第30回東京国際映画祭の23作目、「ヴィクラムとヴェーダ」を観てきました。
ストーリーは、
ヴィクラムは腕の立つ警官で、自分なりに善悪の基準を持って行動していた。彼はあるギャング組織を追っているが、なかなか核心に迫ることができない。ある日突然、組織の中心にいるヴェーダーという男が自首し、彼なりの善悪の基準をヴィクラムに話し始める。それを聞いたヴィクラムの世界観は揺らぎ始める。
というお話です。
ヴィクラムは、ベテラン警察官で、ギャング組織のボスを追っています。ボスの名前はヴェーダ。その町の下っ端から成り上がった男であり、その昔、この町で子供を使って麻薬の密売をしていた時、それを止めさせるために自分がこの町を仕切り、悪い売り方を止めて、子供に害が無いような仕組みを作った男です。でも、悪は悪。麻薬の密売はやっているし、酷い暴力や殺人を仕切っている男です。
警察は、ヴェーダを長く追っていますが、ある時、彼の隠れ家を探し、襲撃しますが、そこにヴェーダはおらず、仲間を殺します。その襲撃後、ヴェーダが警察に自首をして、取り調べが始まると、彼の弁護士が現れます。彼の弁護士は、ヴィクラムの妻でした。ヴェーダは自分の弁護士として、ヴィクラムの妻を依頼したんです。取り調べでは、容疑はまとまらず、保釈手続きをして、ヴェーダは合法的に外へ。
その後、ギャングの隠れ家のタレコミがあり、警察が向かうと、ヴィクラムの親友の警察官が殺され、ヴェーダの報復かと思われましたが、どーもやり方が違うし、彼にはアリバイがあります。ヴェーダは、何故かヴィクラムに接触し、あるヒントを与えて、謎を解くように誘導します。
ヴィクラムは、ヴェーダからのヒントを元に、この事件の真相を探って行きます。すると、自分が全く周りの事に気遣っていなかったことに気が付き、考え方が根底から覆されて行きます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
インド版インファナル・アフェアという感じでした。あ、でも、潜入捜査官じゃないですよ。でもね、何が正しくて、何が間違っているのか、誰が正義で誰が悪なのか、ぐちゃぐちゃになって行くんです。誰に対しての悪なのか、悪と言っても、ある面は正義なんです。そんなことが解ってくる内容でした。
とにかく、良く出来ている話でした。凄く面白かったです。久々に、ガッツリ、男らしい刑事ものを見たような気がします。ちょっと昭和の匂いがしそうな雰囲気で、アクションがカッコ良くて、とにかく、インドの男優さん、身体が良いんですよぉ。マジで肉体派ってやつなの。もちろん、顔もイケメンですよ。汚カッコいい感じで、お髭ざりざり~って感じ。うーん、タイプです。ヴィクラムもヴェーダも良かったなぁ。もちろん、女優さんも美しくて、良かったです。
これ、内容的には、ちょっと古臭いって言われるかもしれないけど、ハリウッドでリメイクされてもおかしくないと思いました。誰が仕組んでいて、誰が手を下しているのか、それが最後まで分からないところが面白いんです。ベタと言えばベタなんだけど、最近、この手の話って、あまり無かったから、久しぶりに良いのではないかと思いました。
それにしても、インド映画、面白いなぁ。ダンスと歌だけじゃないんですよ。本当に幅広い映画があるんだから、もっと日本で公開してくれても良いんじゃないかな。インドの俳優さんたちも呼んで、TVなどで紹介したら、もっと盛り上がるんじゃないの?今、身体が素晴らしい男性が流行なんだから、インドの男優さんなんて、最高なんじゃないの?インドは、ダンスと歌とカレーだけじゃないのよっ!もっと盛り上がって欲しい!
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。マジで面白かった。2時間半くらいあるけど、苦にならなかったもん。皆さんにもインド映画、観て欲しいな。日本公開、あると良いなぁ。ぜひ、機会があったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ヴィクラムとヴェーダ」
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=147
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