「デメキン」こんな時代もあったと懐かしく思える自分は幸せなのでしょう。みんなもそうよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「デメキン」を観てきました。

 

ストーリーは、

ギョロっとした二重まぶたというルックスから幼少期から「デメキン」と呼ばれ、いじめられていた佐田正樹。ある日「強くならなきゃ」と覚悟を決めた正樹は、かつてのいじめっ子たちを返り討ちにするまでに腕を上げ、ケンカでは敵なしの存在となっていく。赤髪リーゼントをトレードマークに中学、高校とケンカに明け暮れる毎日を送る中、小学校からの親友である厚成から福岡一の暴走族チームを作ろうと持ちかけられる。チーム「亜鳳」を結成した正樹と厚成たちに血気盛んな敵が次々と待ち構えていた。

というお話です。

 

 

中学の卒業式の後、河原で小突き合うふたり、佐田正樹と合屋厚成。子供の頃から仲が良く、高校も一緒にと思っていたのだが、厚成は就職する事に決めており、正樹は厚成に高校で天下を取ると約束する。新学期が始まり、正樹は学校の番長を探し出し、喧嘩で勝って、高校の番長となる。

 

その頃、少年院から恐ろしい先輩が出てきたという噂が流れる。福岡の正樹の住んでいる地域のトップだった人らしい。その先輩・大八に呼び出された正樹は、その地域でチームを作ってバイクで走り回っていることを指摘され、仲間は誰だと尋ねられ脅されるが、決して名前を吐かなかった。大八は、そんな正樹を気に入り、一緒に福岡統一の夢を叶えようと地域連合チームを作る。

 

 

連合チームもまとまり始め、これからという時に、大八先輩が18歳を迎え、引退をする事に。其の後目を任された正樹は、福岡統一の為に、他の地域に手を伸ばそうとするが、敵の方から襲撃を受けて、仲間が倒れて行く。我慢をしていた正樹も耐えられなくなり・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

なんか、とっても懐かしい内容の映画でした。うんうん、若い頃って、こんな事もしていたよねぇ。周りにいる奴は、みんな敵じゃねーかって思ったりしちゃって、とんがっていたような気がします。あー、可愛かったよねぇ。うんうん。

 

 

という訳で、私のようなオバサンには、とっても懐かしい内容でした。今の若い人には、こんなアホな行動は信じられないかも知れないけど、こんな時代もあったんですよ。昔で言う”不良”ってやつなんです。そんな奴らが集まって、こんな風に訳の分からない”チーム”という集団を作って、走り回り、不満をぶっ放していたんです。そんな時代の、懐かしい人たちの歴史です。私より、ちょっと若い人たちカナ。ま、やっていたことは一緒ですよ。私の年代は、この先輩と同じくらいかな。

 

 

偉そうな事を言っていても、ただの18歳の子供です。力はあっても、経験も能力もありません。でもね、それなりに頑張っていたんですよ。誰も認めてくれなくても、仲間だけは認めてくれた時代なんです。今どき、同じことをやろうと思っても、仲間なんて出来ませんよね。みんな冷めているし、わざわざ人の為に動くなんて面倒っていう人たちばかりですもんね。SNS上だけで繋がっていて、本当に思い合っている人なんていない、今の時代にあって、この映画は、とっても温かい内容でした。とっても馬鹿らしい内容だけどね。

 

 

この映画、若い人が観たらどう思うんだろう。今でも、暴走族なんているの?今どき”族”なんて死語よね。恥ずかしいけど、まだ、やっている人も地方にはいるのかも知れませんが、なんかもし、生き残っていてくれるなら、頑張って欲しいかなって思いました。

 

 

こんなに人とのつながりが薄くなり、ネット上だけの繋がりになり、スキンシップなんて言葉も死語になってしまい、本当に寂しいです。私は、好きな人とは触れ合いたいし、触りたいし、ぎゅぎゅってしたいタイプなので、最近は寂しいわ。だって、人と触るのが、みんな恐いんでしょ。うーん、人間は、生物としてそろそろ末期なのかも知れませんね。私は、触り合うのが大好きなんだけど。

 

 

この映画みたいに、殴りあったり、ぎゅーってしたり、しない時代に、とっても懐かしい映画でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。若い人には解って貰えないかも知れないけど、私には、このベタな友情って枷が、とっても温かく感じました。いつまでも、この”枷”ってやつを捨てないで欲しい。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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