第30回東京国際映画祭の8作目、「マリリンヌ」を観てきました。
ストーリーは、
女優志願のマリリンヌ。オーディションに通り映画出演が決まるが、無理難題を押し付け、執拗にテイクを繰り返す監督に我慢も限界。果たして女優の夢は叶うのだろうか?
というお話です。
田舎に住むマリリンヌは、父親が亡くなり、母親を残して女優となる為に上京する。そして、仕事をしながら、オーディションを受けて、色々な監督からオファーを受けることとなる。彼女は、観た目がとても印象深く、雰囲気も良いので、どの監督も喜ぶのだが、いざセリフを話させようとすると、たどたどしく、演技とならない。彼女は、話すのが苦手で、その上、精神的にとても脆いのだ。
オファーを受けて現場に行くが、演技は上手く行かず、女優の仕事は上手く行かない。その上、仕事でもミスばかりで、落ち込むマリリンヌ。何をやってもダメなのかもしれないと思いながらも、女優業を諦める事が出来ない。
ある日、仕事のオファーが来て、現場に行くも、いつも通り、セリフが上手く行かない。その時、主演女優が声をかけてくれて、2人だけで話し合い、彼女の励ましによりマリリンヌの演技は順調に進み始める。彼女や、出会った監督により、心の強さを持つことや、今まで持っていた恐さを取り払われ、段々と、舞台に立つ強さを持ち始めるマリリンヌ。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良かったです。私には、継続は力なりという言葉が聞こえてきました。だって、マリリンヌ、女優として必要な図太さを持っていないんですもん。でもね、周りの助言によって、段々と、自分に自信を持って行くんです。
普通なら、これ程、失敗し、虐められたら、辞めてしまいそうなもんなんですけど、彼女は、辞めないんです。いつもオープンにしていて、何か仕事があれば、受けるんです。そこら辺は、とっても強いのよね。だけど、舞台に上がると、上手く行かない。そんな彼女を助けてくれるのが、ヴァネッサ・パラディ演じる女優さんです。何となく、スキッ歯が気になるのですが、美しい人ですよね。
そして、このマリリンヌ、色々な監督にダメ出しされて、まぁ、マジでオドオドしていて使えねーって感じなのですが、演技だけだと、上手いんですよ。見た目の印象もとても良くて、これなら映画の中心に持ってきても見栄えがするって思うんだけど、喋らせるとダメって、本当に残念。きっと、こういう人、いるんだろうなぁ。でもね、先輩女優に励まされ、少しづつ、踏み出していき、花開くんです。
舞台での演劇で主役を務めるほど、素晴らしく成長するんです。舞台は、その役者の本質が出てしまうので、上手い下手が直ぐに解ってしまうんですよね。映画やTVは、いくらでも取り直しが出来るけど、舞台は失敗したら、人に見られながらも、補修して行かなければならない。それが出来るようになったら、もう、何処に行っても無敵でしょう。だから、舞台から出てきた俳優は、潰れる事が無いんです。このマリリンヌも、今後、たのしみですね。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは良かった。感動しましたし、俳優さんたちがとても良かったです。これ、日本公開してくれると良いなぁ。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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