「KUBO クボ 二本の弦の秘密」を観てきました。
ストーリーは、
三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという、不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父にねらわれ、クボを助けようとした父親は命を落とした。その時片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。父母の仇を討つ旅に出たクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知り・・・。かつて母と父に何があったのか?三味線に隠された秘密とは? 祖父である〈月の帝〉と相対したとき、全ては明らかとなる・・・。
というお話です。
大海原を走る一隻の船に女性が乗っている。何かから逃げているらしい。必死で進むが、大きな波が襲って来る。波に呑まれてしまうと思ったその時、女が腕を振り、波が砕け、道が出来、先に逃れる事が出来て、砂浜に打ち上げられる。女は小さな赤ん坊を連れており、二人は岩場に隠れ住む事にする。
時は経ち、赤ん坊は少年に成長した。母親と二人で、今も岩場に暮らしており、日没前には、必ず外から隠れて身を隠すようにと母親に教えられていた。母親は、長い年月で精神を病み、日中はそこに心が無い様に何も分からず、日が暮れると精神が戻ってくるようだ。少年の名前はクボ。日中は近くの村へ行き、三味線の音色で色紙を操り、物語を聞かせてお金を稼ぎ、二人の食事を用意していた。
ある日、お盆の灯篭流しの話を聞き、自分の父親に会いたい一心で灯篭を作り、霊を待つのだが、父親の霊は現れない。必死で祈って待っていた為、日没前に家に隠れる事が出来ず、母親が恐れていた追手に見つかってしまう。追手はクボの叔母にあたる人達であり、クボの祖父は「月の帝」であり、クボを手に入れる為に、執拗に母親とクボを追い続けているようだ。母親はクボを助ける為に、祖父の所から逃げ、父親もその時に殺されたらしい。そして祖父はクボの左目だけを手に入れ、彼らに逃げられたのだ。
クボを守る為に母親は殺され、母親が持たせてくれたお守りの猿が実体化した猿と、途中で出会ったクワガタ男と一緒に旅を続け、「月の帝」を倒す為に必要な3種の神器を探し始める。神器を探すクボたちは、叔母や祖父に追われ、襲われながらも、何とか3つを手に入れ、立ち向かおうとするのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、本当に日本人が考えたものでは無いんですよね。驚きました。だって、日本人の姿が素晴らしく良く描かれているんですもん。昔から、日本人が伝えてきたような、そんなお話のように見えて、ビックリしました。只のヒーローものではなく、親子の愛、仲間との情、真の力は武器で戦う事では無いと言う事などが、描かれていて、感動しました。
昔は、日本昔話として、こういうお話がいっぱい伝えられていたんだけど、今時、アニメも無くなってしまったし、絵本だって、海外から来たものを子供に読ませているご家庭も多いようです。日本には、良いお話が沢山あるのに、自分の国の話を伝えずに他国の話を聞かせるなんて。とっても残念だと思います。海外の人達の方が、日本の良さに気が付き、こうやって映画にしてくれているなんて恥ずかしいです。
それにしても、このストップモーションアニメ、凄かった。1コマづつ撮影して行くなんて、どんだけ時間がかかるんだよって感じですよね。そんな風に作られているのに、動きも滑らかで、美しいなんて、驚くばかりです。マジで素晴らしい。
日本のジブリも素晴らしいけど、このアニメを観て、ちょっと負けたかもって思っちゃいました。これ、凄いです。こんなに日本の事を思って、研究してくれて、愛してくれているなんて、とっても嬉しいです。これに負けないように、日本も、自分たちの文化を見つめ直して、描き直していく必要があるんじゃないかと思いました。
ボイスキャストですが、母親と猿をシャーリーズ・セロン、クワガタをマシュー兄さんが演じておりました。良かったです。特に、マシュー、直ぐに解りました。うん、素敵だった。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、ぜひ観るべきでしょ。出来れば、子供さんたちにも沢山観て欲しい。妖怪ウォッチも良いけど、こういう本当の日本を描いてくれているものを観て欲しいな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
![]() |
コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [Blu-ray]
2,571円
Amazon |