「彼女がその名を知らない鳥たち」クズと一言で言えないほど、こういう人達良く居ますよ。知ってます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「彼女がその名を知らない鳥たち」の完成披露試写会に行かせて頂きました。映画公式Twitterのプレゼントで当たったんです。ありがとうございました。

 

ストーリーは、

15歳上の男・陣治と暮らす十和子は、8年前に別れた黒崎のことを忘れられずにいた。陣治に激しい嫌悪の念を抱きながらも、陣治の稼ぎのみで働きもせずに毎日を送っていた十和子は、黒崎に似た面影を持つ妻子ある水島と関係を持つ。彼女を尾行するなど、異様なまでの執着を見せる陣治を見て、危険が水島にまでおよぶのではとないかと戦慄する。

というお話です。

 

 

若いと言える年齢をちょっと過ぎたような十和子。建築会社で働く陣治と同棲をしています。十和子は働いておらず、陣治が稼いでくるお金で好き勝手に暮らし、元カレに思いを巡らせています。陣治は、そんな十和子を溺愛しているんです。

 

陣治は、十和子より15歳も年上であり、下品で身の回りの事に無頓着で、一見汚そうに見えます。家の事も適当で、ゴミ屋敷とは言いませんが、部屋の中もとても汚いです。そんな所に一緒に住んでくれる十和子を大切にしていて、一緒に住んでいるのに彼女と寝ていません。十和子は陣治を汚いもののように言い、触るな汚いとまで言います。それでも、一緒に暮し、一緒に食事をしています。

 

 

ある日、十和子は、昔貰った時計が壊れて、デパートで修理をお願いするのですが、部品が無いと言われて激昂し、時計売り場の主任である水島にクレームを入れます。水島は、十和子の家を訪れ、新しい時計を代わりに収めますので許して欲しいと頼むのですが、十和子は大切な時計だからと新しい時計を受取りません。困った水島は、一瞬の隙に十和子にキスをして、十和子は水島に惹かれてしまいます。

 

十和子が水島に惹かれたのは、8年前に別れた黒崎という男に雰囲気が似ていたからで、十和子は、今も黒崎が忘れられていないんです。十和子は、黒崎に似た水島に溺れ始め、その関係は、どんどん深くなっていきます。水島には妻子が居て、完璧に遊びだと思われるのですが、十和子は水島が自分の元に来てくれると信じており、別れることが出来ません。

 

 

陣治は、十和子の様子がおかしい事に気が付き、後を付けたりを始めます。十和子の姉も心配して、黒崎と寄りが戻ったのではと言いますが、陣治は、それは無いと言い切ります。姉は、何故言い切れるのか不思議に思いながらも、十和子に酷い事は止めるように言い聞かせるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

あらすじには書きませんでしたが、チラシにも書いてあるように黒崎が5年前に失踪しているんですね。ストーカーのように十和子を溺愛して、まとわりつく陣治を見て、十和子は、黒崎の失踪は、陣治が殺したんじゃないかって思い始めるんです。で、同じ様に水島も殺されるんじゃないかと思って、心配するんですけど、私は、観ていて、殺しちゃえばいいじゃんって思っちゃいました。殺して埋めちゃえば分かんないよ。やっちゃえ、やっちゃえ!って思っちゃった。

 

 

そんな事を思うほど、この黒崎も水島もクズなんです。でもねぇ、こんな男、良く居ますよねぇ。知ってるもん。でね、何故か、こういうクズにハマる女がいるんですよねぇ。ちょっと前の言葉で言うと、”だめんずうぉーかー”って奴ですね。ダメ男に弱い女がいて、こういう女がいるから、クズが発生するんです。不倫も多発するんです。根本を変えようぜ!だめんずうぉーかーの女を何とかしましょう。という訳で、私の中では、十和子が一番ダメな奴なんですが、どうですかね。

 

そんなクズの中にあって、陣治は、見た目は超汚そうな男なんですけど、本当に十和子を愛していて、優しい男なんです。浮気はしないし、溺愛してくれるし、守ってくれる。こんな男、そんなにいるもんじゃありませんよ。中身はイイ男なんだから、十和子が見た目を変えてあげれば良いのに。どれ程の建築会社だか分からないけど、勤勉で贅沢もせず、溺愛してくれて、見た目が良い男になったら、こんなイイ事ないじゃないですか。

 

 

それにしても、男二人のクズっぷり、良かったっす。水島は妻子があるのに別れるからとか言って女と関係を持つ奴で、大阪城が後ろに見える場面で、ゲスな事を十和子にします。外では止めようね。んで、黒崎は、自分の利益の為に十和子を売ったり、別れる時には暴行をして顔面骨折させたり、酷い男でした。なんでそんな男が好きなんだよぉ。女に手を挙げるような男、絶対にダメだよ。

 

私、十和子には残念ながら共感が出来ないんです。ダメ男、全く興味が無いんですよ。私がダメ女なので、陣治のような男に全ての面倒を見て欲しいタイプなんです。ワガママ言って、ちやほやされてないと、ストレス溜まりまくりで仕事が進まん!あ、でも汚いのはダメです。私の夫も陣治と同じように真っ黒にゴルフ焼けしてます。ちょっと潔癖なので、パリッとしてます。オッサンだけど、加齢臭が無いように必死でやってます。やっぱり男も努力ですね。そんな夫を可愛いと思う私でした。クズ男は、絶対に可愛いとは思わんぞ~!

 

 

ここで、不倫男不倫女について、ちょっと考えてみるのですが、相手が結婚してようがどうしようが、好きになっちゃったら仕方ないよねぇ。不倫されたくないけど、でも、どうしてもあっちが好きだと言われちゃったら、慰謝料貰って別れるかな。

 

でも、完全に遊びでしたって言われたら、風俗に言ったのと同じだと思ってやり直すかもしれない。浮気は病気だって言うから、ちゃんと戻ってきて、今までと同じようにしてくれれば許せる気がするの。ま、事あるごとにじくじく虐めちゃうかもしれないけど、それも良い思い出になる頃には、いい老後を送れるかもなぁ。最近のマスコミとかだと、あまりにもキツい言い方で責めるでしょ。人間って、失敗もあるから、ある程度は余裕で受け取らないとね。どんな時も、イイ塩梅(あんばい)でって言うでしょ。程々にしておかないと、自分を傷つける事になります。浮気されて怒るのは解るけど、もう少し考えてみるべきじゃないかな。責めるだけじゃ何も解決しないっす。

 

 

映画の内容からちょっとハズれたけど、水島も黒崎も、妻がいて、それで十和子を利用するクズだったので、こういう男は断罪しても良いんだけど、もし陣治みたいな男が間違えて浮気しちゃったら、許してあげたいなぁと思っただけなんです。

 

そういえば、1場面だけ、赤堀さんが出演してたぁ。好きなんですよ、赤堀さん。もっと演出舞台が観たいっ!映画も作って欲しい!

 

 

この映画、私は、超!お薦めしたいと思います。ダメ男にハマっている女性は、この映画を観て手を切ってください。そして自分を思ってくれる唯一の男性を見つけるべきです。ぜひ、陣治の十和子に対する究極の愛を感じてきてください。それを見ると、ここまで愛されているのに、何で気が付かないかなぁと、十和子のバカさ加減に呆れると思います。そしてこんなに愛されてみたいと思うと思います。ちょっと怖いけど。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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