「氷菓」小説で読むと面白いかも知れないけど、実写映画はどうなんだろう・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「氷菓」を観てきました。

 

ストーリーは、

「やらなくてもいいことなら、やらない」を信条とする折木奉太郎は、入学したばかりの神山高校でも平穏な日々を望んでいたが、姉の命令で廃部寸前の古典部に入るハメに。ある事情から古典部に入部してきた美少女・千反田えると出会った奉太郎は、好奇心のかたまりのような彼女の行動に巻き込まれ、学園内で起こる不思議な出来事を持ち前の推理力で次々と解き明かしていく。そんなある日、えるは奉太郎に「10年前に失踪した伯父が残した言葉を思い出させてほしい」という奇妙な依頼をする。

というお話です。

 

 

高校に入学した奉太郎は、姉の命令で古典部に入部させられる。奉太郎にとって、強い姉の言う事は絶対で、反論したくとも、姉は現在、インドなどを旅行中で、一方的な手紙を受取る事しか出来ない。仕方なく古典部に入り、部室に入ると、そこには”千反田える”という新入部員がいた。千反田家は、この町有数の資産家であり、えるはその家の一人娘らしい。彼女が部員でいるなら、自分は要らないと思った奉太郎だったが、えるの強烈なキャラクターで押されて、そのまま古典部の部員となってしまう。奉太郎の友人・里志と摩耶花も巻き込み、古典部は4人となる。

 

 

古典部は、文化祭で文集を出そうと言う事になり、部で過去に出した文集を集めて、情報収集しようと文集を探すのですが、1巻目だけどうしても出てこない。その時代の古典部の歴史を調べてみると、文化祭を中止するという学校側と開催したい生徒側との戦いがあったようで、その時の英雄視?されている男性が千反田えるの叔父だという事が分かる。そして、えるが、何故か奉太郎に、叔父が失踪する前にえるに告げた言葉を教えて欲しいと頼む。

 

 

えるの叔父は、ちょうど10年ほど前に失踪したらしいのですが、失踪する前に、えると交わした会話が、彼が消えた原因に関係するのではないかというんです。色々な資料を調べ、何故、えるの叔父が英雄視されたのか、そして何があったのか段々と判ってきて、図書室の先生が、その事件の事を知っているという事までたどり着く。先生に話しを聞き、先生が文集の1巻を持っている事を突き止め、文集を手に入れることに成功する。しかし、えるが知りたい叔父の言葉は、まだ解らない。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーんと、映画では、もっと学園の中での謎解きが他に3つ位あるのですが、別に、この本題に全く関係が無いのよね。原作を読んでいないので解りませんが、きっと、原作にも謎解きがいくつかあって、それを同じように実写映画化しているのだと思いますが、小説で読むなら良いけど、映画にされると、2時間くらいの1本の映画なのに、まとまりが無いんです。ばらばらと学園内の謎を解きながら、この映画の本題の、えるの叔父の謎解きに入って行くんですが、それまでの謎が本題に関係があるなら良いけど、全く無いんですよ。

 

 

キャラクターは、結構、面白い設定だし、省エネ男子で頭脳明晰という謎解きにもってこいのキャラと、お嬢様キャラのコンビで、推理小説としては動かしやすい鉄板だと思います。だけど、謎解きが面白く無いんだよなぁ。図書室のある本を、色々な女子生徒が毎週金曜に借りて行く謎とかって、謎を解いても、感動が無かったんです。うん、そうだよねで終わっちゃうのよ。

 

叔父さんの謎も、何か凄い事がある訳では無く、解っても、そうだろうねぇで終わってしまったので、何も感動が無く、もやもやが残ったまま映画館を出てくることになりました。これ、小説でもそうなの?小説なら、学園ドラマとしての謎だから、これで良いのかも知れないけど、2時間の映画の中で、ばらばらといくつかの謎を解かれると、スッキリしないんですよ。

 

 

そうそう、そしてもう一つ。他の人はバラ色の高校生活だろうけど、奉太郎は静かに過ごしたいという、キャラの説明だったのですが、高校生活をバラ色と思うのは入学した一瞬だけでしょ。直ぐ先には、大学受験か就職が待っているのだから。何をバカなことをと思ったのは私だけじゃないだろう。それに高校に真面目に通っている時点で省エネ男子じゃないっつーの。省エネ男子と言うなら、部屋から出ないでしょ。学校なんてかったるくて行かないと思うけど。ぎりぎり、出席日数が足りるくらい通うかな。省エネじゃない私でさえそうだったのに、省エネと謡うなら、引きこもりにならないとね。

 

なんか、文句ばかりでごめんなさい。私、この映画、期待していたんだけど、謎解きが全然楽しめなくて、不完全燃焼だったんです。だって、映画の中で謎解く前に、自分の中で謎を解いた回答の方が面白かったんですもん。映画で謎解きされて、”あ、そんな事なんだ。”って、ちょっとガッカリしてしまった。

 

 

私は、この映画、あまりお薦めが出来ません。キャラクターも良いし、最初の印象は面白かったのですが、謎解きを始めて、それが重なって行った時点で、私は、楽しめ無くなってしまったので、他の方にお薦め出来ないんです。人によっては、楽しめる作品なのだと思いますが、ゴメンナサイ、私には、ダメでした。これ、深夜ドラマとかなら楽しめるんじゃないの?2時間の映画には合わないと思います。キャラクターたちは良いので、気になったら観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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