「エルネスト」こんな日系人が居たのを初めて知りました。ボリビアの為に戦った戦士です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「エルネスト」を観てきました。

 

ストーリーは、

フィデル・カストロらとともにキューバ革命を成功させ、1967年にボリビア戦線で命を落としたエルネスト・チェ・ゲバラ。医者を志してキューバの国立ハバナ大学へ留学した日系2世のフレディ前村ウルタードは、キューバ危機の状況下でゲバラと出会い、彼の魅力に心酔した前村はゲバラの部隊に参加し、ボリビアでゲバラとともに行動する。ゲバラからファーストネームである「エルネスト」を戦士名として授けられた前村は、ボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。

というお話です。

 

 

1959年7月、外務省の中南米課に一本の電話が入り、キューバの使節団が広島へ向かうという連絡が入る。中国新聞社の記者だけが興味を示し、その使節団を取材する事に。その使節団は、チェ・ゲバラと部下であり、ゲバラは広島の原爆ドームや資料館を見て、記者に向かって「君たちはアメリカにこんなに酷い事をされて、何故怒らないんだ!」と話す。返す言葉が無い記者であった。

 

それから数年後、1962年、一人の日系人が祖国ボリビアからキューバへ医者になる為に訪れる。ハバナ大学の医学部で勉強する為だ。彼の名はフレディ前村。ボリビアの裕福な日系人の息子です。20歳の彼は、ハバナ大への入学を前に、最高指導者フィデル・カストロによって創設されたヒロン浜勝利医学校で、医学の予備課程を学ぶこととなる。

 

 

1963年の元旦にチェ・ゲバラが学校に訪問し、フレディは彼に「あなたの絶対的自信はどこから?」と尋ねると、ゲバラは「自信では無く、怒りだ。怒りは憎しみとは違う。憎しみから始まる戦いは勝てない。」と話す。そんな矢先、ボリビアで軍事クーデターが起こり、フレディは「革命支援隊」に加わる事を決意する。すると司令官質に呼ばれ、ゲバラから戦地での名前である”エルネスト・メディコ”という名を授けられ、ボリビアの戦いへと向かうのであった。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

キューバのチェ・ゲバラは有名ですが、こんな日系人の方がいらしたのは、この映画で初めて知りました。まして、キューバ革命は知っていても、その後に起ったボリビアの軍事クーデターとか、どうなったかなんて、全く知りませんでした。というか、興味が無かったんでしょうね。知ろうとしていなかったと思います。大体、そんな南米に日本人が移住していたことも知らなかったんですから。確かに、昭和の時代に、中南米などに開拓移民的に行った日本人がいたらしいことは、TVなどで聞いたことがありましたが、それがチェ・ゲバラにつながっているとは思いませんでした。

 

 

日系人のフレディ・前村さんは、とても真面目で、本心から国の為にと思って、クーデターに参加したようでした。私は、その頃のボリビアの情勢は知りませんが、酷い軍事政権だったのでしょう。酷い殺し方でしたもん。みんな、平気で国民を死に至ら絞めるような政権はイヤだと思うのですが、何故か、そちらの兵士となってしまう国民も居るんですよね。で、国民同士で殺し合ってしまう。間違っているのに、本人たちは、それに気が付いていないのでしょう。悲しい事です。自分たちの利益だけでは、生きて行く事は出来ないのにね。

 

そんな中にあっても、このフレディ・前村さんは、いつも前を向いていて、本当に必死に見えました。見た目は日本人だったけど、本当にボリビアの為を思い、自分の国の為に戦ったのでしょう。素晴らしい方だと思いました。

 

 

映画としては、話しが飛び飛びになっている箇所がいくつかあり、ちょっと見難いかなと思いました。歴史の年表を見ているように飛ぶので、歴史を知っていれば問題無く観れるのでしょうが、私のように、歴史に疎いと、結構、理解するのに大変でした。だって、いきなり戦っていたり、違う場所にいたりして、あれ?って考えている間に話しがどんどん進んでしまうので、少し待ってて~って言いたくなっちゃいました。

 

 

でも、内容は初めて知る事ばかりで、とても面白く観せて頂きました。キューバとの合作なんて、素晴らしいですね。オダギリさんも、スペイン語のセリフをペラペラ話してらして、ビックリでした。それにしても、没後50年なんですね。ボリビアの現在はあまり知りませんが、キューバは、楽しいゾンビ映画などを制作するようになって、良い国になったようで嬉しいです。もっと、日本と仲良くして、簡単に観光に行けるようになったら良いな。治安が良くなると嬉しいな。

 

 

私は、この映画、ぜひ、お薦めしたいと思います。凄い歴史を知る事になると思うので、観て欲しいのですが、さすがに、歴史に全く興味が無かったり、キューバに興味が無い方には、眠くなるかも知れません。ちょっと楽しんで観るという感じではないので、チェ・ゲバラさんたちに興味がある方、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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