「嘘八百」嘘ばかりだけど、最後に笑える嘘なら良いのかも知れませんね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「嘘八百」の完成披露試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

 

千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔と出会う。大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展し・・・。

というお話です。

 

 

大阪の堺で古物商を営む小池則夫は、今日も、古い町並みを車で流して、骨董が眠っていそうな蔵などを探している。屋根裏に作られた物置に何かを感じた小池は、その家を訪ね、古物を見せて欲しいと頼み、家に入って行く。娘と一緒に鑑定をしていると、気になる茶碗が出てくるのだが、実は偽物。その家の男は陶芸家・野田佐輔。その昔、有名な賞を取った事もある陶芸家だった。

 

 

野田は賞を取った後、有名な鑑定士の棚橋と骨董屋社長の樋渡に騙され、贋作を作らされた過去があり、今は落ちぶれていた。小池も、以前、同じ鑑定士と骨董屋に偽物を掴まされ、大損をしていた。二人とも、同じ奴らに騙されており、何か仕返しが出来ないかと思い、二人で結託して、騙してやろうと考え始める。

 

小池は、その道のプロを集めて、千利休が切腹をする直前に作って、友人に預けたとされる茶器を創り出して、アイツらを騙せないかと計画を練り始める。野田に、利休が作った茶器のレプリカでは無く、利休が作っただろうと思えるほどの茶器を作れと言い、利休の歴史を洗い出して、その歴史に合った茶器を作り始める。

 

 

茶器が出来たら、今度は箱と鑑定書が必要となり、それも古い品をもとに、新たに全てを作り出してしまう。有名鑑定士と骨董屋を騙し、金を奪い取る為に、念入りに計画を練り、実行し始めるのだが、思い通りには簡単に進まず・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、面白かったです。テンポは、ちょっと、ゆっくり目ですが、まぁ、若者が少ないので仕方ないのかな。とにかく、プロだから偽物には騙されないと言いながら、本当のものとは何なのかということを突き詰めて行く小池と野田の大一番に大笑いしてしまいました。

 

 

骨董の本物偽物って、鑑定士の言っている事は本当なんですかね。私、TVでお宝鑑定とかやっているのを見ると、どこまでが本当なのかなと、いつも疑っています。だって、誰かが偽物を本物だと言い切ってしまえば、それが本物になってしまう訳でしょ。誰も、それを証明する人がいないんだから。最近は、その成分などを分析して、ある程度はその時代のものかどうかを見分けられるらしいですが、それでも、茶器となると、難しそうですね。

 

 

この映画でも描かれているのですが、骨董のオークションのようなモノって、グルになって煽ったりして、根を吊り上げているんでしょ。例えば、100円ショップの茶碗を、何千年も前のものだと言い切って、誰かがそれに値を付ければ、価値の無い物でも、価値が出てしまう。本当に、何もかもが信用出来ませんよ。

 

この映画の良い所は、何処までも、家族で頑張っているというところかな。小池も野田も、家族を大切にしていて、離れそうで、決して離れないんです。これこそ、家族の絆ってヤツかなぁって思いました。

 

 

そして、トンデモナイ息子と娘が、凄い事をやらかしてくれるのですが、それは、映画で見て下さいね。何やってんの?って驚いてしまいましたが、それぞれが考えていたんでしょうね。まぁ、可愛いってもんでしょ。幸せになるなら、それも良いですよね。許してあげましょう。(笑)

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。アクション映画などとは違うけど、相手を騙せるか失敗するか、何処までもギャンブル的で、誰が勝つのか最後まで分からないところが、とっても楽しめました。ただ、ちょっと、坂田師匠が可愛くて、時々、内容を忘れるほど笑ってしまったので、それ、ダメでしょって思いました。これ、褒めてますからね。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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