「8年越しの花嫁 奇跡の実話」を観てきました。
ストーリーは、
結婚を約束し幸せの絶頂にいた20代のカップル・尚志と麻衣。しかし結婚式の3カ月前、麻衣が原因不明の病に倒れ昏睡状態に陥ってしまう。尚志はそれから毎朝、出勤前に病院に通って麻衣の回復を祈り続ける。数年後、麻衣は少しずつ意識を取り戻すが、記憶障害により尚志に関する記憶を失っていた。2人の思い出の場所に連れて行っても麻衣は尚志を思い出せず、尚志は自分の存在が麻衣の負担になっているのではと考え別れを決意するが・・・。
というお話です。
あまり賑やかな所が得意ではない尚志は、同僚に飲みに誘われ、断れずに合コンに参加する。体調が悪く、先に帰ろうとした尚志に、何人か居た女性の一人・麻衣が声をかけて、楽しく無くてもみんな一緒に居るのだから楽しそうに見せなよと文句を言います。謝る尚志を見ていた麻衣は、彼の具合が悪い事に気が付き、反対に謝って、ホカロンを渡して気を付けてと別れます。
それが縁で付き合い始めた二人は、信頼し合い、両親も認めるカップルになり、結婚を約束します。麻衣が憧れていた結婚式場を予約し、あと3ヶ月で結婚式という時、麻衣の記憶がおかしくなり、何かが起きて昏睡状態に陥ってしまいます。彼女の子宮に出来ていた腫瘍に対しての抗体が、何故か脳に攻撃をしてしまい、脳の機能が壊れてしまったようなんです。昏睡のまま、いつ起きるかは解らないと言われ、それでも生きているんだから、必ず目覚めると信じ、尚志は、毎日、麻衣の病院へ通います。
2時間もかかる病院に毎日通う尚志。そんな尚志を温かく見ている麻衣の両親でしたが、どう考えても、いつ起きるかも分からない、起きてもどうなるのか分からない娘の為に、尚志を犠牲にしてはいけないと思う両親は、尚志に麻衣と別れるように話します。一旦は納得した尚志でしたが、どうしても離れているのが耐えられずに、また麻衣の所に戻ってしまいます。そんな尚志を見て、見守る事にした両親。
それから2年程経った頃、突然、麻衣が目を覚まします。喜んで呼びかける尚志と両親。これからリハビリをして、身体を動かせるように頑張ろうと思うのですが、調べてみると、麻衣の記憶が消えている部分が多く、尚志の事を覚えていないと言うことが解ります。待っていた尚志の思いとは裏腹に、麻衣にとっては初めて会う男性であり、どうしても簡単には受け入れられません。自分が忘れてしまったのが悪いのだと自分を責める麻衣に尚志が重荷になってきてしまい、それに気が付いた尚志は、自分が身を引こうと考えて、別れを告げます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良かったなぁ。本当に、こんな事があるんですね。驚きました。神様は残酷だけど、そんな運命を乗り越える強さも与えてくれていたのでしょうね。本当に、観ていて辛くなり、そして温かくなりました。
この尚志さんの愛の深さと大きさ、あまりにも凄くて、こんな人に愛された麻衣さんは、本当に幸せだろうなぁと思いました。こんなにも愛して貰ったら、一生分くらい貰っちゃってるから、必死で愛を還さなくちゃね。本当に、ここまで出来る男性って、まず、いないだろうなぁ。いくら愛していても、何年も待って、起きてからもリハビリして、もうすぐって思ったら忘れられちゃってるなんて、そりゃ、辛いよ。どんなに愛していても、耐えられなくなると思うけど、この尚志さん、素晴らしかった。
こんな風に昏睡状態に陥って、心肺停止まで行っていたのに、戻ってこれたなんて、本当に奇蹟としか言いようが無いですね。人間の身体って、不思議だなと思います。沢山の人が呼びかければ呼びかけるほど、意識のどこかで細胞が動いて、戻ってこようとするのかも知れません。良く言う、最後の神頼みって、そういう事なんじゃないかな。馬鹿にするけど、でも、絶対にそういうのってあると思うんです。意思の力=フォースかな。だって、命っていうモノだって、何の解明もされていないんですもん、意思の力で命を取り戻す事だって出来る気がしませんか?諦めたら何でも終りのような気がします。
実話の方のビデオも見せて頂いたのですが、本当なんですね。もー、涙が出てきちゃいましたよ。御両親だって、本当に大変だっただろうなぁ。そりゃ、1年くらいで尚志さんに”娘を忘れてくれ。”と言った気持ち、解かります。自分たちだって、娘が大切なように、尚志さんの御両親だって、息子が幸せになれないのは辛いだろうからと思ってだと思うんです。私だって、息子や娘がそうなったら、そう思うもん。辛い選択だけど、そう言わざるを得なかったんでしょうね。うーん、辛かった。
麻衣さんも大変だっただろうな。だって、何を言われても覚えていなくて、返答が出来ないんでしょ。それは、辛くなるだろうと思います。だって、相手は知っているのに、自分は何も知らないなんて、忘れた自分が悪いと責めてしまいますよね。そんな苦しみを乗り越えて、幸せになれて良かったです。本当に。
尚志役の佐藤さん、本当に上手いですね。車の中で一人で泣いている場面、本当に泣けました。あんなに辛い表情が出来るなんて。嬉しい時は、明るい表情で幸せを一杯に表していて、彼は、観る度に上手くなっているように見えます。それに引っ張られて、土屋さんも上手かったなぁ。今回は、お二人の演技に何度も泣かされました。そして、御両親役の薬師丸さんと杉本さん、素晴らしかったです。御両親の苦しさや、ポロッと出てしまう悔しさのようなものが良く判りました。感動しました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、誰が観ても感動するのではないかと思いました。これ、カップルで観に行くのに最適だと思います。これ程までに、お互い、愛し合って行けるかなって確認し合うと良いかも知れませんよ。うーん、家の主人は”無理っ!”って即答しそうだけどね。(笑)家族とでも、友達とでも、とても感動する映画だと思いますし、考えさせられる映画だと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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