考えもするだろうし、欲望もある。そんな神父が祈っただけで悪魔なんて居なくなる訳がない。でも、それを必要とする人がいるって、笑ってしまうけど、彼らにはそれが真剣なんでしょう。
でも、気を付けないといけないのは、頭が朦朧としたり、物忘れをしたりを悪魔のせいにしてしまっていると、もしかしたら、”8年越しの花嫁”のような、脳の疾患かもしれないので、怖いですよね。ちゃんとした診察を全てしてから、最後の切り札のようにエクソシストに悪魔祓いをして貰うならまだしも、最初っから悪魔を祓って欲しいというのは、間違っていると思うんだけどなぁ。
映画の中でも、明らかに、それ悪魔じゃなくて、アンタの思い込みの精神疾患だからっていうような人がいましたもん。神父さんが、カウンセラーみたいになっちゃっているんですよ。全く、困った時代になったものです。日本は、昔は天皇が神だった国だから、のめり込むような信仰が無い分、良かったと思います。それぞれが、それぞれに信じる神でも仏でも、何でも、大切にすれば良い国だから、良いですよね。
この映画、お薦めしたいとは思うけど、あまり映画館で観ても、面白いと思うような映画ではありません。家で社会勉強のように思いながら、DVDを観る方が良いような気がしました。大画面で観る意味があるのかなぁ。まぁ、キリスト教を信仰している方には、為になるし、良いのかも知れません。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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スリランカの悪魔祓い (講談社文庫)
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