「リングサイド・ストーリー」ヒモだという自覚が無い男が一番たちが悪いな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「リングサイド・ストーリー」を観てきました。

 

ストーリーは、

江ノ島カナコには10年の付き合いになる同棲中の彼氏・村上ヒデオがいる。役者であるヒデオは7年前に大河ドラマ出演を果たしたものの、最近はオーディションに落ち続け、カナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまう。プロレス団体が人員募集していることをプロレス好きのヒデオから聞いたカナコはその団体で働き始め、少しずつプロレスの世界に魅了されていく。一方、仕事に夢中で以前ほど自分に構ってくれなくなったカナコに対し、浮気をしていると勘違いしたヒデオは、嫉妬のあまりとんでもない事件を起こしてしまう。

というお話です。

 

 

江ノ島カナコは、勤めているお弁当屋を解雇され、その理由が独身貴族だからと言われる。しかし、カナコは同棲中の彼・村上ヒデオがおり、彼は役者ではあるが、全く仕事が無い。ヒデオを養っている形のカナコは、仕事が無くなると困ってしまう。焦って仕事を探していると、ヒデオがプロレス団体の人員募集を見つけ、そこに応募する事に。ヒデオが作ったアピール書類が功を奏し、プロレス団体に勤める事となり、段々と、プロレスに興味を持ち始め、仕事に夢中になるカナコ。

 

 

ヒデオは、自分が薦めた仕事なのに、あまりに仕事にのめり込むカナコを見て取り残されたような気分になり、プロレスラーと仲良くするカナコを見て、もしかして浮気しているのかも知れないと疑い、プロレスラーを陥れるような垂れ幕を試合中に掲げてしまう。怒ったプロレスラー団体に平謝りするカナコは、そのままそこで仕事を続ける訳に行かなくなり辞表を提出するも、良く働いてくれたからと、K-1団体の仕事を紹介されます。

 

 

カナコは、酷い事をしたヒデオを許さず、しばらく実家に帰るのだが、どうしても別れる事は出来ず、また、一緒に居ることに。すると、またもヒデオが、今度はK-1の選手に嫌がらせをしてしまい、唖然とするカナコを前に、K-1のプロデューサーが、K-1の選手と試合をして1ラウンドでも持ちこたえたら、許してやると言われ、格闘技経験など無いヒデオは、トレーニングをする事になってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

売れない役者のヒデオは、良い役者らしいのですが、仕事を選り好みし、真面目にオーディションに行かなかったりして、事務所のマネージャーさんが凄く困ったりしているんです。こんな役者、ダメだよね。芸能関係を趣味でやっているなら適当でも許すけど、仕事でしょ。そんないい加減な奴に仕事を振ってくれる訳がないでしょ。雇う方は労働力を買うんだよ。適当にやられたんじゃ、溜まったもんじゃないっしょ。芸能だろうが何だろうが、仕事としてやるならケツの穴に力入れてやれっつーの。こんな奴なら、絶対に一緒に仕事したくないと思うよね。

 

カナコは、仕事をして、必死でヒデオを支えているんだけど、優しいんだよ。そんなヒモ、早く捨てろって。でも、好きみたいなんだよねぇ。まぁ、ヒデオもカナコにゾッコンだし、離れられないのは分からないでもないけど、ヒモのままじゃダメだから、ちゃんと教育をしようね。優しいだけじゃ、2人での生活は上手く行かなくなるよ。

 

 

と、そんな風に見えた2人ですが、カナコの浮気を疑い、試合をしろと言われたところから、ちょっと雰囲気が変わっていきます。まぁ、変わらなくちゃ、このままじゃ続かなかっただろうと思いました。K-1のプロデューサーらしき人、良かったなぁ。試合しろってヒデオに突き付けて、カナコにも、ダメだったら別れなさいと一喝するんです。女性でしたが、カッコ良かった。女だって、やるときゃやらなくちゃね。

 

ヒデオは試合をする為にリングに上がりますが、きっとあれは、格闘家という演技をしているヒデオであり、カナコの男であるヒデオだったんでしょうね。いい役者は、トコトン自分を追い詰めて、その役になり切らないとね。という事をやっているヒデオを演じている瑛太さんは、上手かったです。

 

 

でも、この映画の内容、なんか、知っているような気がするんだよなぁ。良くあるかなぁ。なんか、それ程のめり込んで観る事が出来なかったのよね。瑛太さんも良かったし、サトエリさんも良かったんだけど、なんだろう。武監督なので、「100円の恋」と比べてしまうんだけど、どうしても、「100円~」の方が良かったと思ってしまいます。あっちは、何だか迫ってくるものがあったのよね。立ち上がってやる~!!っていう気迫の様なものを感じたんだけど、今回の映画は、そこがあまり無かったような気がしました。

 

ただ、私が、新井さんと安藤さんが好きだからなのかしら。でも、あの二人の演技は、やっぱり群を抜いているので、映画の雰囲気が違うんだよなぁ。いや、この映画が悪い訳ではなく、種類が違うという気がしました。今回は、緩い暖かい映画に見えたんです。それで良かったのかな?

 

 

私は、この映画、うーん、お薦めしても良いかなぁと思います。申し訳ない、上手く伝えられないんだけど、イマイチ、おおっ!って込み上がってくるものが無くて、集中して楽しめませんでした。どうしても「100円の恋」と比べてしまうのがいけないのだと思います。この映画も、良い映画で楽しめますよ。ただ、前作のようにタバスコが効いていないような感じだったんです。ラブストーリーとしては、ホッコリして良い映画なので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

リングサイド・ストーリー|映画情報のぴあ映画生活

 

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