「希望のかなた」寿司ネタに塩漬けニシンはダメでしょ。それ、美味しくないからぁ~! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「希望のかなた」を観てきました。

 

ストーリーは、

シリア人の青年カリードは内戦が激化する故郷を追われ、生き別れた妹を捜すうちにヘルシンキに流れ着く。内戦で全てを失ったカリードにとって、妹を捜し出すことだけが唯一の望みだった。ヨーロッパ全体を悩ませる難民危機の影響か、無情にも難民申請を却下され、いわれのない差別や暴力にさらされるカリードだったが、レストランを営むビクストロムに助けられ、彼の店で働くことに。ビクストロムもまた、行き詰った過去を捨てて人生をやり直そうとしていた。

というお話です。

 

 

シリア人のカリードは、内戦が激化するシリアから逃れて、大型船舶に密航し、ヘルシンキへ到着します。カリードは、生き別れになった妹を探しているのですが、とりあえず、妹を呼び寄せる事が出来るように、フィンランドで生活が出来るように難民申請をします。そして、受理されるまでは収容所のようなところで保護され、そこで知り合った難民に携帯電話を借りて、親族に連絡をして、妹の行方を探してくれるように頼みます。

 

結局、難民申請は却下されてしまい、強制送還されることになりますが、どうしても帰りたくないカリードは、収容所から逃げ出してしまいます。そして町をぶらついていると、難民を良く思わない人々に捕まり、暴力を受けてしまいます。何とか逃げ延びたのですが、力尽きてしまい、ゴミ置き場で寝てしまいます。

 

 

そのゴミ置き場の持ち主であるレストランオーナーのヴィクストロムに出会い、彼のレストランで雇って貰えることになります。寝床も無いカリードに、物置部屋を与えて住めるようにし、どこか抜けているレストランの従業員と共に働き始めます。

 

段々と慣れて行くカリードでしたが、レストラン「ゴールデン・パイント」は客足が遠のいてしまい、どうしようかと考えた挙句、日本食が流行っているから”スシ”を出そうと言う事になります。日本食レストランとなったのですが、誰も日本食を知らず、ヴィクストロムは、本屋で日本食の本を買いあさり、みんなで勉強してスシを握ります。ライスを固めて、魚を乗せ、その上に山ほどのワサビを乗せて出してしまいます。それでも客は沢山入ってきて、魚のストックが無くなり、仕方なく、”ニシンの塩漬け”を乗せてしまい、最悪の結果に・・・。

 

 

気を取り直して、生の音楽が聞けるダンスバーに変えて、結構、繁盛するようになったある日、カリードに妹が見つかったとの連絡が入ります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

うん、面白かった。うんうん、面白かった。うんうんうん、面白かった。何だか、私、この映画、凄く気に入ってしまいました。真顔でアホな事をやり続けるレストランの従業員、サイコーです。あ、でも、主人公はカリードですよ。

 

 

カリードは、難民としてノルウェイに住みたいと申請をするのですが、何故か内戦が酷くなっているにも関わらず、申請は却下されちゃうんですよ。不思議でしょ。でも、日本に来て難民申請されている方々も、簡単には許可して貰えていないらしく、人の国の事は言えませんね。

 

何か、難民として申請したら、試用期間みたいにして、2年くらい仕事をさせてあげれば良いのにねぇ。アジア(韓国や中国)の人々はダメだけど、中東の内戦で荒れている地域の人々は、助けてあげても良いんじゃないの?日本は、労働力が減っているんだから、そういう人達に助けて貰っても良いんじゃないのかしら。で、真面目にやっていたら申請を許可してあげるとか、その間に自分の国が安定すれば帰れば良いでしょ。

 

 

もちろん、私たち国民も、受け入れる心構えは必要だと思いました。フィンランドでも、難民否定派が居て、カリードに乱暴をするのですが、それはダメだよね。悪いことをしたら指摘して良いけど、真面目に生きようとしていたら、話を聞いてあげないと、同じ人間なんですから。

 

それにしても、日本の認識がこれくらいなんだなぁと思って、笑ってしまいました。ワサビが具より大きいってどーよ。それ、鼻が痛くなるほどだからぁ~!もっと日本を知って欲しいなぁ。スシは美味しいんだよ。

 

 

ヘルシンキ、行きたいなぁ。ヘルシンキというと、アラビア・イッタラ・マリメットと、この3大メーカーが頭に浮かびます。アラビアの食器は大柄でかわいいんですよねぇ。イッタラと言ったらオリゴシリーズのマグがステキでお気に入り。日本茶にも合います。そしてマリメッコは映画にもなったからご存知だと思いますが、大きな花柄などのデザインが可愛いっす。そんな北欧は、とても住みやすいらしいのですが、税金が高いかったような気がします。でも社会福祉は充実しているらしいので、観光で行くよりも住むべき場所かもしれませんね。

 

この映画、ステキな映画でした。ネタバレは出来ないんだけど、ちょっとだけ書くと、きっと犬のコイスティネンが助けてくれたと思いたい。きっと大丈夫だったと思いたい。みんな温かい人達だから、コイスティネンが知らせてくれたと思おうと思いました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。凄く薦めたいんだけど、やっている映画館が少ないから、あんまり薦められないのよねぇ。でも、もし観れるようなら、この映画、感動すると思います。大笑いも出来るし、良い映画ですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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