「ゴッホ 最後の手紙」面白い試みの映画だと思うけど、ちょっと疲れちゃった。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ゴッホ 最後の手紙」を観てきました。

 

ストーリーは、

郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、父の友人で自殺した画家のゴッホが弟テオに宛てた手紙を託される。テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、その過程でなぜゴッホは自殺したのか、その疑問が募っていくが・・・。

というお話です。

 

 

郵便配達人のジョゼフ・ルーランの息子・アルマンは、職探しをしています。何をやっても上手く行かず、飲んだくれていたアルマンを父親が拾いに来て、息子に手紙を1通届けて欲しいと頼みます。その手紙は、父の友人である画家のゴッホが弟テオに宛てたものでした。宛先の住所にテオはおらず、手紙は戻ってきていたんです。

 

テオ宛の手紙を受取ったアルマンは、宛先に書かれた住所を訊ねると、既にそこにテオの存在は無く、テオの行き先を知っているかも知れないゴッホとテオが懇意にしていた医者を訪ねて行く事にする。

 

 

ガジェ医師を訊ねたアルマンだったが、ガジェ医師は不在で、明日明後日には帰ってくると言う。ホテルを紹介するという医師のメイドに、自分で探すからと話すアルマン。町の小さな宿屋に泊まることにする。そこには、この町を訪れたゴッホも泊まっていたらしい。

 

宿屋の主人・アドリアーヌにゴッホの話を聞き、ゴッホがこの宿屋で亡くなり、自殺だった事を聞くのだが、本当に自殺だったのかという疑問が湧いて来る。ガジェ医師は自殺という見解だったらしいが、もう一人の医者は自殺ではあり得ない証拠があると話す。一体、ゴッホはどうやって亡くなったのか。そして姿を消したテオは何処にいるのか。後は、映画を観て下さいね。

 

 

ゴッホの描いた絵を元に映画を作るという面白い試みの映画でした。最初に役者たちが演じて、それをキャンバスに投影させて油絵風に描き起こし、1秒12枚の油絵にして再度撮影したようです。今時、CGで映像を油絵風に変えるのは簡単だと思うのですが、わざわざ画家たちが描いたようです。凄く根気のいる事ですよね。同じような油絵を12枚も描くなんて、ああー、考えただけでもイライラするぅ~!ま、仕事だから仕方ないと思うけど、良くやったと思います。

 

 

内容は、ゴッホの死をサスペンス風に描いていて、誰がゴッホを殺したのかを探っていくのですが、まぁ、自殺とされてしまっているので、想像だけですけどね。でも、確かに、この映画で描かれているような状況だったら、自殺ではあり得ないのかなと思いました。だって、どう考えても、自分のお腹を自分が持っている銃で、ちょっと下側から撃って、身体に硝煙反応が付かないようにするなんて無理でしょ。そんなの直ぐに鑑識の米沢さん(by.相棒)に突かれちゃうと思うけど。(笑)

 

 

そんな訳で、おかしな自殺なんですけど、その時代ですから仕方ないのかな。この映画の中で、大体の推理はなされて、誰が殺したんじゃないかって事も描かれていますが、真相は闇の中です。ま、そんな事があったのではないかという事で、既に関係者は亡くなっているので、こんな内容も良いのかなと思いました。面白かったですよ。

 

 

この映画、映画館でも良いけど、私は、ゆっくり自宅で観て、好きな絵のところで停めて味わいたいなぁと思いました。映画館だと、どんなに映像が美しくても、駆け足で過ぎてしまうでしょ。だから、一度は大画面で観るのも良いけど、其の後は、ゆっくり味わうのが嬉しい様な映画かなぁと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、絵画が好きな方でないと、あまりこのありがたさは解らないかも知れません。スッキリする映画でもありませんし、とっても独特な雰囲気のある映画なので、好き嫌いがあるかも知れません。でも、楽しめるし、珍しい試みなので、もし、良かったら、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ゴッホ~最期の手紙~|映画情報のぴあ映画生活